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Guardian's2  作者: Radical
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No.28-神器の力(前編)-

告知忘れてたが、神器編だぜ。

ちょっと修正

第一の神器との戦闘を終えてから、結局他二つの神器との戦闘になった紗衣。

第二第三から聞くところによると、第一の神器は

「対の神器、ロード・オブ・ソード/ナックル」というらしい。


そして第二の神器は「槍の神器、大海の神槍(The King of Ocean's Trident)」という大槍、

第三の神器は「爪の神器、烈風の鉤爪(The Storm Claws)」という双剣だ。


名前からわかる通り、槍は水、そして双剣は風の属性を持っている。


その力は神器と言うだけあって、かなりのものであった。

図らずも、紗衣は自身の能力をほとんど使わずに神器を破ってしまったのだ。


純哉も悔しそうに戦いを眺めていた。

その他の面々は興味津津で戦いを眺めていた。


何しろ、紗衣は現代に蘇った数少ない神器使いだ。

これからもっと名が知れ渡るだろう。


「せいぜい攻略されねェようにするか。まァ、神器の話によると後神器は十個ほどあるらしいからなァ。」


そんなことをぼやいていた。

紗衣は純哉に対する皮肉も込めていた。

案の定、純哉は過敏に反応していた。


「はぁ……適正者……まぁいい……みんな帰るぞー………」


純哉は明らかに落胆しきっていた。

落胆の色が出過ぎて顔色が優れていなかった。


ナイジェルとディオスは気を使ってか「ぼ、僕達はこれで……」とだけ言い、ワープしてしまった。



──天界,喫茶『セルフィッシュ』



「へぇ……そんなことがあったのねぇ……」


カシス・フランバースは興味津津で紗衣の話を聞いていた。

カシス自身、神器の事は以前から調べていたようで、それなりに興味を持っていたようだ。


「まぁ、その神器さんが言った後十個ってのは、多分紗衣に適性を示す神器のことだろうね。」


「何故わかる?」


「現代に残されている神器がその数を大幅に超えているからさ。それに、他の所持者もいるしね。

ただ、十個ってのは相当な数だ。太古の鍛冶屋でもそんな数は扱いきれないし、作れないよ。」


カシスはそう言うと、自らの仕事である情報漁りに徹してしまう。

パソコンと向かい合い、カチカチとひたすらにデータを探す。


紗衣も純哉も、セルフィッシュを出た。

先ほど、紅葉が「先に帰る」と言い、帰ってしまったのでこの後遊びに行ったりする用事もない。

紗衣は神器に慣れるための修行を積むとして、純哉は暇である。


純哉は一瞬紗衣の修行相手として一緒に修行してもいいと考えたが、

癪に障る様で話を切り出すことは無かった。


結果として紗衣はアウシ・アタで修行を、純哉はベーゼの自室へと帰ることになった。


自室に戻り、一人部屋に残された純哉は、何をすることも無く、眠りに就いた。



その頃、泡沫紗衣はアウシ・アタのトレーニングルームにいた。

このトレーニングルーム、ほとんど下のクラスの為に設置されたようなものだが、

レベルはSSSまである。実際、このSSSの訓練を受ける者はほとんどいない。

SSSまで到達すれば、戦闘経験は豊富、それに加え能力が突出していて、魔力値も高い。

当然のことながら、トレーニングなど積む必要は無く、

行うとしてもデータ化された訓練用のモンスターよりも、実際のモンスターと戦った方が、断然いい。

時々、紗衣の様なイレギュラー、若しくはめんどくさがり屋、或いはチャレンジャーが使用する程度だ。


それ故に、SSSのルームは他のルームと比べてかなり空いている。

紗衣はトレーニングレベルを最高の「Ultimateアルティメット」に設定する。


紗衣の干渉能力を持ってすればこれでも足りないくらいだ。

訓練用のモンスターは戦闘パターンを分析し、それに基づいた戦い方をするが、

紗衣が能力を一気に解放してしまえば、分析される前に消してしまう事も可能だ。

そんなことをして、ルームの機能に支障をきたさない訳が無い。

だいたい、紗衣が使い終わるとルームが半壊している。

それに加え、今回は神器がある。


その話を聞けば、ルームごと吹き飛ぶのではないか、と誰しも思うだろう。


他ならぬ紗衣自身がそれを一番気にしていた。

紗衣は干渉能力を使わずにトレーニングをする気でいた。

それでも半壊は避けられないだろう。


「どうすッかねェ……これ以上ぶッ壊すと、流石に危ねェよなァ。俺の財布が。」


紗衣はルームを壊すたびに全額修理費に当てている。

数百万メローニは支払わなければいけないので、紗衣自身にも結構な痛手だ。


以前、紗衣は「それならば訓練用異空間型ウェポンを使えばいい」と考え、

その中で暴れ回った結果、ウェポンが擁する魔力の許容量を超えてしまい、

モヤモヤとした思いのまま強制終了させられたこともあった。


「おッと、そろそろ出てくる頃かねェ。んじャ、先ずはコイツかな。」


そう言い、対の神器、「ロード・オブ・ソード/ナックル」を装備する紗衣。

準備が整ったところで、訓練用のモンスターが出現する。


紗衣は今までにない位凶悪な笑みを浮かべる。


「十秒くらい、持ッてくれよォ?」


紗衣一言だけ告げ、一気に剣を振り下ろした。


ちょっと、今回から前編とか付けてみる。

これからこの人のお話になるなぁ。

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