第774話 地獄の門を開く者
大陸歴1597年が終わる最後の日、冥暗の月31日。
その日の正午、カーラマーラの全てのヴィジョンに同じ映像が放送された。
「俺はクロノ。ランク5冒険者パーティ『エレメントマスター』のリーダーだ」
禍々しい漆黒の鎧を身に纏った、強面の男。
その顔、その姿を知らないものは、カーラマーラにはいないだろう。
「宝物庫の鍵は、俺が手に入れた。ザナドゥの遺産は全て、俺のモノだ」
突き出された右手には、確かにザナドゥが掲げていた黄金の鍵が握られている。
偽物だと疑う必要はない。
デウス神像を打ち倒し、ついにザナドゥの眠る宝物庫へと『エレメントマスター』が到達したシーンはヴィジョンで中継されていた。勝利の栄光を掴む瞬間は、カーラマーラに住む全ての人々が目の当たりにしている。
ここまでは、事実の確認に過ぎない。
誰もが気にするのは、次にこの優勝者、第二の冒険王が何を言い出すかである。
「ザナドゥの莫大な遺産が、俺一人の手に渡ったことで、大きな混乱が起きるだろう。ザナドゥ財閥、三大ギャング、他の名だたる大商人達も、俺を放っておくことはできない」
優勝者が決まったことで、今は一時的に街での抗争は収まってはいるが……どう転ぶかは、誰にも分らない。
カーラマーラに大きな影響を持つザナドゥ財閥や大商人、大ギャング、そのいずれにも属さない、ただの冒険者パーティが遺産を手に入れたが故に。
クロノがこのまま戻ったならば、まず間違いなく各勢力から数多の刺客を差し向けられ、宝物庫の鍵を狙うだろう。
「俺は内乱のような争いに発展することは望まない。カーラマーラの平穏こそを望んでいる。だから、俺はザナドゥの遺産を公平に配分することに決めた」
どよめきが、カーラマーラ中で起こった。
手に入れた莫大な遺産を、手放すも同然の宣言である。
「まずは、配分を決めるための機会を設けたい。一週間後に、カーラマーラ議会の招集を求める」
カーラマーラに王はいない。この国は有力者達の合議制による政治形態、ということに一応はなっている。
カーラマーラ議会はそれほど大きな影響力や決定権を持つものではないが、この街で富と権力を握る支配者層が、一堂に会する場としては十全に機能していた。
議員の資格を持つことは、カーラマーラでは最高に近いステイタスでもある。かつてザナドゥも、大迷宮攻略をして戻った直後に、議員の地位を買っている。
それから冒険王ザナドゥは長らく、カーラマーラ議会議長の地位を占有し続け……彼が倒れた直後に遺産相続レースが始まったことで、今もまだ新たな議長は決まっていない。
「議員全員に加え、本来、ザナドゥの遺産の相続権を持つ親族、それから、議員資格がなくとも、一定以上の資産を持つ者、さらに、各地域からの代表者も、参加して欲しい。以下、こちらが求める参加者の氏名を読み上げる」
そして、クロノは百人を超える氏名を淡々と読み上げてゆく。
誰もが知る大物から有名人。知る人ぞ知る有力商人にギャングのボス。とかく、カーラマーラという国でそれなり以上の影響力を持つ者達の名前ばかりが並べられた。
「今回、呼んだ者たちはあくまで配分を決める相談をしたいがためだ。彼らにのみ遺産を分けるつもりはない。俺はカーラマーラに住む全ての人に、平等かつ公平に遺産配分をすることで、余計な争いを避けたい。どうか、これ以上の争いごとは慎んで欲しい」
果たして、クロノのその言葉を素直に信じる者が、この欲望の街にどれだけいただろうか。
何か企んでいるに違いない。宝物庫の鍵を握っているのだ。必ずや、自分の利益を最大限にするための陰謀があるに違いないと。
「俺はザナドゥの遺産に執着はしない。その証拠として、今この場で、俺は宝物庫の鍵を貸し出そう———リリィ」
そこで画面に登場したのは、カーラマーラのアイドル業界に史上最大の衝撃を与えた、究極のアイドル。
虹色に輝く二対の羽を持つ、絶世の美貌を誇る妖精少女。
「彼女は、俺のパーティメンバーだ。このリリィに、俺は鍵を貸す」
「はい、確かに借り受けたわ、クロノ」
それは王が勲章を授けるように、目の前で跪いたリリィは、クロノの手から宝物庫の鍵を受けとった。
「後のことは全て、リリィに任せる」
「それじゃあ、みんな、議会で待ってるわ。一週間後、曙光の月7日。場所はテメンニグル中央議事堂。正午から開催するから、必ずみんなで来てね」
まるで自分のライブを宣伝するかのように、弾ける笑顔でリリィが語り、放送は終わった。
「クロノは、大勢の仲間を率いて戦うことを避けたかったのよ。ヴァルカン達と一緒に戦った時のように……自分が死ぬのは怖くなくても、自分の指揮でみんなが死ぬことには、もう耐えられない」
リリィの言葉に、俺は息が詰まったように、何も言うことができなかった。
そんなこと、考えたこともない……本当に、そうだろうか。
「トラウマ、と言うべきなのかしらね。ガラハド戦争で『拡大権限』を断ったのも、本当は千人もの冒険者を指揮することを避けたかっただけ」
そうだ、俺はあの時、はっきりと断った。
わざわざレオンハルト王が、アルザスで戦った腕を見込んで、と多くの配下を率いることができる『拡大権限』という指揮権を与えると言われたにも関わらず。
使徒への対策が最優先だと、指揮権を断った理由の一番ではあるが……心の底では、恐れていたのかもしれない。
俺が多くの仲間を率いれば、また同じことが起きるのではないかと。
そして、もう一度あんなことが起こったならば、俺は……耐えられるだろうか……
「それでもいいの。クロノは悪くない。何も悪くないわ」
子供をあやすかのように、リリィが俺の頭を撫でてくる。
「クロノが耐えられないなら、私が代わりに背負ってあげる」
「なんだって」
「千人でも、一万人でも、仲間の死を私が背負ってあげるわ。クロノは何も、気にしなくていい。ただ、現れた使徒を倒すことを考えるだけでもいいの」
なんてことだ。そんな情けない真似、許されるものか。
「私は許すわ。他の誰もが許さなくても」
「違う、リリィ、俺は……」
「クロノは優しいから、余計なことまで背負う必要はないわ。いいじゃない、今まで通り、使徒を倒すことだけに集中すれば。どの道、それはクロノでなければできない役割だから。魔王の加護を持つ、クロノが」
白き神の切り札たる12人の使徒。
十字軍との戦争に勝つには、この戦略兵器級の使徒を抑えなければ、勝ち目はない。
現状、奴らに真っ向から対抗できるのは、確かに俺達『エレメントマスター』くらい。俺が魔王の加護を授かっているのも、きっと、奴らと対等に戦うためのものだ。
対使徒としての役目に専念するのは、そう間違った選択ではない。
「……ありがとな、リリィ。俺は、そう言ってもらえただけで十分だ」
「本当にいいの? 軍を自ら率いれば、犠牲者は必ず出る。大勢出るわ。時には、自ら切り捨てる判断だってすることもあるでしょう」
「分かっているさ。これでも、戦場は何度も見てきたからな」
一人の犠牲も出さない、なんて勝利は夢物語もいいところだ。少なくとも、俺にはそんな神の如き力はない。
人は簡単に死ぬし、死ねば蘇ることはない。
「認めるよ。リリィの言う通り、俺は怖かった。大勢を率いる立場になることを、無意識のうちに避けていた」
「無理、しなくてもいいのよ」
「無理でもやるさ。十字軍と戦う。パンドラを守る。全て、自分で決めたことだから」
リリィには敵わないな。
これから自分の国を建てようという前に、俺自身でも気づかなかった、気づこうとしなかったことにも、ちゃんと覚悟を問うてくれたのだ。
放っておけば、俺はこの先、どこかで折れてしまったかもしれない。アルザスでの敗北は、間違いなく俺にとってのトラウマだ。
それだけじゃない、そもそもイルズ村を守り切れなかった時から、俺の心には取り返しのつかない傷跡が刻まれているに違いない。
「そう、分かったわ。でもね、クロノ、全てを一人で背負う必要はないわ」
「ああ、リリィにも、みんなにも、苦労をかけることになると思う」
「ええ、苦労はみんなで分かち合わないと」
「ワンフォーオール・オールフォーワン、ってヤツだな」
「故郷の言葉? どういう意味」
「一人はみんなのために、みんなは一人のために」
チームプレイの代表的スローガンだ。冒険者パーティとしても、相応しい言葉だろう。
そして、もっと大きな組織になっても、大切な姿勢のはず。
日本人の俺からすると、安直な言葉にも思えるが、いざこんな状況になるとその意味と意義を実感できる。
「いい言葉ね」
リリィは微笑んで、俺に抱き着いてくると、再び耳元で囁いた。
「ねぇ、クロノ、お願いがあるの」
「なんだ?」
「カーラマーラを、私にちょうだい」
いや、カーラマーラは別に俺のモノではないのだが……
「十字軍はすでに動き出している。私達が準備できる時間はあまりないわ」
「確かに、ゆっくりできる状態ではないな」
ここのオリジナルモノリスの確保も、思えばギリギリのタイミングだった。もし、大嵐がもう少し早く到来し、俺達がロックウェルで足止めを喰らっていれば、モノリスはシルヴァリアンが手に入れていた。
そして、こういったことは、パンドラ大陸のどこで起こってもおかしくない。古代から潜伏している十字教徒は、モノリスの秘密を知っていて、虎視眈々と確保の機会を伺っているだろう。
それに加えて、パルティアに現れた奴らのように、侵略してきた十字軍にもパンドラのモノリスを狙う動きが見られる。
「私に任せてくれれば、誰よりも早くカーラマーラを統一して、軍備を整えることができる」
「オリジナルモノリスを使って、か?」
「そうよ。古代遺跡の機能を使いこなすのは、私が一番だからね」
俺も多少は古代語表示のモノリスの弄り方をレクチャーされてはいるものの、リリィには及ばない。
テレパシーによる直感的な操作が可能なリリィには、たとえ古代語を完全に解読できたとしても、上回ることはないだろう。
「私、ロックウェルで言ったわよね。子供が奴隷にならない国を作るって」
「それは……できるのか、リリィなら」
「できるわ。今の私なら、このカーラマーラなら、それができるの」
だから、宝物庫の鍵を私に譲って————それが、リリィのお願いだった。
「俺は、助けることができなかった」
「うん、知っている」
『妖精合体』状態となると、俺の記憶は全てリリィには筒抜けとなる。だから、俺が記憶を失ったまま過ごした日々を、彼女はもう把握しているだろう。
右も左も分からぬまま、レキとウルスラと、十人も子供を抱えて四苦八苦する俺の姿を。
「俺には大したことは、何もできなかった。ヒーローにはなれなかったんだ」
「うん」
「諦めはついている。俺じゃあそんなことは出来ないんだって……でもな、それでも、子供たちがあんな目にあうような環境を変えたいと、今でも願っている」
「ええ、私が叶えてあげる」
「そうだ、俺じゃなくていい、他の誰でもいい。それができるというのなら————リリィに、全て託すよ」
俺は誰よりも、リリィを信じているから。
迷いはない。リリィになら、この鍵を託すに足る。俺にはできないことを、成し遂げてくれると。
「私を信じてくれて、ありがとう。愛しているわ、クロノ」
「俺も愛している」
クロノは先に、ベッドを抜けて寝室を出ていった。
ここと同じような別の寝室で、サリエルとレキとウルスラの三人を寝かせている。昨日の今日で、クロノが二人のことを気にかけていることは、察するに余りある。
そのことに、今更リリィは嫉妬の欠片も覚えはしない。所詮は子供。恋のライバル足りえない。少なくとも、今はまだ。
「————計画通りですか、リリィさん」
「おはよう、フィオナ。起きていたのね」
むっくりと、分厚く柔らかい布団をはねのけながら、フィオナが起き上がる。
一糸まとわぬ白い裸身を晒しながら、やや跳ねた寝ぐせを指ですいている。
「内緒話をするのなら、別な場所でするべきですよ」
「貴女にも聞いておいて欲しかったから」
フィオナがとっくに起きていて、聞き耳を立てていたことくらいお見通し。
「まぁ、反対をする気はありませんよ。ですが、そこまでリリィさんがやる気だったとは、少々、意外です」
「最果ての欲望都市カーラマーラ……ふふふ、その通り名に偽りはなかったわ。私もね、ここに来て、欲が出てしまったの」
「クロノさんはもう戻ってきましたよ。これ以上、まだなにか欲しいモノでも?」
「私、女王様になりたいの」
もう十分、女王なのでは……と、カーラマーラでのやりたい放題ぶりを見てきたフィオナは思う。
しかし、どうもそんな比喩的な意味での女王様、ではないようだ。
「一国を支配する統治者としての、女王よ」
「リリィさんに、そんな野心があるとは思えませんけれど」
「支配者としての地位になんて、興味はないわ。ただ、その肩書が必要なだけなの」
「そんなの、何にいるというのですか?」
「クロノの正妻になるため」
リリィは婚約者だ。
このまま何もせずとも、遠からず結婚することに疑いはない。
同時に、それはまた恋人の地位を維持しているフィオナも同様。
リリィとの頂上決戦に破れ、クロノに救われたフィオナとしては、重婚となるのも致し方ないと覚悟も決めている。
「そこまでして、私と優劣を決めたいのですか」
「貴女じゃない。パンドラ中の女王と姫に勝つための方法よ」
「……ネル以外にも、クロノさんにあてがっても良いと」
「クロノは魔王になるの。パンドラを支配すれば、各国と婚姻関係を結ぶ必要性もその内に出てくるでしょう……そうなった時、ただの冒険者が、一国の姫君を差し置いて正妻を名乗れるかしら」
「私は自分が結婚できれば、気にはしませんが」
正妻だの側室だの、所詮は肩書に過ぎない。
重要なのは、どれだけクロノと共にいられるか。彼と心を通わせることができるか。
少なくとも、フィオナはそう思っているし、リリィにだって負けない自信をもっている。
「そうね、私も半ば諦めかけてはいたのだけれど————やっぱり、欲しくなったのよ。私が一番だと示す、正妻の肩書もね」
「それで、自分も一国を統べる女王様になって、魔王となったクロノさんと釣り合うだけの身分を手に入れようというわけですか」
かつて、そんな理由だけで国盗りを志した者がいただろうか。
正義も大儀もなければ、巨大な野心ですらない。数多の建国の祖が聞けば、激怒するか卒倒するか、あるいは呆れ果てるか。実にくだらない、ささやかな理由であろう。
けれど、フィオナには納得するに十分だった。
「ええ、私の国を、最初にクロノへ捧げるわ。スパーダにもアヴァロンにも、他のどんな大国にも負けない、魔王クロノの帝国、その礎とするのよ」
「はぁ、それはまた、リリィさんらしいですね」
共感はしないが、応援くらいはしてあげようとフィオナは思った。
「壮大な話ですが、本当にできるのですか?」
「私の欲がなくたって、カーラマーラは支配しなくちゃいけないからね。何としてもやり遂げるわ」
「凄い熱意ですね」
「ううん、ただ、許せないだけなの」
「許せない、ですか」
「クロノは、誰のために十字軍と戦おうと思っているの?」
勿論、自分の愛する人たちのため。
いいや、それだけじゃない。パンドラ大陸に住む、顔も知らない数多の人々のためにだって、クロノは命を賭けて戦うつもりだ。
それは純粋な正義感というよりは、イルズ村を救えず、アルザスでも多くを失いすぎた、あまりに辛い喪失の経験があるからこそ。
神の名の元に平然と殺戮を行う十字軍。彼らの所業は、この大陸のどこであっても許す気にはなれない。
クロノが救われるには、ただ十字軍を殲滅するだけでは足りない。かつて失ってしまったものを、もう二度と失わせない。守り切らなければ、意味がない。
「クロノは優しいから、一人でも多く救うために無理も無茶もするわ。そう、クロノは一人で、みんなのために」
ワンフォーオール。
クロノの戦う姿は、そう呼んでもよいだろう。
「なら、みんなは一人のために、尽くすべきだと思わない?」
オールフォーワン。
それがクロノに守られる者たち、その全てがあるべき姿だとリリィは言う。
「いずれ十字軍は動き出す。各地でも、潜伏していた十字教徒が呼応を始めるでしょう。パンドラ大陸のどこで戦争が起こってもおかしくない……いいえ、大陸全土が戦争の舞台となる」
最早、無関係でいられる者は誰もいない。
白き神の手駒は、遥か古代の頃よりパンドラ大陸に配置されているのだから。
十字軍との防衛戦争は、スパーダ一国が相対するパンドラ中東部だけでは済まされない。
それはきっと、古代に魔王ミアが大陸統一した以来の、大戦争。
「パンドラ大戦の始まりよ」
クロノが守らなければいけないのは、大陸の全土。
この南の果てのカーラマーラから、風雪に閉ざされた北の果てオルテンシアまで。
東はスパーダから、レムリア海の先にある、大国が並び立つ西域も。
広大なパンドラ大陸に住まう、ありとあらゆる種族を白き神の侵略から守るための戦い。
「クロノが全てを守るなら、守られる全てをクロノのために尽くさせる。傍観も中立も許さない。だからね、フィオナ、私は決めたの————」
それは愛か、それとも覚悟か。
リリィは穏やかな微笑みと共に、親友たる魔女へと語る。
「————パンドラ大陸に住む全ての人を、戦争の地獄に叩き落としてやるわ」
クロノのために。
クロノのために。
ただ、クロノ一人のために————
パンドラ大陸全土に広がる戦火の嵐。その種火はきっと、今この瞬間に、灯ったのだった。
2020年5月29日
コミック版黒の魔王19話、更新です。まだお読みでない方は、どうぞお忘れずに。
ちょうどクロノのトラウマ、となるアルザス防衛戦真っ最中です。原作にはないクロノVSノールズ司祭長や、空中戦でキメ顔のリリィなど、見所どころ満載です。
それから、メチャクチャ今更になりますが……黒の魔王、電子書籍も出てます。アマゾンキンドルにありますので、現物は置き場がなくて、スマホで手軽に読みたい、という方は是非、どうぞ。
第37章はこれで完結です。
前章含め、カーラマーラ編が終わるまで約一年半・・・ここまで長くなるとは、と自分でも何度目になるか分からない反省をしています。
話が進まない等、批判意見も多くいただき、また、その分だけフォローもいただきました。流石に、もう少しテンポを上げていきたいと思うところではありますが、実際にできるかどうかは・・・これからも、長い目でみていただければ幸いです。
カーラマーラ編についての解説と反省など、詳しくは後日、活動報告に書きたいと思います。クロノがついに支配地を得る、というところまで来たのは、物語にとって大きなターニングポイントというか、到達点というか。色々と語りたいこともありますので。
勿論、今話にあった通り、カーラマーラはリリィが支配することになるので、クロノがいきなり内政することはありませんが。現段階では、確実にリリィの方が魔王に近いですね。子供が奴隷にならない国にする(平和になるとは言ってない)。
それでは、次回の新章もお楽しみに!