嫌な事①
23才の僕、嫌いな俺
自分語りをする人間が書いた書いた小説だ。
いや、エッセイなのかもしれない、そういうジャンルも知らない僕が書いた物、吐きだめのゴミ箱
俺は23歳独身職業はフリーターで正社員なんてものに就いた事はない。
現実では一度も彼女が出来たことはない、現実ではというのはネットでは彼女が出来たことがあるからだ。
だけど俺はずいぶん容姿悪い事がわかっていて相手に姿を一度も見せたことがないからだ。
離れる事がわかっていた、だけどそれが理由で別れた
卑怯な人間の俺、まちがった俺
俺は実は4才で死んでおくべきだったのかもしれない、今もそう思ってる
おもしろい物を素直に笑えないし、嫌なものは嫌と断れない割りに嫌な顔してやるし、らくしたがる
嫌な事は全部覚えている
嫌なこと①
俺が4才の頃、アパートの3階へ住んでいたころ、ベランダで遊んでいた、両親は共働きで俺は家でずっと遊んでいた考えてみたらこういう時代から家に引きこもってるんだなと考えたら苦笑いが顔に出てくる。兄弟も居たがみんな外で遊んでいて一人だった、こういう年頃の時ってベランダをよく覗きたがるよね、それは俺も例外じゃなかった、ベランダにあるあらゆるものを段差にして俺はベランダの塀へよじ登った、4歳というのはあいまいな記憶なのだがその頃の身長だとベランダの塀くらいよじ登るのは容易だった。
よじ登って俺はすぐさま顔の下にある風景を覗いた
それは感動的なものだった都会で閉鎖的な風景だったが当時の俺には大自然を生で観るような感動だったと思う、それだけでもう世界は広いと思っていた。
もっと近くで観たいと思い俺は腕の力を振り絞って塀へのし上がる
そうするとどうだ、もっとその景色が広がってみえるではないかと、子供とは好奇心旺盛なもので欲しがりやさんな俺はもっと近くで観たいと思い思いっきり宙ぶらりんの足で塀の壁を蹴飛ばした
するとどうだ、綺麗な景色が見えた?
いや時間が遅く感じた
落ちると確信した
頭の中の滑り止めが外れる音がしたのだ、それと同時に回転して落ちていく俺、重力に比例して落ちていく俺
死ぬんだ、って理解出来た
俺は静かに目をつぶった。受け入れた
声が聞こえた
大声だ、何を言ってるかわからない
だけど、背中に違和感を感じたけど痛くなかったきっと地面に着いたんだろう
俺は目を開けた
5人の少年が俺を取り囲んでいて、俺の背中には5人の腕で作られた網で支えられていた
不思議と安心感と不安感があって俺は泣いてしまった
そして、少年達に見向きもしないで走りながら泣いて去った。
このことは両親、ましてや家族も知らない秘密の話
そして、嫌な事・・・・・・・