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6話

定期的に更新できるように頑張りますので、ブクマ・評価をよろしくお願いします。

コメントや変換ミス等もあればご報告いただけるとありがたいです。

「それで、どんな力をくれるんだ?」


『あなたは、この世界の人間ではありませんが、それぞれに備わっています。

それは、他の世界でも同様です。その力を生かせるかどうかはあなた次第なのですよ。』


それはどういうことなのだろう・・・

確かに、人間には器用な人や不器用な人、物覚えがいい人、悪い人もいて、備わった能力という意味で力といえば間違いではない。ファルティマは魔法があると言った。

だが地球では、魔法は存在していない。いや過去研究はされたが、魔法が発現した記録はなかったと思う。元々魔法を使える能力があるけど、地球では魔法が使えないということか?

それとも地球で研究された魔法というものが、仕組の違いや全く違った方向で研究されたために使うことができなかったということか?


『そう考えこまないでください。あなたの世界とこの世界では魔素の濃度がはるかに違います。地球では魔素を生み出す“元”がなかったため、すぐに失ってしまうのですよ。』


ふむ・・・元?


「さっき魔素を生み出す“元”と言ったか?その元とはなんだ?それはそれぞれの世界でどう違う?」


『この世界では始祖の木といいますが、宇宙空間に漂うエネルギーを吸収し、それを養分として育っています。養分を吸収し成長していく段階で空気中に魔素を放出します。もちろん大地にも根を張っているため大地にも魔素が浸透し、この星全体に魔素がいきわたりどこでも魔法を使うことができるのです。』


地球でいえば、植物が光合成をし、酸素を出すのと似ているのは似てはいるが・・・


「なんとなくはわかった。地球ではその始祖の木とやらがないから地球上で魔法を発動することができないわけだな。だが、そうだとするなら魔法を発動できない地球で魔法を使える能力があるとは思えない。はるか昔に使えるものがいたとしても俺がいた地球では魔法は使えない。使えない能力は退化していくものだと思うが?」


『確かにその通りです。こちらの世界で魔法が使えるのは体の作りが違うためです。地球上に存在している生命は魔素を吸収する機能が備わっていません。またあなたにも言えることですが地球の人間は脳の大半を使用していません。脳の使用していない場所に魔法を使用するための部位がありますが、知らず知らずのうちに魔法を使えないように脳が制御しているようですね。ですが魂に固有情報が刻み込まれていますので、こちらの世界では使用することはできますよ。こちらの世界に来た際にこちらの世界でも生きていけるよう少しいじりましたので。』


ちょっとまて


最後何か変な言葉を聞いたぞ

しかもにっこり笑って言われても逆に怖いわ


「少しいじったと言ったな・・・俺になにした?」


『あなたはこちらの世界に来た際に一度亡くなっています。地球から来た人間は本来魔素とは無縁の存在。空気中に存在している魔素は地球人にとっては猛毒だったようです。

ですので、こちらに来たことが判明した際に、魔素器官を生成し、体が適応するよう脳のリミッターを少しばかり外した後、蘇生させました。』


もう絶句ですよ

開いた口が締まりませんよ


ただでさえ現状把握でいっぱいいっぱいなのに、地球からいつの間にかこの世界に飛ばされ、その直後に死に、体を弄られて蘇生されたと言われても・・・



『ただ、この時の間に来た際にも告げましたが、魔力の質も量もけた違いです。それは我々が持つ魔力をも上回ります。とは言っても下級の神ですが。魔力器官が大きすぎたのか、又は脳のリミッターを外した際に異常にこの世界の環境に対応しようとし、莫大な魔素を取り込んだのか、はたまた相互作用なのかはわかりません。ですがこのまま魔力が駄々洩れ状態で地上にいると、他の生物に異常をきたしてしまいます。すでに異常な成長をした魔物も多数確認しています。ですので、制御方法を覚えるまではリミッターをかけることにし、この時の間に来ていただいたというわけです。』



うん


なんかこのままだとやばそうだというのは理解できた。

ただもう少し頭を整理した後にその辺の説明を聞きたかった・・・


「・・・で、今はリミッターで魔素が漏れ続けないようにしているんだよな?その魔素を制御するにはどうすればいい?あとこのままリミッターをかけ続けて体に影響とかはないのか?そもそもリミッターってなにをどうしてる?」


『制御方法はそんなに難しいことではありません。初めは魔素を体の中で循環させるように意識するのです。慣れてくれば意識せずとも循環させれますよ。

あなたにかけているリミッターは、一種の封印です。魔力器官の一部をあなたの魔力を使い限界まで封印していますので身体に影響は表れないはずです。ただ、魔力が膨大すぎて1度の封印術式では抑えきれませんでしたので、多段封印術式をかけています。

要は封印術式の上にさらに封印術式をかけていると思っていただいて構いません。だたその数が4に及びましたが・・・』


「ちなみに聞いてみるが、1個の封印術式を解除するとどの程度魔力が増えるんだ?」


『封印術式は保有魔力の1/10まで抑えることができます。仮に今現在100の魔力があったとすると、それの10倍となります。今回は多段封印をしていますので、100×10の4乗となりますので、100万となりますね。今現在あなたから感じられる魔力は850ほどですので、全開放すると850万になります。ちなみに下級の神だと500万ほどしか持ちません』


うん、とりあえず異常なほど持ってるのは理解した。


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