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第37話 匠ノ業物

微かな明かりの下、バネッサは周囲の気配を探りながら慎重に進む。

相手がどこから仕掛けて来るかもわからない。

こういった場合、一瞬の油断が命取りになりかねない事を彼女は知っている。


(迂闊に仲間を呼びに行くと背後から奇襲される可能性もある。慎重に行動しないと)


今の状況を冷静に分析しながら、バネッサは僅かに視線を下げて足元を見る。

自分がついさっき歩いてきた場所。そこには、微かに足跡が残っている。

見たところ自分の足跡しか残っていないように見える。


(となると司祭が攫われたのはもう少し先?)


バネッサは自分が歩いてきた道を辿りながら足跡を確認する。

風通しの悪い洞穴の中を何度も人が出入りした為、足跡はいくつもある。

とはいえ決して多くもないし新しいものは比較的見分けやすい。

周囲に気を配りながらも足跡を注視していると、司祭の足跡らしきものを発見する。


(あった。司祭の足跡。でもこれって・・・)


探していた痕跡を見つけたにも関わらず、バネッサの表情は冴えない。

それも当然。彼女が見つけた司祭の足跡は、途中で完全に途絶えていた。

まるで突如その場から消えていなくなった様にさえ見える。

だが、司祭が先程までいた事はバネッサ自身がよく知っている。


「どういう事だ。まさか私が足跡を追跡する事まで読まれていたという事か?」


攫った相手の足取りを探そうと自分と司祭の足跡の周囲を調べてみるが、新しくついたと思われる足跡はその2つしか存在しない。


「一体どうやって足跡も残さず、しかも私に気取られぬように連れ去ったんだ」


司祭を攫った手口が分からず。バネッサの背中を冷たい汗が伝う。

本当にこれが人の手によるものなのか分からなくなるバネッサ。

正直、あの罰当たりな司祭が神隠しにでもあったと言われた方がまだ納得できる。


(落ち着け私。今はひとまず平常心だ。冷静に相手の出方を窺うんだ)


先程よりも一層慎重さを増したバネッサが周囲へと意識を向ける。

生き物の気配を一切感じない。だが、いるはずだ。

バネッサは手にした剣。自身の愛用する狩猟級(ヤークトクラス)魔核武装「ピカロアマンテ」を握る指先に力を込めた。



  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  



一方、カナタはというとバネッサの事をほったらかしにして洞穴の奥に向かって歩いていた。

今回、カナタの目的はあくまで鍛冶職人の救出であって無駄に戦う事じゃない。

現状でバネッサと戦闘になると、他の者を呼び寄せる事になりかねない。

その場合、自分1人でなら脱出も可能だろうが、職人の救出が困難になる。


(まっ、迂闊に動けない様に司祭を攫ってきたんだし、仲間を呼びに行くにしても時間は稼げるはずだ)


とはいえこの手を取った以上はそう長々と時間もかけていられない。

肩に気絶させた司祭を担いだ状態でカナタは光の設置された場所を確認しながら奥へと進んでいく。

しばらく歩いた所で担いでいた司祭を地面に降ろし、足元にあった手頃な石を拾い上げる。


「サイズは・・・まぁこんなもんか」


手にした石のサイズを確認した後、目の前の老人の頬をペチペチと叩く。


「起きろ~。このクサレ色欲変態ゴミカスクソジジイ~」

「うぅ・・・」


小さく呻き声を上げて司祭の瞼が震える。

やがてその瞼がゆっくりと持ち上がり、周囲の景色を認識し始める。


「あれ?・・・・バネッサ・・・殿・・・どこへ」

「寝起きで第一声がそれとか、本当に筋金入りだな」


司祭の言葉にカナタは心底あきれながら溜息を吐く。

気絶させた時、一気に首を絞めて落としたので自分の状況が認識できていない様だ。

とりあえず目は覚めたし、気付いて大声出されても面倒なので、

手に取った少し大きめの石を、素早く司祭の口の中にねじ込んで噛ませる。


「ふがががっ」


突然口の中に異物を押し込まれた司祭は目を白黒させながら慌てふためく。

あまり暴れられても厄介なので喉元に素早く剣の刃を押し当てる。


「はい。騒がない。Be Quiet!」


喉元に突き付けられた刃物を見て、司祭が恐怖に顔を引き攣らせる。

どうやら反抗する気は削がれたらしく目には怯えの色が見える。


「大人しく言う事聞いてくれよ、聞かなかったらどうなるか・・・分かるよね」


笑顔でそう言ってカナタは司祭の頬を刃で斬りつける。

僅かに斬れた皮膚の間から血が滲み、頬を伝う。

みるみる青褪めた司祭が何度も首を縦に振るのを確認し、カナタは司祭を立ち上がらせる。


「んじゃ、サクッと行こうぜ」


司祭を前に立たせ、その背後から剣を突き付けて歩かせる。

歳のせいか恐怖からかは分からないが、先ほどバネッサの後を歩いていたのとは違って明らかに足取りが重たい。


「チンタラ歩かない。時間は有限。命も有限。Do you understand?」

「もが?」


カナタの言っている事が理解できず司祭が足を止めて首を傾げる。

そこへ後ろを歩くカナタが持っていた剣の先端が止まることなく刺さる。

刺さった部分は僅かではあるが背中を駆けあがる痛みに司祭の顔が苦痛に歪む。


「んぅ~~~~っ!?」

「あ~あ。だからさっき言ったろ、足止めるなって」


白い法衣に赤い染みが広がっていくのを見ながらカナタが呟く。

非情な少年の言葉に咄嗟に非難の目を向けるが、目にした少年の目の中に感情はない。

まるでこちらを人間扱いしていない。まるで無価値な物を見る目。

その目を見ただけで何を言っても無駄であると悟り、司祭は痛みを堪えて歩き出す。


やがて進行方向に複数の人の気配を感じ取る。

見れば少しだけ他よりも明かりが集まっており、その下には鎧で武装した男の姿。


「はいストップ。そこで少し止まる」


カナタの指示に、司祭は言うとおりにその場で足を止める。

歳のせいか、運動不足か、はたまた口を塞がれているからか、司祭は酷く疲れた様子でその場に座り込む。

その横を通ってカナタが少し前に出ると、前方を注意深く観察する。


「数は4人と、後はまだ奥に何人かいるな」


カナタの視線の先、岩壁の中に取り付けられた木製扉とその周囲を警戒するように配置された傭兵達。

どうやらあの奥に件の商人と攫われた鍛冶職人がいるものと考えて良さそうだ。


「ふむ、あのぐらいならなんとかなるか」


そう言ってカナタは足元で座り込む司祭を見下ろす。


「休憩は終わりな」


冷たい口調柄司祭にそれだけ言うと、首根っこを掴んで立たせる。


「とりあえずあそこまで1人で歩け」


カナタの指差した場所、それは兵士達が守る木製扉の前。

カナタにとっては敵の真っただ中であり、司祭にとっては助けがいる場所。

目の前の男の意図が分からずにその横顔を見るが、答えは出ない。


「ほらサッサと行く。助かりたいんだろ?」


カナタの言葉に司祭は不安を拭えない様子だが、言われたとおりに歩き出す。

トボトボと力なく歩くその背中を見送りながら、カナタは行動を開始する。



  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  



扉の前を守っていた男達は前方から近づいてくる足音に気付いて視線を向ける。

そこにはユラユラと頼りない足取りで近づく人の影。


「ん?おい、誰だお前」

「こっちは関係者以外立ち入り禁止だぞ」


男達は身に着けている武器に手を掛け闇の中の相手を睨む。

薄明かりに照らされて闇の中の相手の輪郭が徐々に鮮明になる。


「あれ?あんたは」

「司祭じゃないか、なんでこんなところに1人で」

「外の連中は何やってるんだ」


1人でこんなところまで来た司祭の事を疑問に思いながらも、近づく司祭へと近づく男達。

その様子を物陰から見守る二色の瞳。


(扉から離れたな。後は・・・)


司祭に近付く男達を目で追いながら手に持った剣を鞘に納めた状態で、姿勢を低く構える。

敵の意識は完全に司祭に向いており、こちらに気付く様子はない。


「動くなら今・・・・かなっ!」


独り言の終わりと共に、カナタが物陰から飛び出す。

足場の不確かな洞穴の中を、疾走しながら剣を抜く。

そのまま、男達の背後に飛び出すと、一番後ろを歩いていた男に向かって跳ぶ。


「ヒュッ!」


小さく息を吐くと、淀んだ空気と共にヘルムの隙間目掛けて刃を走らせる。

肉と骨を断つ確かな手応えの後、男の頭がボールの様に宙を舞う。

が、カナタはそれには目もくれずにすかさず次の相手の鎧の隙間に向かって剣を突き入れる。


「うごぉっ!」


突然見舞われた鋭い突きに、男は目を見開きガクガクと震える。

手に持った短槍がカツンと音を立てて地面に落ちる。


「ん?」

「どうした?」


背後から聞こえた物音と呻き声に、前を歩いていた2人がゆっくりと振り返る。

相手が振り返るよりも早く。カナタが地面に落ちた短槍を拾い上げると、

一番近くにいる男に向かって手にした槍を投げつける。

ヒュンッという風切り音を残し、銀の刃が一直線に走る。


「がっ!」


投げた短槍に額を射抜かれた男が驚きの声を上げて後ろへと倒れる。

仲間が倒れる光景を呆けた様子で眺める最後の1人。

現在自分が置かれた状況を認識し、彼が身構えようとした僅かな間。

だが、その僅かの間に接近したカナタの顔が男の前に現れる。


「フッ!」


小さな掛け声と共にカナタが繰り出した右拳が男の喉ぼとけを潰す。

声を上げる事も出来ずに後退る男。

ノックバックする男の体。取り残される様に前方へと投げ出された右手を何かが掴む。

揺れ動く視界の中で自分の腕を掴む左手で掴む見知らぬ人物の姿。

その手にはいつ奪ったのか、自分が身に着けていたナイフが握られている。


「そう嫌がらずにこっちに来なよ」


そんな言葉が耳の奥に届くと同時に、強い力で腕を引っぱられる。

本人の意思に反して引っ張られた体が前に出る。

そこで、男の人生は終わりを告げた。


「ふぅ、ざっとこんなもんかな」


足下に転がった死体を見ながらカナタが呟く。

目の前で起こった出来事に、司祭は茫然と立ち尽くす事しかできなかった。

死んだ男達に仲間を呼ぶどころか、大きな物音1つ立てさせずに場を制圧した少年。

その人間離れした技量に心の底から恐怖した。


「あの扉の先に捕まった鍛冶職人がいるって事でいいのかな?」


カナタからの問い掛けに司祭は何度も首を縦に振る。


「そっか。じゃあ後は中にいるヤツを狩って終わりかな」


そう言ってカナタは足元に転がる死体から使えそうな武器を奪っていく。

野盗等の犯罪者でもなければ躊躇うような事を何食わぬ顔で行うカナタから司祭は目を逸らす。


(我が主よ。この罪深き者に相応しき罰をお与えください)


自分が信奉する神に向かって強く祈る。

司祭という仕事柄、毎日祈りを捧げている自分を神は見捨てないはずだ。

そんな事を考えながら手を合わせる司祭。

最も、教会を裏切り、信徒を騙す様な輩の願いを神が叶えるかは疑わしい所だ。

司祭の思惑など露ほども知らないカナタは、武器を回収し終えると司祭の前に立つ。


「それじゃあ次の指令。あの扉の向こうまで案内してよ」


カナタに言われるがまま司祭は扉に向かって歩き出す。

建て付けが悪いのか悪いのかそれともそういう仕様なのか、

ギギギという音を立てて見た目以上に重たい動きで扉がゆっくりと開かれる。

扉の向こうは細い通路になっており、奥の方に小さく明かりが見える。

奥からは何やら人の会話と思しき声が漏れ聞こえてくる。

会話の内容までは聞き取れないが何やら問答をしている様な雰囲気がある。


「例の商人と鍛冶職人かな?まあ行けば分かるか」


そう思って司祭の脇腹を剣の先端で軽くつついて先を促す。


「早くしないと刺さるよ~。刺さると痛いよ~」


司祭はカナタの脅しにあっさりと屈して、通路の奥へと向かって歩き出す。

思っていたよりも通路は長く20m程進んだところで出口の傍まで辿り着く。

近付いた事で中から聞こえる声もはっきりと聞き取れるようになる。


「いい加減首を縦に振って頂けませんかね」

「何度も・・・ハァ・・・言わせんなよ・・・若旦那。そいつは・・・無理だ」

「このままだとあなたの言う最高傑作を作る前に死にますよ」

「死なね~よ・・・言ったろ・・・クッ・・・俺は・・・頑丈なんだよ」


カナタの下に届いた会話の内容から、商人と鍛冶職人で間違いないと確信する。

すぐに司祭をその場に座らせて、物陰からそっと中の様子を覗き見る。

室内は円形状のつくりになっており、奥側を鉄格子で仕切って牢屋になっている。

その中には鎖に繋がれ、血だらけになった初老の男と、ガタイのいい男が3人。

牢屋の反対側には中肉中背の男の背中。服は高級感漂うスーツの様な造りに見える。


(奥で捕まってるのがターゲットのコクタクっていう職人で、こっちのが多分商人の、えっと名前は確か・・・なんだっけ?フルーチェ?)


牛乳を入れて混ぜるだけでおなじみのデザートの名前を思い浮かべながら、カナタは室内をくまなく走査する。

抜け道、抜け穴といった逃走経路は見当たらない。

加えて伏兵が隠れていたり、助けを呼ぶための道具も見当たらない。

あるのは大き目の麻袋に木製の台車、それからロープが何本かと数本の刃物と拷問道具と思しき金属製の道具だ。


(はぁ、嫌になるね全く)


並べられた道具からここが何の目的で使われているのかを改めて理解する。

しかも道具の使いこまれ具合からつい最近になって始めたという訳でもない様だ。

いつかテロリストの拠点で見た光景を思い出し、胸糞の悪い思いがカナタの心に沸き立つ。


(情けを掛けてやる必要は・・・ないかな)


それだけ心に決めると、カナタは司祭を立たせて室内へと踏み入る。


「お楽しみの所失礼しますね~」


突如背後から掛けられた声に背中を大きく跳ねてシムーチェが振り返る。

牢屋の中でコクタクを殴っていた男達も顔を上げて声のした方を向く。


「ダレだテメェ!」

「何しに来やがった!」

「はいはい。有象無象に用はないんだから黙っててもらえる?」


喚き散らす男達を無視して、カナタは司祭の喉元にピタリと刃を合わせ、

それからゆっくりとシムーチェの方へと向き直り笑顔を向ける。


「このジジイの命が惜しかったら大人しくそこの人を渡して貰えるかな?」


どこかで聞いた悪役のセリフを吐きながら、要求を突き付けるカナタ。

もちろん最初から素直に渡すとは思っていないので戦闘態勢は崩さない。


「ふむ。これは弱りましたね。確かにこれは一大事だ」


シムーチェはそう言って感がこむように顎を手でさする。

だがその表情からはこれっぽっちも困ったという印象が見られない。

それどころか何かいい事を思いついたように微かに笑っているようにも見える。


「確かに一大事ではあるのだが、同時に私にとってはこの状況を打破する好機でもある訳だ」


そう言ってシムーチェが牢の中にいる男達に向かって目線で合図を送る。

男達は小さく頷くと、武器を手に牢の中から出てくる。

彼らの行動の意図が分からず。司祭がカナタの前でオロオロと狼狽える。

察しの悪い司祭のリアクションとは対照的に、カナタは憐れむような目で司祭を見る。


(ああ、こいつ捨てられたな)


司祭とシムーチェの癒着関係が如何なる内容のものだったかは知らないが、

シムーチェにとってはこの場で司祭を切り捨てる事が最善であると判断したらしい。


「はあ、じゃあこのジジイはもう使い物にならなそうだな」


そう言うとカナタはおもむろに司祭の背後から腕を廻して首を締め上げる。

出がけに司祭は殺すなと言われているので頸動脈を絞めて気絶させるに留めておく。

力が抜け、腕の中で崩れ落ちる司祭を部屋の隅に放り出して剣を前に出す。

事の次第を見守っていたシムーチェが薄く笑う。


「おや、殺してしまいましたか?せっかく作った教会とのパイプ役だったのに残念です」

「違うよタコ。ちょっとした約束でコイツは殺さない事になってんだよ」


カナタは言いながら手に持った剣をクルンと手の中で一回転させてシムーチェに向ける。


「それよりそっちこそこのジジイ見捨てるってのはどういう理由があっての事だ?是非聞かせてほしいんだが」

「それをあなたに聞かせるメリットがないと話せませんね」


あくまでも上から目線。こちらを値踏みするようにシムーチェが告げる。

どうやらカナタの装いからこちらを弱者だと思っている様だ。

だが、それはカナタにとっても同じ事。いや、むしろカナタの方が現状を正しく認識している。


「メリットならあるだろ。俺の気が変わってあんたの命が助かるかもしれないっていう」

「そうですねぇ。それなら少し考えてもいいかもしれませんが・・・あなたにそれが出来るんですか?」


カナタの言葉を真に受けるでもなくシムーチェが言う。

だからカナタは教えてやる事にした。この男が忘れているであろう事を。


「そうそう。先に言っておくが部屋の前の4人よりそこの3人がちょっと強いって程度なら俺を倒そうなんて馬鹿な考えは早めに捨てる事を勧めるよ」

「っ!それは・・・ご親切にどうも」


カナタの告げた言葉の内容に、目に見えてシムーチェが動揺の色を浮かべる。

やはり部屋の外に警備を立たせていた事が頭から抜け落ちていたらしい。

敏腕の商人らしいがそういう所は抜けているみたいだ。

しかしカナタの言葉で改めて状況を認識出来たらしく真剣に考え始める。

が、それを遮る様に横合いから声が掛かる。


「おいおいシムーチェさんよ。俺達がこんなガキンチョに負けるとでも思ってんのか?」

「表の間抜け共がどうだったかは知らないが、俺らと一緒にしてもらっちゃ困るなぁ」

「生まれてきた事を後悔させてやるぜ」


拷問係として呼ばれていた3人の男達が余裕の笑みを浮かべてカナタに近付く。

最も、それはカナタとしても望む所なのでそれ以上警告はしない。むしろ煽る。


「こんな脳味噌まで筋肉しか詰まってない様な輩ばっか雇ってもいいことないよ。死体を片付る手間がかかるだけだ」

「なんだとっ!」

「ふざけやがって!」

「吐いた唾は飲めんぞクソガキッ!」


案の定カナタの言葉に茹でた蛸の様に顔を真っ赤にした男達が武器を手に一斉に襲い掛かる。

猪突猛進。学校の授業で習った単語が脳裏に浮かんだ。

まさにイノシシの様に勢い任せに迫る男達。

一直線に突っ込んでくる男達に対し、カナタは手に持った剣を振り上げると彼らの足元目掛けて投げつける。

相手との僅かな距離を、投げた剣がブーメランのように回転しながら襲いかかる。


「いぎゃっ!」


先頭にいた男の脛に刃が食い込み、痛みで足が止まった男を後ろに続いた2人が追突して3人纏めて転倒する。

目の前に突っ込んでくる3人の男を易々と飛び越えると、空中で一回転して華麗に着地する。


「ほいっ。10点っと」


カナタの後ろで男達が制御を失い、もつれあったままゴシャッという鈍い音を立てて土壁に激突する。

この狭い部屋で勢いに任せて突っ込めばそんな事になるのは明白だ。

しかも、先頭の男は転倒した際に足に食い込んだ剣にさらに力が加わったために片足が切断されていた。


「ぎゃぁああああああああああっ」


片足を失った痛みから絶叫する男、残りの2人も壁に激突した衝撃から立ち直れずに頭を抑えている。

そんな彼らを眺めながらカナタはつまらなさそうに呟く。


「あ~あ、だから言わんこっちゃない」


それからカナタは男達の落とした武器の中から斧を1振り手に取ると黙って男達に近付く。

声も出せずに黙って成り行きを見守っていたシムーチェの前で、男達の命は容易く絶たれた。


「さてと、じゃ次はあんたの番だ」


血がべっとりと付着した斧を持ち上げながらカナタがシムーチェへと向き直る。

シムーチェは自分の命運が尽きた事を悟ったらしく抵抗の意思を見せない。


「ふふふ。あなたが司祭を連れて来た時はチャンスだと思ったんですがね」

「そりゃまたどうして?」

「実はコクタクさんを攫ったまでは良かったんですが、こちらに付いて頂けなくてね。このままだと王国に介入される可能性があったんですよ」

「なるほど、なんとなく分かった」


攫ったのはいいが自分の配下に出来ず。だからと言って生かして帰す事も出来ない。

進退窮まりつつある中、現れたカナタに全ての罪を着せて司祭もろともコクタクを始末しようとした訳だ。

その上でカナタも殺して事件は解決したと言い張り、全てを闇に葬ろうとしたのだ。


「随分と悪知恵が働くんだな」

「当初の目的が達成できなかった時点で下策ですがね」

「あっそ」


聞いてみはしたがカナタとしては別にどうでもいい話だった。

とはいえ目の前の男を生かしておく理由も別にない。

むしろ生かしても同じ様をするだけだと手にした斧を振り上げる。

その時、牢の中からか細い声がカナタの耳に届く。


「ちょっと・・・待ってくれねえかい」

「ん?なに?」


別に彼が依頼人という訳でもないので話を聞く義理もないのだが、

コクタクが何を言うのか少し気になったので、振り上げた斧を一度下げる。


「悪いな。そんな男でも俺達の町の代表だ。こんな所で死なれちゃ困るんだよ」

「だったら別の代表を立てればいい」


カナタの言葉は最もだが、それでもコクタクは首を左右に振って否定する。


「その男は確かにどうしようもねえ悪党だ、イシマの職人も何人かはそいつのせいで命を落とした」

「だったら別に・・・」

「それでもな。その男のおかげでイシマが前より良くなった所もあるんだ。だからどうか今回だけ勘弁してやっちゃくれねぇか?」


そこまで言うと、コクタクは繋がれた椅子の上で頭を下げる。

まさか拷問していた相手に助命を願い出られるとは思わずシムーチェは困惑した表情を浮かべる。

カナタはそんな2人を交互に見た後、小さくため息をつく。


「はぁ、別にいいんだけどね。俺には関係ないし」


コクタクの嘆願で殺る気が失せたカナタは、シムーチェを薄めで睨む。


「とりあえず手錠のカギとか持ってるなら出して」

「あ、ああ」


シムーチェはカナタに言われるがままポケットの中から小さなカギを取り出す。

それをひったくる様に奪い取ったカナタは、牢の中へ入りコクタクを拘束する鎖の錠を外して解放する。


「どこの誰か知らないが、あんがとよにいさん」

「ああ、別にいいよ。仕事分のお金は貰ってるから」

「そうかい」

「歩けそう?」

「な~に。どうって事・・・」


コクタクは膝に力を入れて立ち上がろうとするが、急に力がガクンと落ちて倒れそうになる。

咄嗟にカナタが腕を出して支え、なんとか転倒を免れる。


「どうやら無理そうだね」

「面目ねぇ」


申し訳なさそうに言うコクタクの声を聞きながら、カナタが部屋の中を見る。


「まっ、なんとかなるか」


そう言ってカナタはコクタクを連れ出すべく準備を開始する。



  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  



バネッサは洞穴の中、自分の仲間と数人の傭兵を引き連れて走っていた。


「急げお前達!」

「分かってますよ」


急ぐバネッサの内心とは裏腹に、移動速度は決して早くない。

いや、むしろ遅いぐらいだ。

理由は簡単。彼等が侵入者を脅威だと思っていないからだ。


「侵入者って言ってもたった1人なんだろ」

「俺達が出向くまでもないですって」

「そうそう。奥の連中が片付けてますよ」

「もしかしたら司祭が1人で迷っただけかもしれないですしね」


後ろから漏れ聞こえる呑気な男達の声に、バネッサは苛立ちを感じながらも、

彼らの発言を否定するだけの言葉が出てこず唇を噛みしめる。

何故ならバネッサ自身が侵入者の姿を直接目にしたわけではないのだから。


(とにかく急がないと雇い主に危機が!)


内心の焦りを滲ませながら奥へと進む彼女達の前に、台車を押しながら鎧姿の1人の男が歩いてくる。

見覚えのある鎧。確か、入り口の見張りをしていた者が着ていたものだ。


「おいっ!そこのおまえ!」

「ハイ?」


バネッサに呼び止められた男が台車を押す手を止めて彼女の前で止まる。

何事かと首を傾げる相手の前に立つと、バネッサは男の押している台車に視線を移動させる。

台車の上には大きな麻袋が2つ。どちらも人間1人分程の大きさに膨らんでいる。


「こんな所で何をしている」

「アア、コレですか?例ノ鍛冶職人と侵入者の死体を外に運んでるとこですよ」

「なにっ!」


バネッサは驚きと共に再度目の前の麻袋へと視線を移す。

その後ろでは男達が思った通りと言わんばかりに気を緩める。


「だから言ったじゃないですか杞憂だって」

「バネッサさんは心配しすぎですよ」


背後から聞こえる男達の声。それでもどこか納得できないといった思いからバネッサは麻袋に手を伸ばす。


「中を検めるぞ」

「カマイマセンガ。シンニュウシャノホウハカオガツブレテマスヨ」

「そうなのか?」

「テイコウサレタノデヤムナク」


目の前の男の口調に妙な違和感を感じながら、バネッサは死体の入った麻袋を開く。

中には例の鍛冶職人が血まみれの状態で入っていた。


「う"っ」


この洞穴の奥で行われている事については知っていたが、実際その結果を目にすると中々厳しいものがある。

とはいえ確かめない訳にはいかない。

バネッサは念の為もう一方の袋も開いてみるが、顔の潰れた死体が入っているだけだった。


「これでは何もわからんな」


最も相手の顔など最初から知らないので顔があっても判断出来なかったであろうが。

結局のところ事の詳細はシムーチェ達に聞く以外に確かめる手段はない。


「モウイッテモイイデスカネ。ハヤクカタヅケチャイタインデ」

「ん?ああ。シムーチェさんと司祭は奥か?」

「ハイ。オクノオヘヤデオヤスミデス」

「そうか。分かった」


男の言葉にバネッサは頷くと、袋の口を閉じて洞穴の奥を見る。


「行くぞおまえ達!」

「ええ~。もう良くないっすか?」

「うるさい。早くしろ!」

「へいへい」

「ったく。バネッサさんは心配性だな」


バネッサの言葉に後ろの男達が不満を漏らしながら従い、洞穴の奥に向かって移動を開始する。

洞窟の奥へと消えていく一団を見送りながら、鎧の男は再び外へと向かって台車を押し始めた。



その後、奥へと向かったバネッサ達は目的の部屋の前で異変に気付く。


「見張りが1人もいない?」

「あいつらどこいったんだ?」

「サボってやがるのか?」


誰もいない扉へと近付く程に濃くなっていく血の匂い。

最初は侵入者のものだと思っていたが、それにしては匂いが濃すぎる。

どう考えても1人や2人のものではない。

その事がバネッサの中で焦燥感を募らせていく。


「どうして見張りが・・・まさか!」


脳裏に浮かんだ1つの結論。慌ててバネッサは扉を開いて部屋へと飛び込む。

通路を駆け抜けた彼女が見たのは、床に転がる拷問担当3人の死体。

そして、牢の中で目隠しをされ、鎖に繋がれたシムーチェと司祭の姿だった。


「くそっ!やられた!」


目の前の光景で全てを理解したバネッサが力任せに土壁を叩く。

彼女の声を聞いて牢の中のシムーチェが反応する。


「やぁ、バネッサ君。君は無事だったようだね」

「すいませんシムーチェさん。すぐに奴の後を追います」


すぐに引き返そうとするバネッサの背中にシムーチェが声を掛ける。


「それはダメだ」

「何故!」

「追ってはならない。この件から手を引く事が彼との約束なんだ」

「くっ!」


シムーチェの言葉にバネッサが悔しそうに表情を歪め奥歯を噛みしめる。

そんな彼女にシムーチェは落ち着いた様子で語り掛ける。


「それよりも早く助けてくれないかな。自分で作らせた牢屋だが、思った以上に居心地が悪くてね。椅子の座り心地は悪いし、手錠が硬くて重いんだ」

「・・・わかりました」


雇い主の命に従い、バネッサは牢を切り裂いて2人を解放した。

だが、その心は仕事に失敗した事への落胆と自分達を出し抜いた謎の侵入者への怒りでぐちゃぐちゃになっていた。


「おのれ、いつか見つけ出してこの礼は必ずするからな!」


バネッサの怒りなど露ほども知らないカナタはというと、鉱山の外れにある森の中で被っていたヘルムを足元に転がしていた。


「ああ~疲れた。それにしても兜ってなんでこんな臭いんだろ」


独り愚痴を零すと兜を森の中へと蹴り飛ばす。

それから台車の上に載っていた麻袋の1つを開く。


「お疲れさま。ここまでくれば後は町に帰るだけだ」

「ああ、ありがとよ。おかげで助かったぜ」


血にまみれた顔で麻袋の中からコクタクが顔を出す。

ちなみに彼が纏っている血は、カナタが殺した男達の血を塗りつけたものだ。


「しかしもうちょっとやりかたはなかったのかい?流石にちょっと気分が悪い」

「こっちも出来る事は限られててね。そこは我慢してよ」

「そうかい。ま、なにはともあれこれでやっと帰れる」


他人の血にまみれた顔で、コクタクがやっと安堵の表情を浮かべる。


「町まで送ればいいかな?」

「ああ、そうしてくれ」


カナタの言葉に、コクタクが頷き、2人は深い森の中へと姿を消した。



  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  ◆  ◇  



翌朝、コクタクの工房には、コクタクの弟子ジックとレティス。リシッド隊の面々が集まっていた。

朝焼けが差し込む玄関の前で、彼らはカナタがコクタクを連れ帰るのを待っていた。


「あっ!見てくださいアレ」


一番最初に気付いたサロネの声に合わせて、全員が彼の指差す方へと目を向ける。

そこには、馬に乗った2人の男が、ゆっくりとこちらへ近づいてくるのが見えた。


「ただいま~」

「おかえりなさい」


難しい仕事をこなした後とは思えないカナタの呑気な声にレティスが笑顔で応じる。

彼が姿を見せるまでやや緊張した様子だったリシッド隊の面々の顔にも自然と笑みが浮かぶ。


「流石はカナタ少年だな」

「相変わらずの仕事っぷりですね」

「まっ心配はしなかったがな」


好き勝手に感想を口にする彼らを見渡した後、カナタはジックの前まで馬を進める。


「約束通り。あんたの師匠を連れ戻したよ」

「ありがとうございます!」


深々と頭を下げるジック。その姿をどこかむず痒い思いをしながら見つめるカナタ。

すると、彼の後ろに座っていたコクタクが馬の背から飛び降りる。


「世話になったなにいちゃん」

「礼なら俺に救出を頼んだお弟子さんに言いな」

「へっ!違いねぇ。ありがとよジック」

「いえ、師匠。自分は師匠が戻られただけで・・・」


感極まって泣き始めるジックの肩を、コクタクが力強く叩く。

師弟の深い絆を目の当たりにしながら、カナタもゆっくりと馬から降りる。

その背に向かってリシッドが尋ねる。


「そういえば司祭と件の商人はどうした?」

「ああ、奴らの鉱山に会った牢屋の中に放り込んでおいた」

「それで大丈夫なのか?また同じような事をしでかさないとも限らないだろ」


自分達が町を離れてしまえばまた同じような悪事を繰り返すのではないかというリシッドの心配は最もだ。

だが、それについても心配はないだろう。

シムーチェが司祭を切り捨てようとした時点で、2人の癒着関係は終わった。

シムーチェにはしっかりと釘を刺しておいたし、司祭に関してはしばらくはまともに動く事も出来ないだろう。


「問題ない。2人にはよく言い聞かせておいた」

「・・・そうか」


カナタの言葉にリシッドが少しだけ何か言いたげな様子を浮かべたが、

すぐに諦めたらしくそれ以上の事は口にしなかった。


「ひとまずは1件落着って事で。教会に戻るとしますか」


ダットンの言葉に、カナタ達が教会に向かおうと歩き出した時、

カナタに向かってコクタクが声を掛ける。


「ちょっと待ちな。まだ礼が出来てない」

「いいよ。お代はもう貰ってるから」


そう言って軽く手を振るカナタだったが、コクタクは首を左右に振って否定する。


「そうはいかねえ。おまえさんそこでちょっと待ってろ」

「だからいいって言って・・・」


言いかけるカナタの言葉を待たずにコクタクは工房の中へと姿を消す。

どうするべきかとカナタが周囲に視線で尋ねるが、誰もが苦笑いを浮かべるだけだ。

そうこうしている間に、コクタクが一本の剣を持って工房の中から出てくる。


「待たせたな。にいさん」

「いや、別に待ってたわけじゃないんだけど・・・」


一方的なコクタクの主張に、流石のカナタも苦笑いを浮かべる。

そんな彼の目の前に、コクタクは手にしていた剣を差し出す。


「こいつは今作ってる品の影打なんだが、こいつをもらっちゃくれないか」

『えっ!』


コクタクの言葉に、カナタを除く全員が驚きの声を上げる。

それも当然。何せ王国でも指折りの名工の剣をタダで貰えると言うのだから。


「王国屈指の職人が作った剣、一体どれほどの値打ちが・・・」

「うっ羨ましい」

「僕もついていけばよかった」


差し出された剣に周囲から熱視線が注がれる中、

カナタは喜びとも困惑ともいえぬ複雑な表情を浮かべる。


「昨日店で剣を買ったばっかりなんだけどなぁ」

「いいから受け取ってみてくれ。それでにいさんがいらないと思ったのなら売るなり捨てるなり好きにしてくれ」

「・・・分かったよ」


コクタクの熱意に負けたカナタは差し出された剣を受け取ると、

ゆっくりと鞘から引き抜いてその刀身を検める。

それは見た目には何の飾り気もない白い両刃の片手剣。

刀身に曇りや歪みは一切なく。重量は見た目以上に軽い。

思っていた以上に自分の手に馴染む感覚。


「へえ、いい剣じゃん」

「だろう。にいさんならその良さが分かると思ったぜ」


カナタの反応にコクタクが満足そうに頷く。

その後ろでは弟子のジックが何やら心配そうに彼の背中を見ている。


「師匠。それって・・・」

「ジック。余計な事言ったら破門にするからな」

「っ!」


破門という言葉が余程効いたのか、ジックは俯き口を閉ざした。

2人のやり取りに若干気掛かりを感じながら、カナタは剣を鞘に納める。


「じゃ、これはありがたく貰っておくよ」

「ああ、しっかりと役立ててやってくれ」

「そういう機会にはあまり巡り合いたくはないんだけどね」


そう言って2人は笑いあうと、今度こそ別れの挨拶を交わし、

カナタ達はその場を後にした。


残された鍛冶職人の師弟はその姿を見届けた後、工房へと戻る。


「師匠。よかったんですか?」

「何がだ?」

「何がって・・・あれ、王への献上品。それも影打じゃなくて真打ですよね」


そう。先程コクタクがカナタに渡したのは、彼が試行錯誤を重ねてようやく完成させた一振り。

実はコクタクは正式な依頼が来るよりずっと以前、この話が出た当初から剣の作成に着手しており、先ごろようやく納得のいく物が出来上がったところなのだ。

そんな大事な品をいくら命の恩人とはいえ、見ず知らずの相手に、しかもタダで渡した事がジックは気掛かりだった。


「いいんだよ。まだ納品には期間がある」

「しかし・・・」


納期に間に合わなければコクタクの名は地に落ちる。

それどころか最悪、王への献上品を他者に横流ししたとして罪に問われる可能性だってあるのだ。

己の師の身を案じ、不安そうに見つめるジック。

そんな彼に向かってコクタクは不敵な笑みを浮かべる。


「ジック。俺を誰だと思ってんだ。このイシマでも一番と言われた鍛冶職人コクタクだぞ。あの剣が影打だったと言い切れるだけの品を期限までに必ず作り上げて見せるってんだ」


自信満々と言った様子でそう告げるコクタク。

その堂々とした態度が、委縮しつつあったジックが抱える不安を追い払っていく。


「・・・そうですね。確かに師匠ならそれも可能ですよね」

「当たり前だ。分かったらさっさと支度しろ。今日からまた忙しくなるぞ!」


差し出した品よりもより良い物を作る。

闘志を目に滾らせながら、コクタクは工房の窯に火を入れる。




この時、カナタが受け取った今はまだ名もなき剣だが、

以降、戦いの場においてカナタの下で幾度となくその性能を発揮し、

彼の名と共にその名を広めていく事になる。

そしてその製作者であるコクタクの名も、今以上に知られる事となる。

鍛冶職人救出回はこれにて終了です。

危うくもう1話まで伸びるところだった・・・。

言うてもこの回も随分な長文ですが

というか次話投降遅れました。すみません。


次回は水曜日ぐらいまでに投降できればと思います。

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