第461話 サリエルVSウイングロード
こうして間近で見ると、ゾっとするほど綺麗な顔しているな、コイツ。アヴァロン王宮に飾ってあるアンティークドールみたい、いや、それ以上の美貌。そして、本物よりも人形らしい無機質さを覚える。
こういうヤツは、前に一度だけ見たことがある。顔つきも年齢も全く違うはずだが、コイツが俺を見る目は彼女と――いや、どうでもいいか。もう何年も昔の話だ。
「こうなっては仕方ないわ。赤字覚悟で、戦ってあげる」
「ふふん、コイツを倒して『ウイングロード』をスパーダで一番のパーティにするのよ!」
背後に控えるサフィとシャルの声が届き、俺は気持ちを切り替える。過去に囚われることなく、ただひたすらに、目の前の現実を睨む。
「さぁ、行くぜ――フォーメーション『ワールウインド』!」
俺が選んだフォーメーションは速度重視の対人特化型だ。『ドラゴンキラー』は文字通りドラゴンか、それに準じる大型モンスターを仕留めるため、弱点に大きな一撃を与えることを目的としている。
対してこの『ワールウインド』は、人型、あるいは小型で素早いモンスターを倒す際に用いる。もっとも、俺達がたった一人を相手にこのフォーメーションを仕掛けるのは初めてだ。大抵は複数まとめて、一掃するからな。
「っしゃあっ!!」
青いオーラをみなぎらせながら、再び突撃を仕掛けるカイ。
だが、俺はそれに続かず、一歩下がる。なぜなら、このフォーメーションにおいて前衛は俺の役目じゃないからだ。
「――行け、ターちゃん」
俺と入れ替わるように通り過ぎるのは、サフィの現時点における最高傑作であるアンデッド。白く輝く聖銀の鎧に身を包み、大振りのフランベルジュとバックラーを装備した姿は、兜のフェイスガードが開いて髑髏の顔面が見えてさえいなければ、何とも立派な騎士に見えることだろう。
まぁ、サフィがいつも「ターちゃん」と呼んでいるせいで、色々と台無しではあるが……その性能は確かなものだ。
白騎士ターちゃんは、カイに一歩と遅れずついていく。『ワールウインド』において、カイと並んで前衛を務めるのがコイツだ。
流石にサフィが加護まで使って本気で仕上げただけはある。俺の代わりを果たす程度には、剣技に優れるんだからな。
二人が繰り出すクレイモアとフランベルジュによる斬撃の嵐がサリエルを襲う前に、先に届いたのは二筋の雷光。
「『赤雷槍』」
「奔れ『迅雷』――『飛雷槍』」
シャルの放った赤雷と、俺の投げた紫電だ。どちらも雷属性の中級攻撃魔法だが、シャルは『赤雷侯ラインハルト』の加護を組み込み、俺は聖剣による変則発動と、どっちも普通じゃない。そして、並み以上の威力がどちらにも籠っている。
バリバリとけたたましい雷鳴が轟くと同時に、赤と紫、二色のスパークが弾けて視界を塞ぐ。その閃光の中へと、前衛の二人は果敢に飛び込んで行く。
これで仕留められたとは、ハナから思っちゃいないからだ。
「どぉりゃぁあああああああああああっ!」
晴れた視界には、一人で剣士らしい雄たけびをあげるカイと、どこか冷めた表情に見えるサリエル、そしてそもそも表情など存在しない髑髏顔のアンデッド騎士の三人が、激しく刃を交える光景が映った。
強力な武技よりも手数で勝負、とばかりにカイは鋭い連撃を繰り出すと同時、ターちゃんは横や背後に回り込み死角を攻める立ち回りで合わせる。天才剣士と天才屍霊術士が作り出した超高性能のアンデッド騎士、その二人に挟まれて無事でいられる者などそうそういないが――まぁ、その程度で仕留められるのなら、サリエルの首は『鉄鬼団』が上げている。
やはりアイツは、まるで危機感など感じさせない無表情で、淡々とつまらない単純作業のように二人の剣戟を捌いてい――
「――ちいっ!?」
二本目の聖剣を発動させようとした刹那、目の前に白い矢が現れる。咄嗟に右手にした『霊刀「白王桜」』で弾くが、かなり際どかった。
ヤロウ、防戦どころか、中衛の俺まで同時に攻撃してきやがった。いや、さらにシャルの方まで同じタイミングで例の白い矢を撃っていたようだ。
「危っぶない! 今の危ない!? ヤバいわ、ネル! 回復!!」
「落ち着けシャル、ネルはいねぇよ!」
全く発動の気配を感じさせない、暗殺者のような一撃によほどビビったのか、シャルがちょっと涙目になってる。コイツは本当に、ちょっとしたアクシデントに弱いな。
それでも、ギリギリのところで『赤雷盾』によるガードを成功させた辺りは流石だろう。
シャルの加護『赤雷侯ラインハルト』が発動している最中は、全ての雷属性魔法が一段階強力な赤色の雷へと変化する効果がある。故に無詠唱でもそれなり以上の強度の防御魔法が行使できる。
もしシャルが通常状態だったら、展開した『雷盾』ごとサリエルの矢に貫かれていただろう。
加護の発動前提でなければ、マトモに戦うこともできないとは、本当にとんでもない化け物だ。
「俺も前に詰める! シャルのガードを固めろ!」
本来の配置でいえば、俺はシャルと同じく中衛として攻撃魔法を叩き込むのが主な役目となる。だが、それを満足に果たせるのは前衛が敵の注意を完全に引きつけていられるからこそ。サリエルが俺とシャルを同時に攻撃する余裕がある時点で、『ワールウインド』は破られたも同然と言わざるを得ない。
残念ながら、今の俺らにできる最も有効な対人陣形が『ワールウインド』である以上、多少の無理を押してでも成立させるしかない。
故に、俺も前衛に加わり今度こそサリエルの中衛・後衛攻撃を封じる。それと万一に備えて、シャルの安全確保。頼めるのはこの場に、一人だけ。
「私のガードが薄くなるじゃない」
サフィの冷めた返答を聞きながら、ネルがいれば、と悔しい思いのデジャビュを感じる。やはりアイツがいてこそ『ウイングロード』は完璧なパーティとして完成する。
まぁ、今は後悔している場合じゃねぇ。
「一人でも欠けりゃ全滅だ!」
「それもそうね」
死闘の真っ最中にあるまじきサフィのふざけた台詞であるが、やり取りを終えた時点で俺の指示を完了させているから、何だかんだでコイツは侮れない。
後衛のサフィは今、ミノタウルスをベースにした重武装の僕を二体、両脇に置いて護衛役としている。名前はミノくん。両方とも、ミノくんである。
その内の一方が、体長三メートルに紫色のごっつい全身鎧というヘヴィ級な姿にあるまじき素早さで、シャルの下へとはせ参じて行く。同時に、サフィは薄くなった防備の穴埋めとでもいうように、三体のアンデッド重騎士を召喚していた。
サフィが屍霊術として優れている点の一つとして、この同時召喚能力が挙げられる。強力な僕を何十体も瞬間的に呼び出せるのだ。それは召喚術を扱う者にとっては、一種の理想形だろう。
現にサフィは今回も、前衛役のターちゃんと同時に、防御用のミノくん二体を同時召喚している。その気になれば、もっと多くの数も呼び出せるだろうが、この戦いにおいて役立ちそうな僕は流石にサフィも限られる。
サリエル相手じゃあ、どれだけ骸骨兵士をぶつけても、物の数ではないだろう。本当にとんでもないヤツの相手をしている、と気が重くなりながらも、俺は人生の中でベスト3に入るほどの真剣さで、サリエルに向かって間合いを詰めて行った。
「おおっ、ネロか、正直助かる!」
素直にカイにそう言わしめるとは、サリエルと斬り合いを演じるのはそれほどまでのプレッシャーってことだ。
「――咲け、『雪月花』」
対するサリエルはやはり涼しい顔。俺が実体剣の『白王桜』と魔法剣の『雪月花』の二刀流で割り込んでも、初太刀を見事に交わされる。フワリと翻る純白の衣装と白銀の髪は、思わず目を奪われるほどの華麗さがあった。
あまりに美しく優雅な回避動作に、俺は確信した。ああ、ダメだ、と。
このまま俺とカイとターちゃんで斬り続けても、確実に『鉄鬼団』の二の舞だ。サリエルにはそれだけの余裕がある。
何か仕掛けなければ、コイツに手傷一つ負わせることなく、俺達はあっけなく全滅の道を辿るだろう。そしてその時は、刻一刻と迫っている。
戦いながら悠長に策を考える暇はない。思いつきでも何でも、やってやるしかないな。
「カイ、槍を止めろ!」
「おうよっ!!」
あまりに分かりやすい狙いの指示を、敵の前で堂々とする。サリエルが一瞬でも迷ってくれれば万々歳だが、コイツには心理戦なんざ小手先の技術は全く通用しそうもない。
だから俺の指示は、そのままの意味。そしてカイは、こういう時の理解力だけは抜群であった。
「でぇえええいっ!」
気合い一閃。カイが繰り出したのは蹴り。
狙いはサリエル――ではなく、ターちゃんの背中であった。
「ああぁーっ! 私のターちゃんがぁーっ!?」
というサフィの珍しく悲痛な叫びが響いた時には、ターちゃんは真正面からサリエルの槍で貫かれていた。
カイはサリエルの目の前に押し出すような形でターちゃんを蹴り飛ばしたのだ。サリエルとしても、突如として体勢を崩して倒れ込んでくるアンデッド騎士を前にすれば、槍で刺す以外に行動のしようはないはず。
輝く槍の一撃はアンデッドには効果抜群のようで、ブスブスと毒々しい紫煙を鎧の隙間から猛然と噴き出し始めた。その煙の正体は、死体を動かす原動力となる闇の魔力。あと三秒もしない内に、完全に体から抜けきることだろう。
「すまん、サフィ」
というのは、すでに二度目か。
心の籠らない謝罪をしながら、俺は『雪月花』の凍れる切先をターちゃんの背中へと突き込んだ。
「氷封閃」
発動させた聖剣の効果は、対象を凍らせることで封印するというもの。つまり、ターちゃんごとサリエルの十文字槍を瞬間氷結させていく。
俺はカイがどう動くか、指示を出した瞬間から理解していた。前にも似たような経験があるしな。味方でありながら躊躇なく犠牲にさせられる点は、さりげない屍霊術の強みであろう。
そんなワケで、ほぼ突きを繰り出すのと同じタイミングで、俺は『氷封閃』の発動に成功していた。
サリエルは素早く槍を引き抜くように動いていたようだが――ギリギリで間に合った。煌めく十字の穂先は、ターちゃんの胸に突き刺さったまま凍りつく。
「今だっ!」
サリエルの反応は早い。普通の相手なら、そのまま槍から持ち手へと封印の冷気は瞬く間に伝導し、効果は敵自身にも及んでいるところ。だがサリエルは穂先が凍りついた時点で、さっさと槍を手放していた。
だが、これで目論見通り、コイツの槍を封じた。サリエルは今この瞬間、丸腰となる。
「――赤鳴放雷!」
真っ先にサリエルを襲ったのは、俺でもカイでもなく、シャルの攻撃魔法であった。俺の意図を汲んでいたのは何もカイだけではない。というより、パーティメンバーで分からないヤツは一人としていない。
絶妙のタイミングで放たれた『赤鳴放雷』は中級範囲攻撃魔法の赤雷バージョンだ。
バリバリと空中に迸る何十何百という雷光が、投網のように襲い掛かってくる。その範囲はサリエルが一足飛びで離脱できるよりも広く、赤い雷は迸っている。
無論、その攻撃範囲内には俺とカイも入ることになるのだが……加護の凄いところは、大雑把な性格のシャルに精密な魔法制御の力を与えてくれることだ。
つまり、ここで迫り来る無数の赤き雷撃は、一つたりとも味方に対する直撃コースのものは存在せず、逆に、敵には命中は勿論、回避の隙間を全方位埋めるような配置となる。普段のシャルなら逆立ちしても無理な、緻密な魔法構成である。
「……ガード」
その時、サリエルがとった手段は防御。そよ風にかき消されるような小さいつぶやきは、聞き間違いじゃなければ基礎的な防御系武技の名前であった。
避けられないなら、『硬身』で凌ぐ。前衛の戦士なら選んで当然、何の捻りもない方法であるが、サリエルのそれはむしろ、攻撃の構えだった。
武技の効果が発動していると思しきは、彼女の右手のみ。そこに白銀のオーラが倍増して噴き出し、その輝きも増していた。
輝く右手は振り上げられ、そして、次の瞬間に彼女の細身に殺到する幾本もの赤き雷撃を――断ち切った。
たった一振りの手刀で、その身に襲い掛かる雷が全て切り払われていた。自らサリエルを避けるようにも見える軌道で、赤いスパークはバチバチとけたたましい音を立てながら通り過ぎて行く。
もしかしてアイツ、『硬身』を使ったのは、単なる感電防止だったのか。マトモな防御系武技の使い方じゃあないぜ。
「――湧け、『流水仙』」
だが、雷を切る、という武技の達人伝説にでもありそうなワンアクションのお蔭で、俺に追撃を仕掛けるだけの時間が生まれる。
耳元をかすめる際どい位置に赤雷が過って行くのを感じながら、手にする聖剣は水属性の『流水仙』。細い水流が渦巻くように、一本のレイピアを形作っている。
一突きすれば『水矢』のように岩を穿つ鋭い水飛沫となるが、今コイツに求めるのは攻撃力ではなく、拘束力。
液体である水の『無形』という特性を併せ持つこの『流水仙』は、その刀身を自在に形状変化させることを可能とする。そう、例えば縄のように細長く伸ばしたり、だとか。
軽く手首のスナップを利かせるだけで、水のレイピアは瞬時に刃を鞭へと変形し、一直線にサリエルへと延びる。
「捕えたっ!」
手刀を振り切った直後の体勢では、流石に回避は間に合わなかったか。水の鞭は背後から、サリエルの細い足首に巻きついた。
そのまま引きずり倒す勢いで水の刃を収縮させるが――コイツ、ビクともしねぇ!?
体長二メートル超えのオークだって十体はまとめて引き倒すだけのパワーはあるはずなのだが、どう見ても体重40キロかどうかという少女の細身は微動だにしない。
サリエルは妙にゆったりした動きで、静かに俺の方へと振り返った。その真紅の瞳に見つめられると、生きた心地がしない。
「ちいっ、凍ってろ!」
これ以上、水の縄による拘束は無意味と即断。瞬間的に、氷属性へと変換を果たす。
同一魔法の属性変化は高等技術だが、水と氷だけは本質的に同じモノであるからして、変化の難度は一段階下がる。俺の聖剣は戦闘中でも属性変化による素早い対応を可能としているが、やはり変化速度は水と氷の双方向が最速。
振り向いたサリエルが何かを仕掛ける前に『流水仙』は『雪月花』へと変化。つまり、彼女の足首を絡め捕る水は一瞬のうちに氷結し、その足を地面へ凍りつかせた。
「極――」
文字通り、サリエルの足が止まったその隙を、逃さぬとばかりに後ろから仕掛けたのはカイ。
そもそも俺が攻撃ではなく拘束という搦め手を使ったのは、コイツが本命だからだ。馬鹿正直に斬りこんで行った初撃はあっけなくカウンターされそうになったが、今ならどうだ。
真後ろという完全な死角。それに右の足首を一本だけとはいえ、凍らせたことで機動力は封じている。満足な回避行動ができないだろう。そして何より、サリエルは未だ槍を失っている。
ターちゃんに刺さった槍は『氷封閃』で凍らせてある。グスタブを刺した時のように、召喚で手元に戻すのも、氷の魔力封印をかけられた状況下では不可能だ。
「一閃っ!!」
そうして、今度こそ無防備なサリエルへと、カイの必殺武技が炸裂した――はずだった。
「おいおい、嘘だろ……」
俺の予想通り、サリエルは確かに回避することもなければ、再び手にした槍で防ぐようなこともなかった。だが、口から漏れるのは現実を否定する台詞。
いや、だってそうだろう。一体誰が、こんな結末を予想できたのか。
「白刃取りだとぉ!?」
カイの絶叫が、何よりも的確に状況を現す。
そう、サリエルは真っ直ぐ頭上から振り下ろされた刃を、素手で受け止めたのだ。傷一つない白く小さな手のひらを、頭の上でパチンと合わせる。そんな子供のお遊戯みたいな単純な動作で、会心の武技『極一閃』は刃を挟みこまれて停止していた。
あと、ほんの十センチも下がれば繊細な白銀の髪が美しい頭を割るはずの大剣は、そこで凍りついたようにピクリとも動かない。
「くそっ、ぐっ! ぉおおおおおおおおっ!!」
腕力だけなら敵う者はスパーダ軍にもそうそういない、パワー馬鹿のカイが全力で刃を押し込んでいるが、サリエルが手で挟んだところからは一ミリたりとも進まない。
轟々と加護の発露たる青いオーラを噴き上げながら、必死の表情で剣に力を籠めるカイと、チラリと後ろを見ようともしない相変わらず無表情のサリエルという構図は、出来の悪い冗談みたいだ。
だが、これが現実。サリエルとカイの、あまりに隔絶した実力差という真実が、これ以上ないほど明確な形となって現れていた。
「うぉおおおっ!?」
サリエルが動いた。頭上で剣を受け止めた体勢から、そのまま真っ直ぐ前に放り投げるように腕を振るう。
人間の動作的には何ら合理性のない、腕の力だけで放るモーションはしかし、それだけで剣を握るカイを前方へぶん投げてみせた。
それが剣士の意地、とでもいうようにカイは投げられながらも最後の最後まで柄を握り続ける。
志としては立派かもしれないが、その結果は強かに地面へ叩きつけられるという無様なもの。ロクに受け身をとることもなく、カイの背中は強烈に打ちつけられた。
「ぐ、はぁああっ!?」
だが、それだけで終わりではなかった。
同じ光景が、二回、いや、三回、その場で繰り返された。
両手で剣を挟んだサリエルが、ブンブンと上下に軽々と振る。それに合わせて、カイの体が叩きつけられる。
恐るべきは、その速度。俺も、シャルも、サフィも、誰も、その喜劇でも見られないような馬鹿馬鹿しい攻撃の最中に、手出しすることができなかった。カイを助け出すために何らかの手を打つ、暇さえなかったのだ。
「か……は……」
弱弱しい呻き声と共に、カイは白目を向く。そして、その超人的な腕力が宿るはずの手から、ついに大剣が離れる。
カイ愛用の大剣は、サリエルの手に渡った。
「止めっ――」
そして、彼女は奪った刃をすぐに持ち主へと返した。大きく鋭い、神鉄合金の切っ先を、胸先へと向けて。