表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

小さな幸せ

作者: 朝起きれない太郎

何か描きたくなったので、深夜テンションで書きました。

ついでに、なろうへの投稿の練習も兼ねて

 桜も散り、すっかり緑の葉をつけた木々。新年度も始まってから約一月。一年生も新しい生活になれ新しい生活ではなく普段の日常へと変わる5月。

 そんな日々の中、私はいつもの通学路を歩く。私の隣にはいつもの君。幼い頃から10年以上君の隣り歩いている。

 「なあ、お前彼氏とかいないの」

 君は不意に私へ聞いた。

 「いないよ」

 そっけなく応える。

 なんでそんなことを聞くのだろう。今の私には恋人とか必要ない。クラスの友達は彼氏が欲しいとか言ってるけど、私はそうとは思わない。

 「そっか。もしかして俺のことが好きだから」

 「へっ……きゃぁっそんなわけにでしょ」

 顔が真っ赤になるのが自分でもわかる。恥ずかしいいきなりこんなこと聞くなんてデリカシーなさすぎ。まあ、それが……君だよね。

 「わりぃ 流石に今の聞き方はあれだったかな」

 「もぅ~いきなりどうしたの。らしくないよ君がいきなりこんなこと聞くなんて」

 「え~っと」

 聞き返すと彼は右手で頭を掻き少し考え始めた。彼が何かを考えるときに癖だ。長年一緒にいる私だ彼のことは彼の親と同じくらい彼のことを知ってるつもりだ。

 「何でもないや。それよりさ、今日の放課後買い物行かない? 俺新しい服を買いに行きたいんだよ」

 「いいよ 放課後は予定ないし、そのかわり何かおごってよね」

 なんだか彼にはいろいろごまかされちゃった気がするけど、まあいっか。私は今のままがいい。今のまま彼の隣に彼の横で……。でもいつかはこのままではいられなくなっちゃうよね。同じ大学に行けるかわからないし、就職となると……。いや、今はそんなことはどうでもいい。今君のとなりにいることそれが小さな私の幸せ。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 応援してます。 頑張ってください。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ