第一章
広大な宇宙
宇宙の遥か彼方の外側
そこに もう一つの宇宙がある
その宇宙の とある星のお話
イグニシア王国
ここに“天上天下の魔導騎士”と名を馳せた 史上最強の魔導騎士がいた
彼は普通の魔法が使えない
普通の魔法とは 火 水 土 風 雷 の五行を基本としている
そんな 話は さておき
お話のはじまり
マイクの音が響く体育館
この物語の主人公となる少年“カイル”は 真ん中の列の一番後ろに並んでいた
朝寝坊をして 遅れたためである
まあ 入学式なので順番は関係ないのだが……………
カイル
「なっ……………長い」
カイルが来てから 約3時間はたっている
この入学式 非常に長い
と カイルの集中がきれはじめたとき
「長い話は終わりにして 只今より魔力の属性計測にはいります」
と
アナウンスが体育館に流れた
新入生が目を輝かせはじめた
カイル
「おお!」
カイルもやる気まんまんだった
その時 カイルに 声をかけてきた 女の子がいた
???
「あなた なかなか良い顔してるではありません?んー……けどたくましさが無い気が……………」
カイル
「はい?」
意味が分からず カイルは聞きなおした
アリア
「私の名前は“アリア・シルコート・ミーシャ”よ 覚えておくといいわ」
アリアは一方的に話を進めた
カイル
「はあ…………」
(なんだよコイツ………なれなるしい)
カイルは 酷く迷惑なようだ
アリア
「もし あなたにたくましさが見えるようになったら わたくしがお付き合いしてあげますわ」
アリアは 上から目線でカイルに言い放った
カイル
「………………」
カイルは終始無言であった
普通なら アリアにそういわれたら 嬉しいはずである
なぜ 嬉しいのか
それはアリアは 名字があることから 貴族のお嬢さまであることが分かる
そして
アリアは 金髪の髪に 綺麗なスタイル そして 青い瞳に かわいさと きれいさを もった 顔立ち
普通の男なら 間違いなく 好きになるだろう という女の子であったからだ
だが カイルは違った
なぜなら
カイルはひたすら 面倒くさいことが 嫌いだからだ
カイルにとって アリアはうるさいだけなのである
アリア
「わたくし達も行きませんこと?」
アリアが言い放った
もちろん 上から目線で
カイルがうなずくとすぐにアリアが話を続けた
アリア
「そういえばあなたのお名前は?」
アリアが 顔を近づけてきいてきた
さっきまでは うざがっていたカイルの 少しドキッとしたらしい
カイル
「カイル………俺の名前はカイル」
少し小さい声で言った
アリア
「それじゃあカイル わたくしのこの荷物 もってくださってよろしくてよ」
もちろんカイルは無理矢理 荷物を持たされ 先ほど少しだけ ドキッとしてしまった自分を恥じた
アリアに 無理矢理こき使われながら カイルはアリアについて体育館を出て校庭にいった
校庭と言っても
広さはかなり広い
10平方キロメートルはある
それは魔法の組み手などもあるためである
そして
無駄話をしていたうちに 新入生の三分の二 は 属性計測を終わらせていたようだ
カイルとアリアは 残りの三分の一 の列の一番後ろに並んだ
アリア
「あなたのこの魔法学園での楽しみは何ですの?」
アリアがカイルに聞いた
言い忘れていたが
この学園の名前は シュレイド魔法学園
学園の創始者 シュレイド・ガルパーゴが 1000年前に作った
魔法界屈指の魔法学園である
カイル
「んー 野外演習かな…」
カイルが言った
アリア
「わたくしはですね…………」
アリアは カイルの答えをながしていた
カイル
(聞いといてなんだよ!!!!)
と思うので あった
そんな アリアの一方的な会話を続けているうちに アリアとカイルの順番が回ってきた
回ってきたと言っても 最後なのだが……………
な