不敗神話
読みながら想像していただけたら幸いです!
僕が『あの大会』に出会ったのはハタチぐらいの時でした。
友人に誘われて参加したのがきっかけです。正直当時僕等はまだ若かったし大会は軽い気持ちで参加したんですが大会当日は僕等2人は本当に恥ずかしい思いをしました
なぜなら参加者全員の気合いの入り方が違うんですね。誰にも負けるもんかって気持ちが全員からヒシヒシと伝わってきて場内は緊張感溢れたせいで選手同志でのイザコザさえ勃発し僕等はその緊張感に耐え切れず震え上がり逃げ出したい気持ちでいっぱいでした。
僕等の結果は当然一回戦で敗退し前年度の王者が2連覇に成功し大会も無事に終わりました。
僕等2人はこのイベントに本気で取り組んで行こうと次回開催までの期間『猛特訓』する事を決意し約1年間死に物狂いで練習に励みました
身体能力を強化する為に朝は毎日4時に起床し10キロの走り込みから始まり筋力トレーニングや柔軟体操、動体視力など鍛えられる部分は全て鍛練し食事面についても専属の栄養士を雇い肉類を全く口にしない野菜生活を続けてきました。
僕等2人共、大会直前にはプロスポーツ選手ばりの肉体を作り計量の時には歓声が上がったのを今でも忘れません。
1年間の地獄の様な生活を乗り越えてきた僕等は会場でも威風揚々とし目指すは優勝のみでした。
自信満々だったし負ける事なんて想像もつかなかったです。しかし友人は残念ながら3回戦敗退。
僕は準決勝にて大会連続優勝者のチャンピンとの1時間以上にも及ぶ壮絶な戦いも虚しく敗退し2人の挑戦も幕を閉じました!
でも嬉しい事に準決勝でのチャンピオンとの死闘により僕は新人賞を頂きました
それから数年間が経過し大会にはあれ以来挑戦してませんが僕等は2人共レフェリーとして参加しています。
ちなみに僕はパーを出して負けましたがあの時グーを出していれば良かったです
チャンピオンはいまだに負け知らずで連続優勝も12までのばしています。
チャンピオンは仕事もせず1日中練習に明け暮れているそうです。優勝賞金10万しか貰えないのに
意味が不明な方も多いと思いますが結局がジャンケン大会でなんで肉体強化しているのかってオチなんですよね。