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プロローグ

「私達も18になったんだし、そろそろ政略結婚しなきゃよね。」


「え"?」


私の発言でルイスは眉を下げ捨てられた子犬のような目でこちらを見てくる。う"っ、やめてくれ。


「だから、結婚よ、け っ こ ん 、!」


「ルイスはもう令嬢捕まえたの?大丈夫よ、あなた無駄に顔はいいもの!どこの令嬢も一目惚れよ!!私が保証するわ!」


チクリと刺さるように痛む自分の心に知らないふりをしてまくし立てた。


「いやぁーーー!ルイスもついに結婚ね!そうなったらもう私達もなかなか会えなくなるわね……。

あぁ、でも私も飛びっきりの旦那を見つけてやるんだからね!」


「……みに…て…な…み…ないよ」


「え?なんて?ルイス?」


細々と喋るルイスは昔から引っ込み思案で気の弱い所がある。



「君に惚れて貰えないならこんな顔に意味なんてないよ!」




……え???


困惑してしまう。

ルイス、期待させてしまうような発言、よくないんだぞ★

とか、

ルイスってばもう、口だけは上手くなっちゃって!★


なんて茶化す言葉はいくら浮かんでこようと唇が震えて上手く言葉にならない。


「も……もう…やだなぁ……はは…」


ルイスは私がもう8年も片想いしてる幼馴染で、この国の第一王子だ。

たかが伯爵家の娘の私とは身分が違いすぎる。そして、親同士が親しくなければ今私はルイスと優雅にお茶なんて飲んでいないだろう。



「ノエル、目を閉じてよ。」



「……え?」



ルイスは私の頬を愛おしそうに指で撫でると、



「君は僕のことを愛している」




王族だけに使える洗脳魔法……!!!?


でも……でも私、




魔法効かないんです……!






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