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第一話

---うまうまタコス味からのお願い---


・文法やらなんやらに関しては目を瞑ってやってください。


・この物語は私うまうまタコス味の妄想が垂れ流れてできています。『キモい』やら『厨二臭い』だとか思ってら、そっとメインにお戻りください。

『あらユウ君、また兵士さんの真似事をしていたの?』


『体を動かすのがとても楽しいんだ。今日も兵士長さんに稽古をつけてもらって、とても上手だってほめられたよ!』


『ふふふ…すごいわねユウ君。でもあまり兵士さん達の邪魔をしてはいけないわよ?それにちゃんと゛ありがとう゛は言っているかしら?』


『うん!母さんの言い付けはちゃんと守ってるよ』


『偉いわねユウ君。じゃあもうすぐ夕御飯ですから、一緒にかえりましょう』


『わかったよ母さん!えへへ、今日のご飯なにかな?』


『きっとユウ君の好きなモノよ。待ち遠しわねぇ』










やあ、プロローグで魔王に消し炭にされた『俺』だよ。いや参ったぜ反撃する前に文字どおり消されちゃったんだから。


でもさ、もっと参っちゃうことがあったよ


どうやら『俺』はまた転生って奴をしたらしい。まったく勘弁してくれ…これ以上なにをしろと…精神年齢がオッサンどころかジジイな俺にこれ以上なにをしろと?世界でも救ってやればいいのか?それなら完璧な人選ミスだぜクソッタレ。


え?上の会話はなんなんだって?


あぁあれな、今回俺を産んでくれた母さんと『俺』ことユニトの微笑ましい会話だよ。三回目の母さんはなんと貴族で綺麗で優しかった。初めて見たときは女神さまかと思ったくらいだ。オマケに母さんの焼いたパンプキンパイが美味しくて美味しくて…。あんな幸せな時間はなかったね、きっと世界は幸と不幸が順番にくるようになってるんだなって改めて思ったよ


「…俺の場合は不幸指数が天元突破だけどなこんちくしょー」


「うるせぇぞ糞ガキ黙ってろ!!」


「へーい」


ガタゴトガタゴト。

窮屈な馬車に乗せられてもう半月くらいになるのか。俺はいま大きな街に向かっている。手をがっちりと拘束する鎖が邪魔臭くて仕方がないのでどうにか楽な姿勢を探すが結局無駄な努力に終わった。


そう俺の幸せは『あぁ三度目か』と自覚してから実に5年で終わり、いままさに不幸の螺旋階段へと身を投げる一歩手前まできているのだ。母さんが病気で死んで家は没落。新興貴族だったから敵も多くて『このガキどうする?』 『売れば?』位の軽さで俺は奴隷商に売られた。゛第九゛を作曲したあの外国人も真っ青な谷の深さだ。きっと神さまってやつは俺のことが嫌いなんだろう。そう思わないとやっていけない










☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆










窮屈な馬車のなかで少しおセンチ(?)な気分になってから更に半月、やっとこさ積み荷の如く下ろされてから始めに見た建物がバカデカイ闘技場だったらお前らどう思う?俺は絶望した。


どうやら俺は見せ物として運ばれたらしい。もうすでに血の臭いやら獣の嫌な臭いがプンプンする裏口からなかに入ると、畜生でもマシな小屋に住んでるんじゃないかという位(中身も外見も)ヒドイ牢屋が並んでいた。錆びた鉄格子がいまにも折れそうだが何もそれが頑丈である必要はないらしい。なんせ鉄格子のなかにいる奴らは完全に目が死んでる。多分原因は一番奥に座ってやがるデカくて鋭い爪がチャームポイントの可愛いネコちゃん(・・・・)なんだろうなぁ…なんかずっとこっち見てるし。なんだよこっち見んな。


「しばらく大人しくしてろ」


「へーい」                                   乱暴に閉められた扉がギシギシと軋む。結構この鉄格子脆いんじゃないかと思って殴ろうとしたら俺が監視のオッサンに殴られた。たんこぶできたじゃねーか痛ーぞオッサンと文句を言おうと顔を上げるとオッサンは手を擦りながらこっちを睨み付けていた。よく見ると手が赤く腫れている。ざまーろってヤツだ石頭なめんな。お尻ペンペンしてやる。             

最後まで読んで下さった皆様どうもありがとうございました。

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