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Guardian's2  作者: Radical
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No.4-絶対なる天使-

No.3の視点を変えたもの。



どんな世界にも最強というものがある。

ベクトルを操作する人やら、見方を変えれば憂鬱な女性も

空間作り出せる。あのなかでやりたい放題できるわけだ。


最強の定義というのは実に曖昧だ。

絶対でない限り、『最も』などと言う言葉は使わない方がいいだろう。


「アンだァ?この程度か?貴様ァ!」


赤と黒のチェックを基調としていて、ファーのついた薄手の長そでのネルシャツ。

白黒のチェックで彩られたスキニーパンツ。


どこか落ち着いたようなイメージを思わせる服装だが、

彼自身落ち着いてなどいない。

むしろ荒ぶっている。


「も、もうやめてくれぇ!」


許しを求めているのは警備員の男だった。

周りにはどう見ても頭がいいとは思えない連中ばかりだった。

どうやら何人かの不良と彼が衝突し、警備員が通りかかり止めようとしたらしい。

そして今に至る。


「貴様は俺を冒涜した。その罪はァ……あまりに大きいィ……俺だってもうやりたくねェんだけどよ。

仕様がねェよなァ?自分が蒔いた種だもんなァ!?だったらやられるしかねェよなァ!?」


彼は近くにあった鉄パイプをものすごいスピードで吹っ飛ばした。

警備員に直撃。警備員は数メートルほど飛ばされた。


「がぁ!!………私が悪かった!だから!だから許してくれよ!」


その言葉に耳を傾けず、彼は言い放った。


「安心しろ。一度シンでんだ。天使間での衝突の際は絶対的にシナねェ。

それが能力を行使されたなら尚更だ。まァ、貴様には一生動けなくなってもらうけどよォ!」


ヒャハハハハハ!と甲高い笑い声を上げ、彼は警備員の懐に潜り込んだ。


「貴様はァ!どうやらァ!やられるようだァ!ギャハハハハハハ!」


彼は拳を握り、とんでもないスピードで殴り飛ばした。

警備員は数十メートル先の壁に当たるまで失速せずに飛ばされた。

壁にたたきつけられ、大量の血を口から吐き出した。


「うぅ…………」


言葉も出ないくらいの痛みが警備員を襲う。

彼は追い打ちをかけるように手を突き出し、バチバチと高鳴るモノを生み出した。


電気である。


「これで!終いだァ!」


雷撃は一気に放出され、ビーム状になり警備員を襲った。

ビームを発射した際、彼は言い放った。


「覚えておけェ!俺は天界最強、唯一無二の絶対級天使だァ!」


「俺の名はァ──」


辺り一面に爆音が鳴り響く。

音はかき消され、人の影もかき消されるほどの光を放った。


どんな世界にも最強というものは存在する。

最強の定義というのは実に曖昧だ。


しかし彼は言い放った。

『絶対級』と。

天使に与えられる最高の位。


つまるところ、彼が最強で絶対なのだ。


砕けるものはいない。


砕けない。


砕こうとするものが、いない。


やべぇ。

ベクトルっぽい。

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