第881話 アトラスの怒り(2)
「それじゃあ、上陸戦は頼んだぞ」
「御意。オール・フォー・エルロード!!」
妖精通信を切り、視界から漆黒の鎧兜で完全武装の魔王陛下と、その膝の上でキャッキャしている女王の姿が消えて、シャーガイル提督は思わずフシュウウ……と牙の合間から深い息を吐いた。
『アトラスの怒り』と名付けられた砂の津波を引き起こす作戦は成功した。敵の堅固な防衛線を破るどころか、何もない更地にしたのだ。
一撃で戦況を決定づけるほどの大打撃を敵に与えた瞬間を目の当たりにしながらも、提督達の詰めるブリッジは葬式のようにシンと静まり返っていた。
「ジン・アトラス王は、賢明な判断を下したな」
そんな沈痛な空気を読まずに、いや、分かった上で、わざとらしいほどの軽口を叩いたのは、ゼノンガルトであった。
その言葉にピクリと反応したシャーガイルであったが、牙を剥き出しにして吠えることはなく、獰猛なはずのワニの瞳で伏し目がちに応えるだけに留まった。
「脅しも同然であったが、陛下のご英断である。あの時もそう思ったが、今はそれ以上に実感しておるよ」
百戦錬磨の提督だが、ついつい疲れたような溜息が出てしまう。これから敵陣に突っ込もうと言う時に、配下に見せて良い姿ではないだろう。
だが、あまりにも無慈悲な津波の跡を眺めれば、アトラスに生きる水兵なら誰だってそんな気持ちになる。
「わざわざアトラス中から艦隊をかき集めたのは、これを見せつけるためだったのだろうな」
「誠に、リリィ女王陛下は恐ろしいお方だ……」
ベルドリア如きの小国を攻めるには、あまりにも過剰な戦力。まして今作戦の主力となるのは、王城に直接乗り込む魔王の乗る天空戦艦である。
自分達の役目など、精々地上を正面から攻撃して敵を引き付ける、そこまで重要度は高くない陽動役に過ぎない。
それでもかつての連合艦隊と同等規模の艦隊を編成してやって来たのは、間違いなくゼノンガルトの言う通り。
要するにベルドリアは、見せしめなのだ。
帝国に下ったアトラス諸国へ、この上なく分かりやすく示すため。魔王へ逆らった愚かな末路を。
そんなリリィ女王に対して、波が高いから調整してくれと頼むなんて、冗談ではない。魔王陛下も無茶を仰る……さしものシャーガイルも、肝が冷えたものだ。
「その恐ろしい女王陛下が、天上からご覧になっているぞ」
「うむ、しかと働きぶりを見せねば、後が恐ろしい————機関最大、全速前進! 魔王陛下より賜りしこの『ギュスターブ』が、先陣を切る!!」
猛々しい提督の号令一下、畏怖に冷え切っていた空気は、俄かに戦の熱気へと反転した。
かつての連合艦隊旗艦にしてシャーガイルの乗艦『カイザークルール号』は、帝国軍に相応しい漆黒の艤装へと装いを新たに、魔王より名を賜った『ギュスターブ』として砂の海を猛進する。
帝国工廠で最先端の魔法技術の粋を集めて改装された、最新鋭艦と呼んでも過言ではない。大幅に機能を拡張した妖精通信システムは、正に艦隊の頭脳。だが強化されたのは艦の全体に及ぶ。
黒い船体はただ色を塗っただけではなく、黒鋼の増設装甲だ。元々は木造で、鋼板による装甲は一部に留めて重量を抑えていたが、今や大砂漠の流砂は全てアトラス艦隊の味方となる。常に最善、最適の流れで航行できるならば、大幅な重量増加も問題にならない。
そして何より、ギュスターブ最大の特徴は、敵を粉砕するアギトとなる主砲『98式100ミリ単装砲』。シャングリラの砲を現代の魔法技術で模倣した劣化品————だが、標準的なアトラス諸国の軍艦に備わる兵装と比べれば、遥かに強力な兵器である。
ついに実戦投入された帝国工廠が誇る成果が今、晴れ渡る青空に向かって咆哮を上げた。
ドォン!!
腹の底から響くような轟音と共に、火属性魔石から生成された火薬とエーテルによる混合爆発が、重い金属砲弾を音の速度を越えて解き放つ。
輝く流星のように赤い尾を引いて飛んで行った砲弾は、砂漠に飲まれた港を飛び越え、首都の街中で炸裂。激しい爆炎と衝撃波が、目立つ目印のように突き立っていた石の尖塔を吹き飛ばした。
その轟音は何よりも明らかな攻撃開始の合図となって、敵味方共に高らかに響き渡る。
従来兵器に比べて圧倒的な長射程を誇る先制の一撃が炸裂し、我も続けと加速度的に士気が高まって行く味方とは対照的に————
「うわぁあああああああああああああ!」
「あ、ああ……もう終わりだ……」
一発の砲弾が叩き込まれた敵陣、ベルドリア防衛隊はすでにして恐慌状態に陥っていた。
そもそも、目の前で味方の大半があっけなく津波に飲まれて全滅したところに、圧倒的多数の敵が突撃して来て冷静に対処できる軍が、果たして存在するのかどうか。
どんなに学のない雑兵であっても、戦況など一目瞭然。祖国防衛どころか、これはすでに滅びたといってもいいのではないか、と広がる砂漠の向こうからやって来る大艦隊を呆然と眺めるだけの者も多かった。
「ええい、何を呆けておる! いよいよ敵が乗り込んでくるのだぞ、応戦準備!」
「兵達よ、槍を持ち、弓を引けぇい!」
「カーラマーラの侵略者になど、絶対にベルドリアの地を踏ませてなるものか!!」
絶望的な状況にあっても、奮い立つ勇士はいるものだ。
士気が挫けた後詰部隊だったが、今ここが自分達の国であることを思い出したか。そこかしこで、慌てて防衛準備を整える者達も出始めた。
すでに港の防衛線は消滅した。新たな防衛線を再構築すべく、司令部から全速力で駆けて来る伝令兵の指示に従って、急造の防御陣地が拵えられた。
帝国の大兵力をあらかじめ想定していたのが功を奏した。港の防衛線が突破されても、街中で遅滞戦術がとれるような準備はなされている。無論、開戦直後にここが最前線になるとは誰も予想しえなかったが。
そうして、いよいよ帝国の最先鋒が港を越える時には、何とか急造の防衛線を立て直したのであった。
ドォン! ドォン!!
すでにして、そこは地獄であった。
絶え間なく鳴り響く巨大な砲声。一糸乱れぬ隊列を組んでやって来る黒き砂漠戦艦には、見たこともない鋼鉄の大砲が備えられている。それらが一斉に火を噴いては、次々と街中で大爆発を引き起こす。
さらには、遥か空の彼方に浮かぶ魔王の居城たる天空戦艦からも、砲撃が飛んで来た。
それは晴れ渡る青空を切り裂くような緋色の尾を引き————戦艦の大砲を倍するほどの爆音と熱波が吹き抜けていった。
乗り込んでくる敵を迎え撃つ最前線の兵達は、自分達よりもずっと後方へと着弾した爆風が、かすかに背中を撫でて行ったことに戦慄する。
一体、着弾地点の街中がどんな有様となっているのか、恐ろしくて振り返ることなくただ前だけを向いていた。
「来るぞっ! 弓兵、構え!」
「魔術師部隊、詠唱開始!」
自分達ではどうすることもできない空中からの砲撃を意図的に無視し、この場における任務に集中するべく、将校達は一際に声を張り上げて指示を叫ぶ。
先陣を切った一際に巨大な黒い砂漠戦艦が、ついに街中へと乗り込んできた。
轟々と荒れる激しい流砂に乗り、黒鋼の巨躯を揺らしてベルドリア兵の前へと聳え立つ。
広大な甲板にはズラっと武器を構えた敵兵が並び————発砲。無数の火線が弓兵と魔術師へと襲い掛かった。
「くそっ、敵の魔法武器か!?」
「ここまで届くとは、なんて射程と威力だ」
「怯むな、撃て! 撃ち返せっ!!」
先制攻撃を許した防衛隊だが、ついに敵兵の姿が見えるほどの距離にまで至ったことで、反撃を開始する。もっとも、弓を越える射程と威力を誇る銃撃を艦上より浴びせられ、それも散発的なものに留まる。
そうして防衛隊を制圧射撃で抑え込んでいる間に、悠々と砂漠戦艦『ギュスターブ』の腹が開いた。
ゴウンゴウン、と重苦しい音を立てて、重厚な装甲板で覆われた船体側面が門のように開かれる。
「————道を拓け」
開け放たれた門の向こう、薄暗い船内から響く命に応えたのは、熟練の土魔術師達だ。
ジン・アトラス王国のデゼルダイル種は、他種のリザードマンの例に漏れず魔力よりも体力に優れる、強靭な肉体を誇っている。特に砂漠に適応した種族であるが、決して魔法が使えぬわけではないし、親和性の高い、いわゆる得意な属性も存在する。
無論、それは土属性。
「————『砂岩大通』」
複数のリザードマン土魔術師によって発動したのは、上級土属性範囲防御魔法、その派生型だ。
それはただ流れゆく砂の上に、足場を固めるだけの効果に過ぎない。戦闘において攻撃にも防御にも使えず、味方の援護にも、敵の妨害にもなることはないささやかな効果。
しかしこのアトラス大砂漠においては、砂漠船から降りて、流れゆく砂の海の上を渡る大いなる架け橋となる。
船から降りて、陸地に上がる。ただそれだけのことがしかし、こと上陸戦においては非常に重要なファクターとなることを知るのは、船に乗って戦ったことのある者だけであろう。
だからこそ、魔王陛下が『ギュスターブ』をはじめとする砂漠戦艦でベルドリア首都に乗り込む作戦に際し、この揚陸という行動について重要視したことを、シャーガイル提督は密かに驚愕していた。
ただの冒険者では得られないであろう兵法の知識。あるいは、異邦人にとっては常識に過ぎないのか。
理由はどうあれ、かくして『ギュスターブ』には速やかに揚陸を可能とする機構も組み込まれたのであった。
門扉が開口した瞬間に、ジン・アトラス海軍で最精鋭であった土魔術師による、流砂を渡る大橋を一度の魔法発動で構築し————
「さぁ、行くぞ『混沌騎士団』。我に続け」
ベルドリア侵攻において、最先鋒を任された『混沌騎士団』を率いる団長、ゼノンガルト・ザナドゥ大佐が最初に、首都の土を踏んだ。
鍛え上げられた身体能力に、移動系武技を発動させた爆発的な脚力で瞬く間に土魔法の道を駆け抜けたゼノンガルト。率いる騎士達もまた、カーラマーラにおいては高位の冒険者のみで固められている。後れを取る者など、一人もいはしない。
「我が名はゼノンガルト・ザナドゥ! 十字教に与するパンドラの裏切り者共よ。今こそ女神アトラスの怒りを受けるがいいっ!!」
多少の反撃などものともせず、真正面から堂々と口上を叫ぶゼノンガルトに、続々と乗り込んでくる後続の騎士団員が鯨波を上げる。
いずれも精鋭にして、十分な上陸訓練も受けている。滞りなく列を成す砂漠艦から、順に降り立って行き、迅速に地上部隊が展開されていった。
「そうさ、正々堂々と戦いの中で死なせてくれるのだから、アトラスは慈悲深い女神だぞ。妖精の女王と違ってな————」
最高潮の士気でもって突撃を開始する混沌騎士団を背に、ゼノンガルトは愛用の大剣『征剣コンクエスター』を構えた。
抜き放たれた鋭利な刃には、眩い黄金の光が灯る。それはギラつく無限の欲望たる魔神カーラマーラとは異なり、どこまでも神々しい金色の光彩に輝いていた。
「死守だ、死守! なんとしても、敵の侵攻を市街地で食い止めるのだ!」
ラシードの雷が落ちたような叫びの命を受け、また一人の伝令兵が司令部から駆け出して行った。
「殿下、なんとか戦線の崩壊は避けられましたな」
「しかし、敵の勢いを食い止めるには至らず……すでに、相当数の上陸を許しております」
「前線が破られるのは時間の問題だ。今の内に、最終防衛線に兵を集結させて守りを固めなければ凌ぎきれんぞ」
「このままでは、それすら間に合わん! 見よ、敵の先鋒はすでにこんなところにまで食い込んできておるのだぞ」
「上陸部隊を率いているこの男、ゼノンガルトと名乗りを上げていたと聞きましたが……確か、カーラマーラで最強と名高い冒険者であったかと」
「何が最強の冒険者だ、自称魔王の手先なんぞに成り下がりおって!」
前線も敵の猛攻を前に地獄のような有様であるが、絶望的な戦況に司令部もまた同様であった。舞い込んでくるのは悪い知らせばかりで、状況を好転させる情報は何一つない。
それでも崩壊しかけた防衛体制を立て直せたのは、総大将たるラシード王子が取り乱すことなく迅速に指示を出し続けたからこそ。集った幕僚達もいまだ踏みとどまって、祖国防衛のために知恵を絞っているのであった。
「これより、防衛の指揮を任せる。よいか、各々の持ち場を死守し、一秒でも長く時を稼ぐのだ」
「ま、まさか、殿下」
「ああ、俺が出る」
「なりません!」
「この状況下では、あまりにも危険にございます!」
「危険は元より、承知の上だっ!!」
ドン、と重厚な卓を叩き、ただただ王子の身を案じるだけの言葉を黙らせる。
「津波により前線が壊滅したのは、あまりにも衝撃的であったが……敵の数を考えれば、ここまで侵攻を許すことになるのは、想定内である」
本来ならば、そうなるまでに前線の防衛力でもって相応以上の時間を稼げるはずであったが、それでも帝国兵に首都の大半を制圧されても構わない。
「今こそ、今だからこそ、我が秘策を実行する時。これより俺は、竜騎士団を率い、魔王の座す天空戦艦『シャングリラ』に奇襲を仕掛ける!!」
「————ついに来たか」
ベルドリアの竜騎士団が駐留する航空基地を見張らせていた監視部隊から、全騎出撃との情報が映像付きで届けられた。
流石は竜騎士を誇る国。アヴァロンで見たものよりも基地の規模は広く、設備も充実しているようだ。その一大航空基地より、百に及ぶほどの竜騎士が一斉に羽ばたいていく様は実に勇壮である。
「アイツが竜王子ラシードだな。随分とデカいのに乗っているが……」
「あれはブルーサンダーだよ」
ピっと指をさして、ラシードの跨る騎竜をリリィが教えてくれる。
真夏の海のような美しい紺碧に輝く鱗を持つ、サラマンダーの亜種だそうだ。正式には『ブルーサンダー・サラマンドラ』というらしい。勿論、サンダーはただの形容詞ではなく、強力な雷属性を持つ。
ラシードのブルーサンダーは、通常のサラマンダーよりも一回りは大きく立派な巨躯を誇っている。青い体に王族の騎竜に相応しい、派手な黄金の装飾がついた鞍と鐙、それから頭と首、後ろ足や尻尾の先と各部を覆う鎧まで装備していた。ただの見栄えだけでなく、いずれも魔法が付与された、強力な防具として機能するのだろう。
一国の王子に相応しい、希少かつ豪華、そして何より他の飛竜と一線を画す強力な騎竜である。正にワンオフ機。
「凄いな、しっかりと乗りこなしているじゃないか」
唯一無二の専用機といったブルーサンダーに跨ったラシードは、一大決戦に臨む凛々しい面構えで、巧みな手綱捌きでもって軽やかに大空へと舞い上がった。
サラマンダーの、しかもより強力な亜種を騎竜として従え、一切の淀みなく空を飛ばせる様は見事である。どうやらラシードはただのドラグーンマニアというだけでなく、自分自身も超一流の竜騎士であるようだ。
「ふふん、しかし妾の方がサラマンダーよりずっと強いのじゃぞ!」
「うおっ、ベル」
ブルーサンダーを駆るラシードの姿を見ているところに、巫女服姿のベルクローゼンが乗っかって来る。
「青いだけのサラマンダーなぞ、妾が軽く撫でてくれようぞ」
「むぅー、ここはリリィのなの! ベルはあっち行って!!」
「な、なにおう、主の膝元は運命の契約者たる妾のものであると、古より定められておるのじゃ!」
「人の膝の上で暴れるなよ二人とも」
リリィが不機嫌な猫のように唸りながら、俺の膝の上という狭い土俵に登って来たベルを押し出そうと掴みかかる。これに対抗してベルも幼女リリィ同様に短い手を振り回して抵抗する。
そして俺の膝で繰り広げられる幼稚な争いを、司令部に詰めているクルー達は何もないかのように華麗にスルー。流石はホムンクルス、よく訓練されている。
「いよいよ敵の本命が出張って来たんだ。こっちも全力で相手をするぞ————クリス、準備はいいか?」
「はい、魔王陛下。『帝国竜騎士団』、全騎出撃準備、完了しておりますわ」
前面モニターの一角に、深々と頭を垂れる竜騎士クリスティーナの姿が映る。
『帝国竜騎士団』とか名乗ったけど、そんな名前つけたっけ……? アヴァロンで共に戦った竜騎士達をそのまま帝国軍に編入しただけで、まだ正式に名前もつかない臨時編成のドラグーン中隊に過ぎないはずなのだが。
いや、名前のことなんて今はどうでもいい。
彼女の後ろには、帝国仕様の黒い竜鎧を装着させた騎竜が後甲板の上に並び、今すぐ空へと飛びたてるよう控えていた。
彼らの戦いぶりは、アヴァロン解放戦で証明されている。頼れる貴重な空中戦力だ。
「俺もすぐにベルに乗って出る。それに続いて、順次出撃————」
「リリィが行く!」
俺の命令を遮って、元気よく手を挙げたリリィが言い放つ。
「いや、でも」
「リリィが行くの。だって、ベルじゃワイバーン死んじゃうから」
「ふぅむ、確かに道理じゃな。妾では加減がききそうもない」
「……分かった。だが無理はするなよ」
「りょーかーい!」
ニコニコ笑顔で敬礼をしてから、リリィは俺の膝から降り立つなり、跳ねるように走って司令部を飛び出して行った。
「そういうことだ。リリィに続いてくれ、クリス」
「はい、女王陛下と共に空を舞う栄誉に浴し、感激の極みにございます」
俺達のやり取りもクリスは見ていただろうに、うんざりするどころか、にこやかな笑顔で答えてくれた。
まぁ、クリスもリリィの空中戦がどれほどのものか、演習で嫌というほど思い知っている。戦力的には、何の不安もない。
「リリィを掩護する必要はない。竜騎士団は艦の守りに集中しろ。あのイカれた新型機を、存分に暴れさせてやれば、それでいい」