表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/2

壊れた。

「とある朝の出来事,,」

「________。」

「あ、掃除機、壊れた。…………」

 長年愛用してきた大切な大切な掃除機が煙をプスプスと上げながら壊れた。


 どこにでもありそうな名前の、吉田広よしだひろし22歳、金木大学かねぎだいがく工学部、は心の中で絶叫していた。



 一体掃除機はどうなってしまったのか。

 気になってもう一度 電源/入 と書かれたボタンを震えた親指で押した。

 すると、本来ならば掃除機とはゴミを吸い込んでくれるはずが、


 小さな長方形の口から溜まっていた汚物ゴミを吐き出した。

 もう一度電源を切ろうと電源/入を押しても何も起きない、むしろ吐きだす強さが強くなっていっている気がした。

 ちょうどその時、


 ステンレス製の小さなゴミ箱が吹っ飛んだ。まるで相手のゴールにボールをシュートしたように綺麗にゴミ箱はとある場所へと吸い込まれた。

 吸い込まれた場所がどこかって?もちろん掃除機の中………ではない。そう、床に置いてあったノートパソコンの画面に直撃した。


 そのあと、ボタンを連打していたので掃除機は吐き続けるのをやめた。

広の顔面は自分ではわからないが真っ青になっていただろう。しかし、これはどうすることもできなかった。

「掃除機と、パソコン、買ってくるか。」

 もう掃除機は約5年程使っていた。ちょうどいい、買い時だった。

 いつも通帳をしまってある引き出しを開け、通帳を取り出した。幸い、金に困っていないことが不幸中の幸いだった。

 そして家にある、ほとんどの電化製品を買い揃えた店、イトウ電気へと向かった。


 特にイトウ電気へ向かう道中、特に何もなかった。あったとすれば

「掃除機が何故煙をプスプスとあげて壊れてしまったのか。」

と、考えていたら目の前の電柱に気づかず、頭を打ったことぐらいだ。

 何はともあれ、とりあえずはついた。ついでに大金を下ろした。広はクレジットカードは持たない主義だからだ。作るための手続きが面倒くさいらしい。


 ちょっと大きめの自動ドアを抜けると「高い商品をバンバン買わせてやるぜ」オーラをバンバン放っている店員が

「いらっしゃいませ。何をお探しになりますか?今日のおすすめ商品はこちらの自動掃除機でございます。なんとボタン一つで掃除をしてくれます。カラーはブラック、ホワイト、ピンク、ブルーでございます。そしてなんとお値打ち商品、世界初、超高速起動PC、でございます。なんとデスクトップまでの起動時間、0.5秒!さて、どこの階にいきますか?一階はPC、掃除機、洗濯機、等の電化製品、二階はお子さま用のおもちゃ、ホビー、三階は日用品でございます。後は………」

 その後も五分ぐらいうざったらしい店員の話を聞かされた。

 しかし、店員によると、ちょうど今欲しかったPCと掃除機が一階らしいから、階段を上る手間が省けた。エレベーターやエスカレーターはないのか、と思うかも知れないが、広にとってはそこまでいくことがそもそも面倒くさい。


 掃除機を探していたら、いいものを見つけた。その掃除機に張ってあった張り紙を見てみると、

「世界一の戦闘力!戦闘力の変わらないただ一つの掃除機。」


 そしてなんとちょうどその掃除機を買おうとしたとき、最悪のパターンがきた。


 最初に出会った第一村人、店員がやって来たのだ。

(くけけけ、なんかあいつ、いかにもバカそうな顔面ツラしてやがるぜ。ここの店のモットーは「どこよりも安い電化製品!」であるがよぉ。あんなバカに安い値段で買わせる訳ねぇだろ!ここはいっちょ30%ましで売ってやるぜ!)

「いらっしゃいませ。」

広は思った。

(さっきも聞いたわ!)

「何をお探しになりますか」

(いまここにつったているってことは掃除機かPCしかないだろ!」

「あ、掃除機です。」

「こちらの自動掃除機ですね。お値段は14万円です。」

 は?なんでそんなにも高いんだ?ふざけんなよ糞店員

 広は突然告げられた値段に反論する。

「あれぇ、おかしいですね。ここの店のモットーは、どこよりも安い電化製品!、でしたよね?ここに来る前にきた店では2万円でしたよ?」

 広はここの店しかいっていないが嘘をつき、なんとか値引きをさせようとした。

「え?はい?」

「安くしろ!」

「は、はい、」

(く、くそうこんなヤツにやられるなんて,,,」


 そんなことがあり、PCも買うことができた。


 家につく頃には昼になっていた。


 何か食べようかと思ったが、散らかっている部屋を掃除機で綺麗にすることと、早くパソコンを使って見たかった。

早速掃除機をコンセントに差し、電源をつけたら、

ピロリーンという音と共に掃除機が走り出した。   ように見えた。

音がした瞬間、家の壁がぶっこわれた。

物凄い速さで進んだであろう掃除機はもう一度壁を壊し、家の中に入って来て、止まった。

「マジかよ………」

広は言葉を失った。

ふと、パソコンに傷はないかと思い、パソコンに目をやる。

するとそこには、


パソコンではなく、とても美しい少女がいた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ