7話
ブクマ、評価よろしくお願いします。
「普通の人でどのくらいの保有量なんだ?」
今の俺は下級とはいえ、神よりも魔力を持っている状態だ。
普通に暮らすにしても多すぎる力は破滅をもたらすか、死ぬまで利用されるのが目に見えてる。
『この世界では、さまざまな人種がいますので平均値となるとばらけてきますが、同じ人族だと多い人で5万ほどでしょうか。平均値だと1~2万といったところです。』
マテマテ・・・
これ1段階以上封印を解除しないほうがいいんじゃ・・・
「これ複数の封印は解除しないほうがよさそうだな・・・封印が解けるとすればどういう時だ?自分で自由に解除とかできるのか?まぁするつもりはないんだが・・・」
まぁないとは思うが、しなければならないこともあり得る。
封印をかけた本人しか解除できないかもしれない。
俺の意思で解除や再封印ができればそれはそれでやりようはある。
『1つ目は魔力操作が一定以上できるようになった時点で解除されるようになっています。2つ目以降については、任意により解除できるようにしてあります。ただし、再封印できるようになるまでは、こちらで制限させていただいています。』
うん今現状する気は全くないので、問題なし。
『そろそろこちらにいられる時間も少ないので、あなたへ魔法に関する知識を直接記憶領域に書き込ませていただきます。魔法の発動に関してはある程度の適正がないと発動はできませんが。ある程度の自衛ができるよう装備品一式を差し上げましょう。それと食糧等も確保する必要がありますが、周辺には食べられないものも多く存在します。直接食糧をお渡しできればよいのですが、そちらは難しいので、鑑定具もお付けいたしましょう。
それでは、またお会いする機会があればお会いしましょう。』
「あっ!ちょっ・・・ま・・・」
まだまだ聞きたいことも多かったんだが・・・
せめてこの世界の文字の読み書きと言葉くらいわかるようにしてくれよと項垂れながら周りを見てみると元居た場所に戻っていた。
まぁ触った水晶はきれいさっぱりなくなっているが・・・
その代わり最初の時点でなかったロングソードと革でできた防具が置かれていた。
眼鏡と一緒に・・・
「防具っても防御力は期待できそうにないなぁ。てか眼鏡って・・・もしかしてこれが鑑定具か?」
眼鏡ってこの世界にもあるんだなと思いながら手に取って眼鏡をかけてみる。
ジャストフィ~ット!!ってまぁそこらへんは調整されてるか
眼鏡をかけたまま防具を見てみるとちゃんと鑑定されている。
名:ユウキの胸当て
ランク:S
防御力10000
効果:サイズ自動調整
自動修復
特記:所有者限定(ユウキのみ装備可)
名:ユウキの靴
ランク:S
防御力:10000
効果:サイズ自動調整
自動修復
特記:所有者限定(ユウキのみ装備可)
鑑定はされたけど、ランクSってレアなのはわかるが、価値としてどの程度なのかわからんわ!!
しかも自動修復ってことはたとえ傷や裂けたとしてももとに戻るってことだよな!?
普通にチートすぎる・・・
とりあえずそのままにするわけにもいかないし、つけてみるか・・・
確かにフィットするけど、この素材なんなの?
違和感とか全くないんですけど!?
というか着けているとか忘れそうなくらい軽いんですけど!?
うん・・・もうなんか一人で突っ込むのやめよう・・・普通に悲しくなる・・・
靴も履き替えて外に出てみるとすでに日が暮れだしていた。
「やべ!!今日の飯どうしよう・・・今から探して食べれそうなものなにかあるかな」
水と昨日とった魚と調味料は多少あるが、そのほかについては全くない状態だ。
山菜とかでもいいからほかにも探さないと魚だけの食事は絶対にいやだ。
「とりあえず、グルっと森の方を探してみようか」
森の中を15分ほど探していくと、鑑定眼鏡をかけているために食材になりそうなものが多数取れた。
ただ、地球ではこれぜったいやばいやつ!!って見た目のもあるからそこは鑑定眼鏡を信用するしかないけど・・・
ちなみに、取れた食糧はこんなもんだ。
名:アク芽
素材ランク:C
効果:なし
特記:食用可ではあるが渋みが強く、現在では食べる人も少数。アク抜き必須。
名:スジ芽
素材ランク:C
効果:なし
特記:食用可ではあるが、周りに筋のように固い繊維があるため下処理が必要。
名:アカボツきのこ
素材ランク:D
効果:なし
特記:食用可。ただし生で食べると下す可能性大。
名:アオドクタケ
素材ランクD
効果:なし
特記:食用可。見た目は悪いが、非常に美味。
名:アオムラの実
素材ランク:A
効果:なし
特記:食用可。熟すと皮が青紫色になる。自生地が限られており、熟した匂いに魔物がつられてくる。希少食材。
今回とれたのは、こんなものだが、最後のアオムラの実はすごく不吉な予感しかしないのだが、ここまで1匹もみていないので大丈夫だろうと思っている。
たぶん・・・大丈夫だよね!?木にいっぱいなってたし!!
もし襲ってきても最悪この実を遠くに投げて逃げる手も・・・
そんなことを考えながらそろそろ戻ろうと振り向いた瞬間、“ガサッ”と音がしたと思ったらまっすぐ胸に向かって何かが飛んできた。
いきなり飛んで来たらなかなか反応なんかできないよね。普通。しかも結構早いし。
あっ、これだめなやつ・・・