第963話 パルティア戦略
「————まさか、ヴェーダ法国が敵対するとは」
良くて同盟成立、最低でも不可侵条約くらいは、と思っていたが最悪の展開となってしまった。
ヴィンセントが気を利かせてラグナ公国としてヴェーダ法国へ使者を派遣したのだが、勿論使者はガーヴィエラではなく専門の外交官である。ともかく、交渉は問題なく終わるはずだった。
しかし蓋を開けてみれば、ヴェーダ法国はネロの大遠征軍に味方する、エルロード帝国とは敵対する、と明確に意思を表明されてしまったのだ。
「この状況下でネロに味方するなんて、一体何を考えているのかしらねぇ?」
流石のリリィも想定外といった困り顔である。
ネロに味方をするメリットがヴェーダには何一つないのだから、これといった推測も立たない。
「ヴェーダが敵対したことにどういう思惑があるか、アイラン、心当たりはあるか?」
「ええぇー、私もヴェーダにいたの結構前だしー、分かんないよぉー」
さて、俺達はラグナ公国からパンデモニウムへ帰還を果たし、いつもの司令室にてヴェーダの敵対について議論を交わしていた。
メンバーは俺とリリィ、それからゼノンガルトと、ヴェーダ法国の出身者として『黄金の夜明け』の『剣豪』少女、アイランも招いている。
本日はこの四人で、急遽謎の敵対となったヴェーダについての対応を協議することとなった。
「そもそも俺、ヴェーダ法国についてあんまり詳しくないんだけど、どういう国なんだ」
俺が知っているのは、何でも武を貴ぶ教えが広まっていて、積極的な傭兵業が盛んなのだとか、という程度。
それから仙位という独自の最強ランキングによる階級があると。
ベルドリア攻略の時にカイが戦ったヴェーダの傭兵団にいた団長は、元十傑と名乗っていたという。
「傭兵業以外では、これといって活発な交流はないからな。おおよその者が、その程度の認識だな」
「ヴェーダは閉鎖的だからねー」
「南北大河で隔てられているせいで、実質的な島国と言ってもいいだろう」
だがルーンと違って、かなり広大な国土を誇っている。それも大河に沿って肥沃な土地が広がっているお陰で、農業生産も高い。自国の領土だけで、十分に完結している。
「だから外に出るのは、商人より傭兵の方が多いんだよ。それも稼ぎたいからってよりは、武者修行メインだし」
「じゃあ、アイランも修行で国を出たのか?」
「うん! あの頃は私も若かった……」
と、俺よりも年下の少女が言っているが、ヴェーダではそう珍しいことでもないようだ。
幼少の頃から鍛錬を行っていれば、思春期にはさらに上を目指すようになる。まして才能があれば尚更。
中学校に入る感覚で傭兵団に入ることを選ぶ少年少女は、ヴェーダにおいては普通のことらしい。
「それで結局、修行より男を選んだというワケね」
「ふふん、ヴェーダの法より大切な愛を私は知ったのです、女王陛下!」
「素敵な話だわ。いい男に出会えて良かったわね」
真っ直ぐな笑顔のアイランだが、ゼノンガルトは微妙な表情。
多分、自分が魔王となることを信じて疑わない、アイランと出会った俺様最強時代を思い出しているのだろう。そしてそれをリリィに筒抜けになって尚更恥ずかしい。
うーん、そういう気持ち、よく分かるぞ。
「ともかく、ヴェーダが他国と関りを持つなら傭兵を通すだけ。だがそれも、それぞれの傭兵団が契約する自由を保障している。場合によってはヴェーダの傭兵団同士で争うこともあるし、ヴェーダ傭兵を次々に狙って潰したとしても、それで法国がとやかく口出しすることはない」
「ヴェーダの傭兵団と戦ったのはカイ達だけだし、帝国が恨まれるようなことは何もないはずなんだが……」
「————果たして、そうだろうか」
と、ここでゼノンガルトが真剣に言う。
おお、何か思い当たる節があるのだろうか。こう、俺達が見落としている決定的な理由を。
「ヴェーダ法国では王を『天子』と呼んでいる」
「正確には王様じゃないんだけどね」
天子という存在を頂点にしていることで、王国ではなく法国という名前にもなっているそうだ。
法国では『ヴェーダの法』と呼ばれる独自の教えが定められている。特定の神を信仰しているワケではないが、一種の宗教ともいえる。
「法の下に人は平等。正しき強さを修めるべく、励むべし。っていうのが基本的な教えだよ」
「十字教に真向から反する、いい教えじゃないか」
だから尚更おかしいのだ。この際、帝国が気に食わないから敵対する、というならまだ納得もできるのだが、異種族を一切許さない十字教勢力に味方する立場になるのが最大の謎である。
ヴェーダがそのつもりでも、果たして大遠征軍はそれを受け入れるのか?
少なくとも現時点でのヴェーダ法国は、ダイダロス並みの多人種国家と聞いている。
「ともかく、最初に『ヴェーダの法』を定めたのが天子と呼ばれる者だ」
「それ以降は、王家のように代々『天子』の位が引き継がれていると」
「血筋以外にも色々あるみたいだけど、まぁ大体そんな感じだよ」
故に天子はヴェーダの象徴であり、崇め奉られている。そしてその天子を守護するために、仙位持ちがいると。
そうして天子は象徴として祀り上げられるのが一番の仕事だから、実際の統治は『大老院』という議会制度らしい。
大雑把にヴェーダの体制を理解したが、
「それで、ゼノンガルトは何か思い当たることがあるのか」
「ああ、今代の天子はまだ幼い少女だと聞いている————クロノ、以前に手を出したりしてはいないか?」
「するかっ!!」
なんてこと言いやがる!? これか、これが不敬罪ってヤツなのか!
「この女王陛下を娶ったならば、そう疑われるのも致し方ないだろう?」
「ねーよ」
しかしリリィ本人は満更でもない表情。幼女形態でも俺を誘惑する魅力に溢れているのだと自信がみなぎる雰囲気だ。
全く、俺が何のために満月の晩だけは欠かさずリリィと一緒にいると思っていやがる。
「しかし、天子との関りもないのであれば、ここまでヴェーダが帝国に敵対する理由はないな」
「それこそ、ネロが天子を人質にでも取ってるんじゃないの?」
「ええー、天子様はトリシエラ天宮から絶対外には出てこないから、手出しするのなんて無理だよ」
「天子をどうにか出来ているなら、すでにヴェーダが滅びているな」
「だが、何か致命的な弱みを握られて、という理由はありそうだ」
そうであるならば、その握られた弱みをどうにか出来れば、少なくともネロに味方することは避けられるだろうが……
「無理ね。調査するにも、対応するにしても、時間が足りなすぎる」
「だよなぁ……」
今はとにかく、パルティアに居座るネロとの決戦に向けて集中したい。
「労せず黒竜の軍団を手に入れたのだ。余計な真似をされる前に、ヴェーダにけしかけて焼野原にすれば良いのではないか」
「相手が小国ならそれもいいけれど、ヴェーダの武力は誇るだけのものがある。一息で潰せなければ、パルティア戦略に支障をきたすかもしれない」
「ヴェーダ法国の説得は諦める。ラグナ公国には黒竜を残す数を増やして、いざという時の備えにしておこう」
現状、こちら側からヴェーダ法国へ攻め込むことに、あまりメリットがない。
これでパンデモニウムを一気に狙えるような立地にあるならば、後顧の憂いを断つべく攻めるのも手だが、ヴェーダが動いて相対することになるのはラグナだ。ならばこれまで通り、黒竜を擁する万全の守備を敷いておけばいい。
「でも大遠征軍に味方するって言ってるんでしょ? だったら出てくると思うよ、最強のヴェーダ傭兵団が」
アイラン曰く、ヴェーダ法国が全面的に味方すると表明した場合、その戦地には仙位持ちを集結させた『ヴェーダ傭兵団』と名付けられるドリームチームが結成されると。
「強力な増援だな……だが、俺達も負ける気はない。パルティアには帝国の総力を結集し、必ずここでネロを討つ」
さて、絶対ネロ倒して大遠征軍殲滅するぞと意気込んではいるものの、
「ウィル、お前……本当に大丈夫か?」
「……まだいける」
「やっぱダメそう!?」
帝国の総力を結集! と威勢よく叫ぶだけの魔王様はお気楽なのだが、実際に兵士をパルティアに集め、膨大な数の帝国軍を養うべく補給線を確保し、物資を集積、随時送り出すという実務をする方は地獄の業務量となる。
そして帝国軍を動かす際に必要な兵站を担っているトップが、こちらの今にも倒れそうなウィルハルト・トリスタン・スパーダ中将閣下である。
「済まない、情けない姿を見せてしまったな、クロノよ」
あまりにもあまりな姿であったウィルを案じて、少しばかりの時間を置いてから出直せば、仮眠をとれたのか、ようやくマシな風貌に復活していた。
今回はいつもの司令室ではなく、ウィルの執務室へと俺が足を運んでいる。
さっき訪れた時よりも、明らかに散らかっていた書類やら資料やらが綺麗さっぱり片づけられている。専属メイドのセリアの苦労が窺える。
「ごめんねー、少し遅れちゃったよ」
「いや、ちょうどいいところだ、シモン」
そしてこの場にはもう一人、都合も付きそうということで、魔導開発局長シモンもやって来た。
こうして三人が揃うのも、随分と久しぶりな気がする。今じゃそれぞれ、背負った仕事と責任が大きい、大きすぎる立場になってしまったからな。
なんだかんだで、最前線に出るのが一番の仕事である俺が、最も楽をさせてもらっているだろう。ウィルとシモンのように戦の前に準備するのが仕事の人は、普段こそが最も忙しい。
「ここは日頃のストレスを忘れて、酒盛りでもしたいところだが……仕事の話で済まないな」
「いや、良いのだ。魔王陛下にわざわざこちらに足を運んでもらって、文句のつけようなどあるものか」
「そうだよ、僕も色々、相談したいことがあるし」
そういうワケで、遊びではなく仕事のために三人で集まったのだ。
尚、この場での会話はセリアが議事録を取り、後でリリィにも共有されることになる。友達同士と油断して迂闊な発言はしないよう気をつけよう。
「ラグナ公国を味方につけたまでは良かったが、ヴェーダが予想外の敵対になってしまった。結果的に、こちらの味方も増えたが、敵も増えてしまったということだ」
「ならば、パルティア戦略に大きな変更はないということでいいか?」
「ああ、このまま予定通りに進める」
ネロと大遠征軍にケリをつけようってのが、今回のパルティア戦略だ。
これはネロがミサと別れてアヴァロンへ戻る、という選択をした時点で構想された計画でもある。要するに厄介な使徒であるミサとネロを順番に各個撃破して行こう、という当たり前の作戦だが。
俺が罠に嵌められるという予想外のアクシデントはあったものの、ヴァルナ空中決戦で勝利を収め、ミサも討ち果たすことが出来た。そしてフィオナのお陰でアダマントリアをスピード解放し、我らがエルロード帝国の版図はついにパルティアの大草原に接するほどにまで拡大した。
そしてアヴァロンに戻りたいネロを、ルーンの全面協力によってレムリア海を封鎖することで足止めしている。アヴァロン最大の港町であるセレーネでは、さらなる海軍戦力拡充のために、急ピッチで艦隊の建造も進めている。
如何に使徒であろうと、単独で海を渡ることは出来ない。第七使徒サリエル相当のスペックなら泳いで渡るのも不可能ではないだろうが、ネロが一人でレムリアを渡って来るとは考え難い。本当に一人で来たら、アヴァロンでミサの時と同じく『アンチクロス』全員でお出迎えするだけで済むから楽なのだが。
現状、ネロがパルティア首都バビロニカに軍勢と共に留まっているのを見る限り、今すぐレムリアの海を渡る気はないのが分かる。
「リリィの情報によれば、ネロもバビロニカに方々から戦力を集めているそうだ。どうやら、奴も俺達とパルティアで決戦を挑むつもりらしい」
「うむ、ネロの性格を考えれば、逃げるようにアヴァロンへ向かうのは避けるであろうな。すでにアダマントリアまで我らが迫っていれば、その場で構えて迎え撃つことを選ぶ」
「馬鹿だよね、結局、戦力真っ二つにして右往左往してるだけなのに」
シモンが身も蓋もないことを言う。
それだけ使徒の力を過信しているということ。ネロも人間のままだったら、折角集めた戦力を半分に割って、来た道を戻るなんて判断はしなかっただろう。
「ルーンの海上封鎖は効いているが、出来る限り早く戦力を集結させて決戦に挑みたい」
「勿論だが、流石に年明けにはなるぞ。元々、アダマントリアだってこんなに早く奪還できる予定でもなかったのだ」
「すまん、苦労をかけた」
フィオナたっての希望で強行したダマスク攻略は大成功に終わったが、その陰で急な戦続きでウィルの方にも尋常ではない負担をかけていた。
当然だ、ヴァルナ空中決戦の事後処理もこれからってタイミングで、いきなり青き森からダマスクまで線路工事してそのまま攻略戦する、って言われたら……
「だが計画は順調に進んでいる。ダマスク攻略のための線路工事も無駄ではない。この経験があるからこそ、すでにダマスクからパルティアに向けての線路も早々に伸びている」
フィオナが復活させた列車は、ドワーフに大人気となっているのだが、この地上での物流革命とも言える存在に誰よりも早く注目したのは、何を隠そう兵站担当のウィルであった。
「パルティアは広大だが、オリジナルモノリスがないのが難点だ。転移に頼れぬ以上、物資輸送は従来通りとなるが、列車があれば話は別だ」
「列車……僕が作るはずだったのに……」
「シモン、それはもう諦めろ」
ドワーフやウィルよりも構想段階で目をつけていたのはシモンだ。俺も最初に列車を実現するのはシモンだと思っていたが、フィオナが片手間のように実用化しちゃうから。
「アルゴノートだっけ。あの列車砲は本当に驚いた。やっぱりフィオナさん天才だったよ」
「そう、その列車砲はパルティアではどうなのだ。また使うのか?」
「いや流石にアルゴノートはダマスク限定だから。今回は貨物列車だけの運用で行こう」
ついでに、ラグナ公国が帝国を危険視してきた理由も合わせて説明する。
「……そんな大変なことになってたんだ」
「ふむ、強すぎる力には相応の危険も付き纏う、ということか」
「そういうワケで、アルゴノートは封印だ」
「逆に普通の列車砲ならどうなのさ?」
「普通の列車砲は……」
廃れてしまったのは地球の歴史が証明してしまっている。
アダマントリアのドワーフ勢を中心に、列車砲いっぱい作りたいっていう熱烈な要望なんかも上がって来ているけど、ロマン兵器はロマンに過ぎない。アルゴノートが勝敗を決定づける戦略級の威力になったのは、全てフィオナ個人の力によるものだし。
「貨物の護衛用として機銃を搭載した装甲列車はあってもいいかもな。多少の賊やモンスターくらいは、楽に返り討ちにできるくらいの守りがなければ、安定した運用もできないだろうし」
「そ、装甲列車……そういうのもあるのか……」
シモンの目が輝いている。
やはり列車を先に実用化したことで、シモンはかなりフィオナの『魔女工房』をライバル視しているようだ。
「シモンはシャングリラの修理っていう一番の仕事があるからな」
「ああー、それなんだけどさ……ダマスクの地底都市にある、天空戦艦用ハンガーってどうなの?」
フィオナが最初の探索で早速発見した、古代の軍事施設である。
すでにリリィにもこれについての情報は回っており、シャングリラをここに持ってきて修理をしてみるか、というのも検討中だと言うが、
「俺が見た限りでは、ここよりも広さはなかったが、設備は充実しているように見えたな。だがあそこはまだ発掘されたばかりだし、どこまで設備が使えるかも分からないからな……気になるなら、いっそ直接行った方が早いかもな」
「よし、決めた。行く」
「そんなあっさり決めていいのか」
「いいよ。どの道このままじゃあ、出来ることも限られているからね」
ミサとの決戦に向けて衝角装備を追加するのも急がせたし、今回は再び戦えるよう修理も急がせている。シモンとしても現状のままでは限界があると悟っているのだろう。
「クロノはこれからどうするのだ?」
「ラグナの件も片付いたからな。俺はそろそろ、パルティアに先乗りする」
「もう、またすぐ最前線に出るんだから」
「パルティアは広大だ。あそこにはまだ、大遠征軍に抵抗している部族が幾つもある」
決戦を前に、これらのパルティア抵抗勢力をある程度までまとめておきたい。
「くれぐれも、気を付けるのだぞ。もう出先で反乱に遭った、なんて報告は聞きたくないからな」
いやぁ、その節はどうも、ご迷惑をおかけしました……
三人集まってついつい話し込んでしまい、そのまま夕食も済ませて今夜はもう休むために第五階層の居住区まで戻って来た。
そこで、そういえば今日って冥暗の月24日だったな、と思い出す。当然のことながらクリスマスなどない異世界だが、現代日本人としてはついつい意識してしまう。
とは言え、異世界に来て最初のクリスマスはガラハド戦争でサリエルと……そして次は、えーっと、確かちょうどカーラマーラでザナドゥの遺産相続レースが始まったんだったか。
それを思えば、今年はウィルとシモン、男友達とゆっくり出来て実に平和な過ごし方だったな。
なんて、しみじみとしながら俺は気分よく寝室へと戻って来た。
「……どうしたんだ、皆揃って」
そして扉を開けた瞬間、俺の第六感が全開で警鐘を鳴らしてくる。
ここが戦場だったら、速攻で『首断』を抜いているところだが、斬るべき敵などどこにもいない。むしろ暗殺者でも潜んでいてくれた方が、まだ気持ちが楽だったろう。
寝室の中で俺を待っていたのは、剣呑な雰囲気を漂わせている四人の婚約者なのだから。
「おかえりなさい、クロノ」
すでに少女の姿に変身を終えているリリィが、にこやかな笑みを浮かべて言う。
「待っていましたよ、クロノさん」
いつもの無表情のように見えるが、明らかに闘志が漲っているフィオナ。
「うふふ、クロノくんにちょっとお話が、大事なお話があるんです」
目が笑ってないネルは、隠すことなく不機嫌さがにじみ出ていた。
一体なんなんだ、この異様な空気は。
「おいサリエル、どうしたんだこれは」
気圧された俺はつい、一番普段通りに佇んでいるサリエルにコソっと声をかけてしまう。
「マスターの夜伽について、ご相談が」
あああ、それ一番言っちゃダメなヤツじゃ————
「それじゃ、ちょっとお話しましょうか、クロノ」
どうやら今年のイヴは、第二次聖夜決戦が開幕するらしい。
2024年1月5日
新年あけましておめでとうございます。
とは言うものの、新年早々、大変なことになっており先行きの不安さを感じざるを得ませんね。私の友人が金沢住まいなもので、酷く心配してしまいました。ひとまず無事なようだったので、後はこのまま何もなければ、と思うばかりです。
さて、個人的な話は置いておいて、作中ではまだ12月。本当はクリスマスに合わせられれば最高だったんですが、流石にタイミングは合いませんでした。次回は是非、クリスマス気分で読んでいただければと思います。クロノにとっては、毎年のクリスマスは鬼門ですので。
それでは、今年も『黒の魔王』をどうぞよろしくお願いいたします!