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黒の魔王  作者: 菱影代理
第36章:最果ての欲望都市
701/1048

第700話 記憶喪失(1)

 金髪娘の名は、レキ。

 褐色娘の名は、ウルスラ。

 姓はない。二人とも孤児であり、両親の顔も名前も知らないという。

 二人は世話をしてくれていた司祭と共に、故郷のシンクレア共和国を離れ、海を渡って遥か遠くのパンドラ大陸へとやって来て、出来たばかりの小さな開拓村で生活を始めた。

 貧しくとも、平穏な日々を送っていたが……ある日、自分達を守るはずの十字軍兵士が、突如として村で狼藉を始めた。

 止めに入った司祭はあっけなく殺害され、幼いながらも見目麗しいレキとウルスラは目を付けられて、兵士に追いかけられ、あわや命と貞操の危機に陥った、その時。

「クロエ様が助けてくれたのデス!」

 あまりに都合のいいタイミングで現れたクロエだが、事実としてレキとウルスラを助け、さらには村を襲う十字軍兵士を全滅させた。

 その後、村長との間にどのような取り決めがあったのか二人は知らないものの、クロエは死んだ司祭の代わりの臨時司祭として、教会に住むこととなった。

 そうして、レキとウルスラ、この少女二人と一つ屋根の下で生活をすることになったのだが、

「クロエ様には秘密があった。その正体は、十字軍と敵対するパンドラの魔族。近くで起こっていた大きな戦争で、村まで落ち延びていたの」

 恐らく、クロエはスパーダ人であろう、とウルスラは言っていた。

 パンドラ大陸を侵略しに来た十字軍は、ダイダロスという国を征服し、次に狙ったのが隣接するスパーダだった。で、そのスパーダとのデカい戦争が起こった直後に、クロエが村へと現れた。時期的に見れば、まず間違いはなさそうだ。

「クロエ様は、レキ達を置いてスパーダに帰ってしまうデス」

「戻ってくるって約束したのに……クロエ様は、戦いの後にそのまま姿を消してしまったの」

 クロエが自国へと帰ろうとした矢先、グラトニーオクトという超巨大なモンスターと、その子供で構成される大群が現れ、村を捨ててアルザス要塞まで避難し、迎撃戦、という大事件などもあったようだが……奇跡的に討伐は成功し、この戦いの後に二人とクロエは別れた。

 それでも二人は、クロエを諦めきれない。また、異端審問官とやらに嫌疑をかけられ、開拓村にも戻れない事情ができたこともあって、二人は意を決してクロエの後を追いスパーダへと向かう。

「えーっと、地図によれば、スパーダってここからかなり北にあるよな? なんでこんな南の端っこのカーラマーラに来ているんだ」

「オゥ、それはとっても深い事情があるのデース……」

「私達は騙されたの。この世は悪意に満ちた、汚い大人ばかりなの。だから、私達には特に落ち度はない、純粋な被害者」

 スパーダに到着した早々、言葉巧みに騙されて二人は捕まり、奴隷商人に売り飛ばされそうとなったところで、力づくで脱出。馬車を奪い、同乗していた同じ境遇の子供達と共に、遥かなる逃避行の旅が始まった。

「ここまで来れたのは、クロエ様がレキ達をちゃんと鍛えてくれたからデス!」

「所詮、この世は弱肉強食。力こそ全てだと、クロエ様は教えてくれたの」

 なにその過激な教え。少年漫画のボスキャラみたいな思想である。

 しかしながら、こうして未成年の少女に過ぎない二人が、曲がりなりにもここまでやって来れたのも、現実として強い力を持ち得ているからだ。

 裏港に突撃をかけた様子から、レキは身体能力に優れる戦士で、ウルスラは白い霧を操る魔術士だ。船長がリリアンを人質にとっていなければ、多分、二人はそのまま勝てただろう。そう確信できるほどの力の気配を、俺は感じている。

「ともかく、二人の凡その事情は分かった」

 簡単にあらましを聞いただけだが、内容的には普通に聞くも涙、語るも涙、の割と壮大な苦労譚である。

 だがしかし、悲しいかな、俺にはこの話を聞いても、何一つ自分の記憶と結びつけることはできなかった。

「本当に、俺にはそういう記憶はない。クロエを名乗って開拓村の司祭をやっていたとか、空飛ぶタコの巨大モンスターを倒したとか、全く覚えがないんだ」

 忘れている、という自覚すら欠落している。俺からすれば、今日の昼間にあの奴隷商船の牢屋の中で目を覚ましただけなのだ。

「……それじゃあ、クロエ、ううん、クロノ様は、どこから来たの?」

「様付けはちょっと」

「ノン! クロエ様のトゥルーネームがクロノなら、クロノ様と呼ぶデス!」

 吠えるレキからは、一切譲らない気概を感じさせる。ひとまず、クロノ様呼びは保留ということで。

「そうだな、俺の事情も話さないといけないよな。けど、うーん、何て言っていいのやら……」

 果たして、間違いなく異世界の住人の彼女達に、「俺は違う世界から来た人間だ」とか「悪の秘密結社に改造された」とか言って、素直に信じてくれるかどうか。少なくとも、俺だったら「妄想と現実の区別くらいつけろよ」と可哀想な人を見る目で言うだろう。

「日本、っていう国を知ってるか?」

「ニフォン?」

 あっ、ダメだこれ、絶対知らないパターンだわ。レキの頭の上に、デカいハテナマークが俺には見える。

「ニホン……はっ、まさか、クロノ様は『異邦人』なの!?」

「異邦人?」

 というと、外国人の別称みたいな意味、ってだけではなさそうだ。

「本で読んだことがあるの。この世界とは違う世界、そこからやって来た人は異邦人と呼ばれている。そして、異邦人の多くは、『ニホンから来た』と言うの」

「本当か! 俺の他にも日本人が……」

 ということは、あのマスク共に召喚されたのは、俺を含めた実験体達だけでなく、他の場所でも日本人が現れるということだ。

「教えてくれ、ウルスラ。他の異邦人はどこにいる?」

「ごめんなさい、それは分からないの。本では、異邦人について書かれているだけで、それも凄い昔に死んだ人のことなの」

 どうやら、異邦人と呼ばれる日本人が存在するのは、この異世界でも物凄いレアケースのようだ。クラスに一人は異邦人いるよね、くらいの感覚ではないのだろう。

 異邦人と言う呼び名と、それについて本に書かれて記録が残っているだけ、マシな方である。もし神隠しのように、偶発的に日本人がこの異世界に召喚されるだけならば、誰にも知られずに野垂れ死ぬパターンだってあるだろうからな。

 まして、この世界にはゾンビからドラゴンまで、数多くのモンスターが生息しているようだし、平気で人を売り買いする奴隷商人もいる。挙句の果てには、あのマスク共のようなイカれた奴らもな。

 どう考えても、平和な現代日本人が真っ当に生きていける環境ではない。俺だって、この黒魔法の力がなければ、あのまま剣闘奴隷コース確定だった。

「それでそれで、クロノ様はどうしてそのイホー人になったデスか?」

「正直、俺も自分の身に何が起こったのかは、あまり詳しくは分からないんだが――」

 と、前置きをして、俺は素直に二人へこれまでの経緯を語って聞かせた。異邦人、という日本人が異世界召喚される現象について納得してさえくれるなら、少なくとも俺の話を信じてくれる余地も生まれる。

 俺は素直に、日本では普通の学生だったこと。ある日突然、頭痛と共に倒れて、いきなり謎のマスク共に人体実験の日々だ。

「そ、そんなコトが……」

「でも、クロノ様がどうしてそんなに強いのか、納得はいったの」

 過酷な人体実験生活の告白に、顔色を青くして涙を浮かべるレキとは対照的に、ウルスラは冷静に理解しているようだ。

 ウルスラ、年の割には随分と落ち着いて、クールな子である。

「この世界では、俺みたいに勝手に他人を改造して兵士に仕立て上げるのは、よくあることなのか?」

「洗脳効果のリングに、数々の人体実験、そんなのはどんな国でも違法なの。多分、クロノ様が受けた処置は、どれも禁術指定されているものばかりだと思われる」

 それを聞いて、少し安心した。あくまで俺を弄りやがった奴らが、とんでもないド違法集団だったということだ。

「けれど……シンクレアの十字教なら、そういった秘密組織があってもおかしくはないの」

 ウルスラの説明で、あの組織の実態がそれとなく分かって来た。

 アーク大陸で絶大な勢力を誇る宗教、十字教。それを国教として、建国以来、布教と領土拡大の侵略戦争を推し進める、シンクレア共和国。

 そして俺がいるパンドラ大陸も、そうしたシンクレアと十字教が向けた侵略の矛先の一つであると。

 そんなに戦争大好きな連中ならば、違法な手段で強力な兵士を作り上げる研究機関の一つや二つ、あったとしてもおかしくはない。俺はそういう陰謀の中で生み出された、実験体の一つに過ぎないというワケだ。

「俺の他にも、同郷の奴らが実験体にされていた。けど、運良く逃げ出せたのは、俺だけだと思う」

 戦闘能力は皆無なマスクの研究者共に、さして強くもない警備兵のような奴らだけなら、俺単独でもあの施設を制圧し、実験体を全員解放することもできただろう。

「とんでもなく強い奴がいた。俺は、ソイツから逃れるのに必死で……あの時は、他の実験体を助けようなんて考えすら浮かばなかった」

「クロノ様でも敵わないって、そんな人この世にいるデスか!?」

「どういう相手だったの」

「真っ白い髪と肌に、真っ赤な目をした、人形みたいに綺麗な少女だった」

 けれど、その戦闘能力は化け物の一言に尽きる。あの白銀に輝く超密度の魔力オーラは、思い出すだけでもゾっとする。

「確か、第七使徒サリエル、とか名乗っていたな」

「っ!? う、ウル……もしかして」

「失礼、クロノ様、ちょっとタイムなの。レキ、こっちに来て」

 サリエルの名に、心当たりがあるのか。

 明らかにレキが顔色を変えて慌てた様子で、ウルスラも頬に冷や汗を流しながら、彼女の手を引いて俺から離れて行った。

 わざわざ部屋の隅にまで二人は移動していって、何やら内緒話を始めたのだが……何なんだ、もしかして、俺は何か地雷を踏んだのだろうか……




 銀髪赤目の白い美少女、第七使徒サリエル。

 それを聞いたレキとウルスラは、クロノとの話を中断し、一時離脱することにした。

 当然だろう、行方が気になっていた、もう一人の人物についても、見当がついてしまったのだから。

「ねぇ、ウル……シスターユーリの正体って、もしかして、第七使徒サリエル?」

「信じがたいことだけど、恐らく間違いないの」

 開拓村にクロエと名乗ってクロノが現れた時、彼は妹と称して、手足を失った少女を連れていた。

 名前はユーリ。戦場で手足を失った、哀れな修道女――というのは建前で、彼女が左腕一本だけの不自由な体でも、とんでもない強さを誇っていたことをレキもウルスラも知っている。

「それにしても、まさか使徒だったとは……」

「使徒って、十字教で最強とかいう、あの使徒デスよね?」

 物心ついた頃からシンクレア共和国で暮らしているレキとウルスラは、当然、十字教が誇る最強の戦士たる『使徒』については知っている。

 そもそも、シンクレアでは知らぬ者はいない。十字教が掲げる唯一神『白き神』より加護を直接賜り、人を越えた、神に近しい聖なる存在。十字教の象徴にして守護者たる使徒は、その圧倒的な力でもって、いかなる神敵をも討ち滅ぼすという。

「第七使徒サリエルは、パンドラ遠征に来た十字軍の総司令官。そして、ガラハド戦争でその消息は不明になったと噂されていた」

「それって、クロノ様が村に来たのと、同じ時期デス」

 大きな戦いであったガラハド戦争、それによって発生する敗残兵など幾らでもいるだろう。けれど、クロノとユーリ、共に尋常ではない力を持つ二人組が、単なる一兵士であったとは到底思えない。

 そして、噂に覚え聞く第七使徒サリエルと、シスターユーリの容姿はあまりに一致する。あの頃は気にも留めなかったが……いざ、クロノ自身の口から第七使徒サリエルの名前が出た時に、全てが繋がった。

「ようやく、分かったの……クロノ様は戦場で、第七使徒サリエルを倒したの。手足がない重傷も、恐らくは」

「し、使徒を倒したデスかぁ? でも、クロノ様ならできるかも」

 二人にとって、開拓村を守り、グラトニーオクトの討伐を成し遂げたクロノの強さは、最早、信仰の域に達しているといってもいい。信じられる、クロノならば、使徒だって倒せると。

「でもでも、それじゃあ、何でクロノ様とシスターユーリ、ううん、第七使徒サリエルが一緒になってたデスか?」

 普通に考えれば、敵同士。それもサリエルはただの修道女ではなく、使徒という絶対に神を裏切らない、十字教の守護者である。

 単なる色恋沙汰で、まんまと敵に寝返ることはありえない。いや、それは神が決して許さない。

「どういう経緯で二人があんな関係になったのかは分からない……けど、大事なのはそこじゃない」

「どういう意味デス?」

「これはチャンスなの」

「ホワイ?」

「クロノ様は記憶喪失で、シスターユーリのことも覚えてない。つまり、今なら誰の邪魔も入らず、私達だけがクロノ様の恋人になることができるの!」

「ッ!?」

 ウルスラの言葉に、レキは絶句する。

 想像を超えた発言に、頭の中が真っ白になりかけるレキだったが……どうにか、否定の言葉が口をついて出た。

「の、ノーっ!? そんなのダメデス!」

「レキ、私が何のために、さっきの説明でシスターユーリの存在を語らなかったのか、分からないの」

「まさかウル、最初から!?」

 ウルスラは、再会したクロノが記憶喪失らしい、というのを察した瞬間、自分達との思い出を忘れてしまったことを悲しむと同時に……歓喜した。これはチャンスだ、願ってもない、最大級のチャンスであると。

 クロエ司祭とシスターユーリ、翻って、クロノとサリエル。

 あの二人の仲睦まじさは、最後まで直接語られることはなかったが、十分に恋仲であることを察するには余りある。二人が素直に、村を出ていくクロノを追いかけられなかったのは、彼自身に拒否されたこともあるが、隣に立つに相応しいサリエルの存在もまた大きかった。

 きっと子供の自分達では分からない、二人が深い仲となる経験があったのだろう。勝てない、追いつけない、サリエルはあまりにも、クロノの伴侶に相応しい女性だったから。

 だがしかし、もし、サリエルがいなくなれば。

 死別という、永遠に心に残るような別れ方ではない。記憶喪失という、あまりに都合よく、その存在を忘れ去るようなこの状況。

 クロノが異邦人だというならば、この異世界で初めて出会ったのは、第七使徒サリエルだ。

 けれどクロノの記憶は、施設から脱出した、その直後で途絶えている。

 今の彼にとって、サリエルはただの恐ろしい強敵でしかない。

 ならば、自分達がクロノの最初の女になれる。

 レキが、ウルスラが、まだこの世界で何も経験していない真っ新な状態のクロノと、共に歩んで行ける。クロノがすでに経験済みのはずの何もかも、今ならば、二人は全ての『初めて』を独占できるのだ。

「もし、白き神じゃない、恋の神様がいるのなら、私はこの状況に心からの感謝を捧げるの」

「で、でも、それじゃあクロノ様を、騙すことに……」

 騙しているに決まっている。

 最愛の女性がいるのだと、知っていながらその存在を隠蔽しようというのだ。およそ、人として許されるものではない。いくら本人が記憶を失っていようが……きっと、いや、間違いなく、サリエルは今この瞬間、クロノのことを探しているだろう。

 それは重大な裏切りであり、あまりに重い罪ではないか。

「レキ、どうしてクロノ様は記憶を失ったと思うの」

「えっ、そ、そんなの……分かんないデス」

「多分、クロノ様は負けたの。あるいは、相討ち。もしかすれば、闇討ちにあったのかもしれない」

「そんなっ、どうして!」

 クロノは強い。だが、戦い続ける宿命にあると、レキもウルスラも知っている。

 クロノが二人の同行を拒否したのは、自分が十字軍と戦い続ける道を選んだから。そこに、平穏な暮らしはないのである。

「そんなクロノ様が、記憶を失って砂漠の海を漂っていた」

 カーラマーラへ向かう途中、酒にでも酔って流砂の海に落ちた、なんて間抜けはありえない。

「何かの戦いの結果、ああなってしまったと考えるのが妥当」

「うー、それは、そうデスけどぉ……」

「レキ、ここで記憶を失ったクロノ様と私達が出会ったのは、きっと運命なの」

「デスティニー!?」

「今回は、記憶を失うだけで済んだ。でも、次はどうなるの。クロノ様は強いけど、無敵じゃない」

 確かに、クロノはあのグラトニーオクトを倒したし、第七使徒サリエルすら下して見せた。けれど、それは命を賭けたギリギリの戦いの果てに掴みとった勝利であろう。

「クロノ様は戦い続ける。でも、今は違う……今なら、私とレキで、クロノ様を止められるかもしれない」

 クロノには戦う理由がある。

 だが、記憶を失った今、それはもうどこにも存在しない。

 今のクロノは、ただ研究所を脱出してきて、ついにこの世界での自由を掴んだ、一人の異邦人に過ぎないのだから。

「クロノ様を、止める……」

「あのクロノ様が記憶喪失になってしまうような、酷い戦いをしたの。だったら、もういい、もう十分、クロノ様は戦った。私達と一緒に、これから平和な生活を始めて、何が悪いの!」

 これ以上、彼に戦えと言うのか。

 クロノの出自は、すでに自らの口によって明らかとなった。彼の故郷は、遥か遠く、次元を隔てた別な世界。家族すら、ここには一人もいない。

 故郷も家族もないならば、一体、何が彼を縛ることができるというのか。誰が、どんな権利があって、彼に過酷な戦いを強いることができるのか。

「で、でも、クロノ様にも、守りたいモノがあるはずデス!」

「クロノ様は優しいから、きっと背負いすぎてしまったの」

 そんなの、ただの想像にすぎない。自分達はあまりにも、クロノのことを知らな過ぎる。彼が自分達と出会う前に、一体どんな経験をしてきたのか。分からない、けれど、不思議とウルスラの言う通りだと、レキも思えた。

 クロノはあまりにも強くて、あまりにも優しいから。きっと、どんな無茶だってするし、どんなに強大な相手にだって、挑むだろう。

 それで自分が傷つくことを厭わずに。

「だから、クロノ様を私達が止める、私達が守る。だって、愛しているから」

「愛、して……」

 愛している。

 その響きだけで、レキの中で迷いは消えた。

「イエス、イエス、イエス! そうデス、クロノ様は――」

「――私達のモノなの」

 2019年2月8日


 書籍版『黒の魔王』7巻の発売が、3月20日に決定しました。

 色々と事情があって発売時期が伸びてしまいましたが・・・それでも、無事に発売します。

 今月はコミック一巻の発売もありますので、この機会に書籍版も合わせて楽しんでもらえれば幸いです。


 それから、地味に700話です。もうここまで話数が重なって来ると喜ぶべきか否か、悩みどころです。それでは、これからも『黒の魔王』をよろしくお願いします!

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― 新着の感想 ―
[気になる点] レキとウルスラが年相応に幼稚な点が気になりました。 それこそ、自分たちが使徒に襲われることは考えたほうが良いと思いました。
[一言] 記憶喪失になったクロノに積極的なレキとウルスラが面白いです。
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