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片恋トライアングル  作者: 作花恋凪
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13/23

*ステージ-11*

オーディション後、控室にて。愛璃は1人、顔を真っ赤にしながら、体を震わせていた。


(うわあぁあぁ!!なんとかいつも通りできたあぁ!!それよりなにより、優さんカッコよすぎでしょ!?うぅ、しばらく興奮冷めそうにないよおぉ~。)


愛璃がうち悶えているうちにも、どんどんオーディションは進んでいき、愛璃の興奮が冷めて落ち着いた頃には、オーディションが終わった。


オーディションが終わり安堵している受験者でにぎわっている控室に、優の声がスピーカーから響いてきた。


「ピンポンパンポーン♪オーディション受験者の皆さんは、朝集まった部屋に移動して下さ~い!」


優の声を聞き、オーディションの受験者が、ぞろぞろと控室を出ていく。


(オーディション終わって、もう解散でいいはずなのに、どうしたんだろう……。)


少し疑問に思いながら、愛璃も控室を出る。


愛璃が部屋に着いた頃には、もうほとんどのオーディション受験者が集まっており、愛璃が着いてほどなくすると、優が出てきて、説明が始まった。


「皆さん、オーディションお疲れ様でした~!皆スゴく演技上手かったから、ビックリしちゃったよ~ww……きっと今皆は、何でここに集められてるのか知りたいはずだよね?それはね~、オーディションの合格者を、今ここで発表しちゃうからでーす!」


優がお茶目な笑顔と共にそう告げた瞬間、会場内がざわめきに包まれた。


愛璃も、驚愕し、目を見開いた。


(えっ!?こういうオーディションの結果って、数日経ってから知らされるんじゃなかったっけ……?)


会場内の驚きを気にも止めず、優は淡々と言葉を進めていく。


「んーまぁ、驚くのもわかるけど、とりま結果発表!今回、サブヒロイン役に合格したのは~……」


今度は、会場内が静寂に包まれる。


愛璃は、優から目を離さないまま、両手を組み合わせた。


(お願いっ、合格していて……!)


優が、わざとらしく深呼吸をしたあと、大きな声で高らかに告げる。


「29番、澄原愛璃さん!」


「……っ!」


愛璃は、感動に息を飲む。


「愛璃ちゃん、こっち来て!こっち!」


優は、手招きしながら、笑顔で優の隣に呼んだ。喜びににやけそうな顔を必死に堪えながら、愛璃は優の隣に移動する。愛璃が隣に並んだのを確認すると、ポケットから折り畳まれた1枚の紙を取り出し、広げてまた優が話し始めた。


「はい、んじゃーこっからは審査委員長の話を代わりに読みまーす。『今回澄原さんを選んだ大きな理由としては、"短いセリフで多くの感情を表現できていた"ことと、"自身はアドリブを一切使わないにも関わらず、優にアドリブを使わせた"ことですかね。彼女の本業はアイドルだとお聞きしましたが、女優としても十分活躍できる才能を感じたため、サブヒロイン役を彼女につとめてもらう運びとなりました。』……だそうです。それじゃあ、今日はこれで解散!受からなかった皆も、ドラマの完成楽しみにしててね♪アデュー!」


オーディションの受験者が次々と帰っていく背中を見ながら、愛璃は、合格できたことへの喜びを噛み締め、ドラマ撮影への情熱を燃やし始めていた。

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Twitter→@Cocona_Sakuhana

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