No.9-天界って広大ね-
かういう私も天使d・・・
「ふふん。大狗紅葉ねぇ………」
得意げなカシス。
セルフィッシュで大狗紅葉についての情報を手に入れようとやってきた。
「情報料は………そうだな二五〇〇ほど。内容は期待していいぞ。」
「随分と高いな。まぁいいよ。裏切ったら半分は返してもらうぞ?」
「了解♪」
やはり得意げなカシス。
よほど自信があるんだろうな。
まぁこいつの情報は今まで外れたことはないし。
「とりあえず死因とか、家族関係についてはもう知ってると思うからカット。
お前の言ってた能力のことだが、どうやらテレパシー系みたいだな。
何でも魔物との会話が可能らしい。と言うよりも心を通わせる、という表現が適切か。」
「テレパシー?」
前のめりになってもう一度聞いてみる。
「超能力的な何かさ。詳しくはwiki参照。」
馬鹿にするなよ!?
「そんなこと知ってるよ。それはスキルなのか?ポテンシャルなのか?」
「ポテンシャルだろうな。今アウシ・アタの奴らにも調べてもらってる。
そう言えばお前、同部屋らしいな。」
!?
すごい………すごすぎるっ!!!
だって数分前だぞ?
発表されたの。
その後すぐワープしたし………
何処から仕入れたんだ………ッ!!!
「ま、大狗紅葉について、いろいろ分かったらまた連絡するよ。」
さて、ちょうどお昼時だし。さっさと戻るか。
──ベーゼ城
「………何処行ってたの?」
「えっと………トイレだよ………」
「そう………ご飯、もう食べた?」
「まだだけど………」
「一緒にいこ………この前のところ、行きたい。」
エロゲ展開ィィィィィィィィィィィィィイイイ!!!
高鳴る鼓動ッ!!!!
というわけでオズボーン。
「おぉ!?純哉彼女連れかぁ!?若いねぇ!」
「ち、違いますよ!」
あれ?なんか典型的なエロゲ的進行………
「んじゃ、サービスしちゃおうかね!今日は定食一人分で二人分だぜぇ!ホーン肉は勘弁な!」
くそう!やられた!
「じゃあ………お勧めお願いします。」
「………この前のください。」
「分かった!この前のって言うと………ガゼルの肉か!」
「………はい。」
…………ガリガリ
…………モグモグ
………ゴクン
「ふーっ!食った食った!よし!帰るか!」
「………うん。」
──帰り道
紅葉が少し歩きたいと言ったので歩きで帰ることにした。
これ展開的に………!!
「………すごいね。私、本当は死んでないんじゃないかと思うくらい、綺麗。」
そんなことを言ってきた紅葉。
まぁそうだな。
ここは俺だってすごいと思う。
こんなとこが死の世界に広がってるとはな。
すごいよなぁ。
「今度、どっか散歩行こうな。」
「………うん。」
どうしてだろう。この子は悲しませるなと
誰かが訴えてるようだ。
………かっこよかった!?
ふふん。じゃあ、帰って昼寝するか!
少し短めだね!