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3 見た目詐欺没落令息は、大銀貨一枚を握りしめて買い物に行きます。

 冷たい手を上着のポケットに突っ込んで、ブライアンはその建物を見上げていた。茶色いレンガの外壁は、ちっぽけなブライアンを圧倒せんばかりの威容を見せている。

 確か王宮は、塔以外の建物部分は四階建てだったと思う。

 まだそこそこに裕福だった頃には、伯爵家以上の子供たちの交流のためのお茶会にブライアンも参加していたので何度か王宮に行ったことがあるけれど、子供の記憶とはいえこちらの建物の方が王宮より確実に背が高い。

 思わず数えてしまった、七階建てだった。のけぞり過ぎて首が痛くなりそうだ。


 オズバーン百貨店。


 正面扉の上に掲げられている看板は、黒い板に金色の文字が入っている。オズバーン、彼女の家名と同じだ。

 ブライアンは、ポケットの中でたった一枚の大銀貨をぎゅっと握った。五日ぶりに目と鼻の先の職場からよろよろと帰って来た母がもらって来た特別手当だ。給料日はまだ少し先だけど、マダムがこれで美味しい物で食べなさいと針子たちに出してくれたらしい。

 ありがたい、実にありがたい。

 ブライアンに大銀貨を渡すなり寝台にあがって泥のように眠ってしまった母に代わり、休日の街に出て来た。まず買わなければならないのは、父の咳止めだ。あとは底をつきつつある食料と、もう豆粒のように小さくなってしまっている石鹸も欲しい。

 そう思ってまずは薬屋に行ったのだけれど、他より僅か銅貨一枚だけ安い行きつけの薬屋では咳止めが品切れで、仕方なく他の店も回ってみたけれどどこにも残っていない。

 咳止め薬に使われている薬草は春から夏にかけて採れるので、今頃の季節に出回っているのは夏に作り溜めされた物なわけだが、その薬がもう底をついていると言う。冬の終わり頃ならそういうこともあるけれど、今はまだ冬が始まったばかりなのにだ。

 歩いて行ける距離にある薬屋は全て回り、最後の店でオズバーン百貨店ならあると思うよと言われた。さすがに揃わない物はないと言われる百貨店だが、こんな高級店で咳止め薬は一体いくらで売っているのか。

 石鹸は我慢できるにしても食料は必要だ。パンを作るにも小麦粉が残り少ないし、塩とバターも買い足しておきたい。卵とミルクも欲しい、出来たらベーコンとチーズも欲しい。野菜だって必要だとは思うが、冬は夏の何倍も高いので最初から諦めている。あとは、紅茶の葉。こちらはもう無くなってしまって一昨日から白湯を飲んでいるのだが、さすがに悲しくなってきた。

 大銀貨一枚で、どれだけ買えるだろう。

 正直な本音を言えば、高い薬は後回しにして食料を買いたい。だけど、咳が酷くて何日もちゃんと眠れていない父を思うとそんなことは言えなくて。


 覚悟を決めて、ブライアンはガラスがはまった重い扉を開けてオズバーン百貨店に足を踏み入れた。

 入ってすぐに目についたのは、天井にぶらさがっているシャンデリアだ。陳列されている商品を明るく照らすためだろう、昼間であっても煌々と灯されている。

 一体、蝋燭は何本使われているのだろうか。蝋燭自体はそれほど高い物ではないけれど、あれだけの数だと一日でいくらかかるのやら。


「ご案内いたします」


 ブライアンを貴族令息だと思ったのだろう……いや、実際に貴族令息なのだが、店に入るとすぐに上品なココアブラウンの制服を着た女性店員がブライアンの前で丁寧に頭を下げた。

 休日である今日、ブライアンは学園の制服姿ではない。

 ブライアンが着ているグレーのコートと黒の細身のズボンは息子のおさがりだけどとマダムに貰った物で、さすがに仕立て屋だけあってかなりいい品だった。

 中に着ている複雑な編み模様の入ったオフホワイトのセーターは、編み物名人なメイドのファルマのお手製で、まだタウンハウスに住んでいた十四歳の誕生日に貰った物だ。長く着て欲しいからと大きく編んでくれたおかげで十七歳になった今のブライアンにちょうどよく、とても重宝している。

 それに靴は、学園にも履いて行っている黒の革靴だ。

 制服は少しくらい小さくなっても着られるが、さすがに靴は無理で一度買い替えている。母の宝石の入っていない宝石箱から金貨を出してもらうのは、本当に本気で切なかった。そんな死にそうな顔をしないのと、母は笑っていたけれど。

 というわけで今日のブライアンの装いは、一般的な貴族の服装には及ばないものの、貴族令息が休日に庶民のふりをして気ままに買い物を楽しんでいるというくらいには見えるだろう。しかも加えて、金髪碧眼の王子っぽい見た目だ。上客が来たと思われたのか、店員の目が逃すものかとギラリと光ったような気がした。


「あー、えっと」


 いくら没落しているとは言ってもブライアンは伯爵家の息子だ、こんな風な対応に臆することはない。だけど、咳止めしか買わないのにわざわざ案内されるのはやはり気が引ける。有り金は、どう頑張ってもポケットの中の大銀貨一枚こっきりなのだ。


「一人で見て回りたいので案内は結構です、薬売り場だけ教えてください」

「薬売り場は三階の一番奥になります、本当にご案内はよろしいですか?」

「はい、大丈夫です」


 ブライアンが微笑むと女性店員の頬がほんのりと上気したのだが、ブライアンはそんなことには気づかずに歩き出した。一階は食料品の売り場なのか、いかにも高そうな紅茶や珈琲の缶が並び、その奥にはジャムや蜂蜜の瓶が見える。きれいな絵が描かれた箱に入った菓子の詰め合わせは、贈答用なのだろうか。何にせよブライアンには、手の届かない値段なのだろうが。

 上階にあがる階段を探してブライアンは一旦、足を止めた。その時、「あ」という小さな声が聞こえた。

 声がした方に視線を向けると、手のひらサイズの黄色い丸い缶を手に持った女の子が大きな目を見開いていた。


 フェリシア・オズバーン。

 ほんの二日前にその名を教えてくれた、オズバーン商会のご令嬢がそこにいた。


「ブライアン様!」


 ここがオズバーン百貨店である以上は彼女がいても不思議はないが、それでもこんな風にばったり会うのはかなりの偶然だろう。運命とか言うつもりはまったく全然これっぽっちもないけれど、やはり胸は高まる。


「お買い物ですか?」

「うん、まあ、一応」


 黄色い缶を持ったままでフェリシアは、亜麻色の巻き毛を揺らしてあっという間に走って来た。そしてブライアンに向けるのは、満面の笑顔だ。会えて嬉しいと、大きく書かれているような。


「何をお求めかお伺いしても?」

「ああ、咳止めをね」

「咳止めですか、薬売り場は三階です」

「うん、店員さんに今きいたところだよ」

「ご案内します」

「いや、そんなわざわざ」

「ご案内させてください」


 ブライアンを見上げる大きな金茶色の瞳が、キラキラと見つめてくる。先ほどの店員の、上客に向ける目とは当たり前だけど全く違う、真っ直ぐな視線だ。せっかく会えたのだからもっと一緒にいたいと、そんな思いが込められているようで。


「…………」


 こんなの無理だ、可愛すぎる。これを断れる男なんて、果たしてこの世に何人いるだろうか。少なくともブライアンには無理だ。

 顔がしまりなく緩みそうになるのをブライアンは、必死で堪えた。恰好をつけるつもりはないけれど、彼女にだけはほんの少しだけでも格好をつけたい。


「あー、じゃあお願いしようかな」

「はい!」


 「はい」という言葉と共に勢いよく上げられたフェリシアの手には、まだ黄色い缶が握られていた。ミツバチのイラストが描かれたラベルが貼ってあるそれは、子供の頃に誰でも食べたことのあるだろう蜂蜜飴だ。ブライアンもよく買ってもらっていた、もちろん没落する前のことだけれど。


「それは?」

「あ、買って来ますので少しお待ちいただいてもよろしいですか?」

「もちろん」


 ブライアンが頷いて見せると、フェリシアはにっこりと笑ってから背を向けた。近くで待機していた店員に黄色い缶と代金を渡している。


「お待たせいたしました」


 紙袋に入れてもらった蜂蜜飴を持って、フェリシアが小走りに戻って来た。そして、ブライアンを見上げてまたにっこりと笑う。


「蜂蜜飴、好きなの?」

「はい、子供っぽいですよね」

「いいや、美味しい物はいくつになっても美味しいよ。年齢は関係ない」

「そうですよね!これからも私、蜂蜜飴が大好きって言い続けます」

「うん、いいと思う」


 ゆっくりと歩くブライアンの隣をフェリシアは、まるで体重を感じさせない軽い足取りで踊るように歩いた。もう嬉しくてしかたないと全身で言っているようで、さすがにこれにはブライアンも照れて来た。

 なんだかもう、彼女の全てが可愛く見えてしまう。ブライアンに向ける笑顔はもちろん、弾む声も話す内容も、手や足の動きも全部が全部、とんでもなく可愛い。


「それよりオズバーン商会のご令嬢も普通に買うんだね、お父上の店だから好きなだけ持って行っていいのかと思った」

「まさか、売り上げに貢献しますよ。もっとも父に貰ったお小遣いで買っていますから、同じことかもしれませんけれど」


 その小遣いはきっと、ブライアンの全財産より余裕で多いのだろう。なけなしの大銀貨をポケットの中で握りしめて、どうしても出てしまいそうになる溜息を何とか押しとどめた。

 彼女はきっと、ブライアンを裕福な貴族令息だと思っている。貴族令息なのは正解だけれど、貴族がみんな金持ちではないなんて平民は思わないものだ。

 恰好をつけるつもりはない、本当にそんな気はないのだけれど、今すぐここで実はとんでもなく貧乏なんだと急に言いだすのもおかしいだろうから言わないけれど。


「ここです、薬売り場」

「案内してくれて、ありがとう」


 ブライアンがお礼を言うと、フェリシアは本当にうれしそうに笑う。彼女なら、ブライアンが何を言っても何をしても喜んでくれそうだ。


「いらっしゃいませ、何をお探しでしょうか」


 オーナーの娘と一緒だからかどうかはわからないが女性店員ではなく、明らかに上役であろうきっちりとスーツを着こなした初老の男性店員が対応に出て来た。ブライアンが口を開く前にフェリシアが前に出る。


「咳止め薬を持って来て」

「咳止め、でございますか」

「そうよ」

「生憎と品切れ中でございまして」

「咳止めが?」


 ここは、揃わない物はないと言われるオズバーン百貨店だ。咳止めくらいは当然あると思っていたのだろうフェリシアは目を丸くしたが、何軒も薬屋を回ったブライアンはここにもないのかと思っただけだった。


「どうやら性質の悪い風邪が流行っているようで、風邪薬や咳止めが品薄でございまして」

「咳止めがないなんて」

「申し訳ございません」

「一本もないの?残っていないか、倉庫を見て来て頂戴」

「はい、少々お待ちください」


 オーナーの娘の命令に、多分それなりの地位なのであろう男性店員が慌てて動き出した。その背を売り場のあちこちに立っていた若い店員たちが数人追いかけて行く。


「ないなら、ないでいいんだよ」


 父には申し訳ないが、売り切れならば仕方がない。命に関る薬ではないからそう言えるのかもしれないが。

 だけど、簡単に諦めようとするブライアンをフェリシアの厳しい目が見上げた。ずっと笑顔だっただけに、その様子に少なからず驚いてしまう。


「でもブライアン様、咳止めですよ?オズバーンに咳止め薬がないなんて、許されません」

「そういうものなの?」

「商人の矜持、とでも申しましょうか。もちろんオズバーンでも品切れすることはありますし、お取り寄せにお時間をいただくこともございますが、食料品や薬は別です。日々の生活に必要な物がすぐに手に入らない百貨店なんて何の価値もありません。ましてや咳止めです、今夜にも必要な物でございましょう?」

「そうか」

「はい、そうなのです」


 ブライアンはこれまでフェリシアの可愛いとこばかりを見て来たが、ここにきて初めて見せてくれた新しい顔が何だか新鮮で、気づくとフェリシアから目が離せなくなってしまっていた。


「ブライアン様、お待たせして申し訳ありません」

「待つぐらい全然かまわないよ、今日は他に用事もないし」

「そうなのですか?」

「ああ」

「でしたら後で、七階のティールームにおつき合いいただけませんか。焼きたてのワッフルが美味しいのです」

「あー……」


 誘ってもらえたのは嬉しいし、ブライアンだって彼女とお茶をしたい気持ちはもちろんある。だけど、そのためにはブライアンの懐具合が心もとないのだ。

 貴族男子としては、飲食代を女性に払わせるなんてあり得ない。たとえ彼女がこの店のオーナー令嬢だとしてもだ。しかしブライアンの全財産は、ポケットの中の大銀貨一枚きりなのだった。

 咳止めを買った残りで足りるだろうか、もし足りたとしても小麦粉も塩もバターも諦めなくてはならないだろう。

 紅茶の葉はいい、白湯を飲んで死ぬことはない。だけど、パンがないのはさすがにまずい。


「駄目……でしょうか」

「うっ」


 この大銀貨は、母が五日も頑張って稼いでくれた大切な金なのだ。これで薬を買って、小麦粉を買って、塩を買って、バターを買わなければならない。

 だけど、束の間見せた厳しい商人の顔はどこに行ったのか、用事はないと言ったのにティールームに行くのをすぐに了承しなかったブライアンを見上げる目が不安そうに揺れている。

 こんな顔も可愛いと、思ってしまうのを許して欲しい。ブライアンともっと一緒にいたいと思ってくれているから、彼女はこんな顔をしているのだから。


「お待たせ致しました」


 いいよ行こうと、ブライアンが言おうとしたその時、背後から声をかけられた。振り向くと、先ほどの男性店員が木箱を抱えて立っている。


「申し訳ございません、やはり咳止め薬は在庫がございません。こちらは、使用期限が残りひと月を切っているために廃棄する予定でした咳止め薬なのですが、もしこちらでよろしければお持ちいただければと思いまして」


 箱の中を覗くと、見覚えのある瓶が並んでいる。いつも父が飲んでいる咳止め薬で間違いない。


「それで大丈夫です」


 ブライアンがそう答えると、男性店員はほっとしたように微笑んだ。そして、すぐにご用意しますと言い置いてから会計台の奥に入って行く。


「ブライアン様、廃棄処分品などで本当によろしいのですか?」

「すぐに飲んでしまうから、問題ないよ。父の咳が酷くてね」

「お父様が飲まれるのですね」


 咳止め薬の瓶は小さく、中身はたいして入っていない。本当なら咳が出るたびに飲ませてやりたいところだけれど、節約して今は寝る前だけにしている。それでも十日ももたないのだから、薬は本当に高いのだ。


「お待たせ致しました」


 会計台の奥から出て来た男性店員が差し出す紙袋を受け取ると、中には咳止めの瓶がごろごろと入っている。さっと数えると、十本だ。こんなに頼んでない、というかこんなに払えない。


「あの、これ」

「もっとお持ちいただいても構わないのですが、使用期限がひと月しかありませんので多すぎてもご迷惑になるかと……もっとお持ちになりますか?」

「いや、でも」

「廃棄予定のお品ですので、もちろん御代は頂きません」

「あ、いや」

「本日は、せっかくお越しいただきましたので品切れでご迷惑をおかけして申し訳ございませんでした。よろしければ、またのお越しをお待ちしております」


 深々と頭をさげられて、ブライアンは困惑してしまった。迷惑どころか、十本も貰ってしまって本当にいいのか。

 いや、本当に心の底からありがたいけれどっ!


「他にも咳止め薬をお求めのお客様がいらしたら品切れの謝罪と、使用期限がひと月しか残っていない説明をして、それでもいいとおっしゃるお客様には無料でお渡しして。あと、閉店後にお父様に報告に行ってね」

「かしこまりました、お嬢様」


 的確な指示を出す商人の顔をしたフェリシアと、ブライアンに向けるとろけそうな笑顔のフェリシア。どちらも可愛いし、どちらも魅力的だ。もっと、ずっと見ていたいくらいに。


「あのさ、もしよかったら外に出ない?」

「外ですか?」


 薬をタダで貰えたおかげで大銀貨が温存できた。これなら七階にあるというティールームで二人分のお茶代を出しても小麦粉は買えるだろうけれど、何だかそれは違う気がした。


「ポロック広場に蜂蜜ワッフルの美味しい屋台があるんだ」

「蜂蜜ワッフルですか!」


 上品なティールームで上品にお茶を飲むよりも、彼女と一緒に歩きたいと思ってしまった。屋台でワッフルとコーヒーを買って、ベンチに並んで座って食べたい。その方が、絶対に距離が近い。外は寒いだろうけれど、その寒ささえ楽しめる気がする。


「どうかな、寒いかもしれないけど」

「平気です!行きます、行きましょう、ブライアン様」


 早く早くと急かす彼女が子供みたいで、可愛くて愛しくて笑ってしまった。

 そう、愛しいのだ。

 まだ口をきき始めていくらもたっていないのに、気づけばもうすっかり心を掴まれてしまっていた。


「ブライアン様、これってデートですか?」


 店を出て、二人並んで歩き出して、今にも雪が降り出しそうな冷えた空気に彼女の言葉が溶ける。


 本当は、もっとおとなしい娘だと思っていた。

 学園の図書館で、いつもブライアンの向かいに座る女の子。

 季節二つ分もただただ向かいに座るだけで、あきらかにブライアンのことを気にしている風なのに声をかけることさえしない。

 きっとおとなしくて気の弱いお嬢様なのだと、そう勝手に思っていた。


 だけど実際の彼女は、明るいしっかり者で、気の弱さなんて全く感じられない。

 気持ちのいい驚きは、すぐに好意に変わった。

 そしても今この瞬間も、変わり続けている。


「そうだね、デートかな」

「やった、夢がひとつ叶いました」

「デートが夢なの?」

「ブライアン様とデートするのが夢だったんです」

「それは、光栄だ」


 可愛い、本当に可愛い。

 ブライアンの隣をフィリシアは、ぴょんぴょんと弾むような足取りで歩いている。ぴょん、ぴょんっと歩くたびに亜麻色の巻き毛も弾む。

 吐く息は白いのに、耳が冷たくてジンジンしてるのに、それでも寒いとは思わない。

 ぴょん、ぴょんっと亜麻色の巻き毛が弾むのをブライアンは、なんだか一生見ていたいような気がした。



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