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手紙

 通信手段で一番好きなのは、手紙だ。

 学生の頃の友人にも同じ考えの人がいて、その友人とは卒業してからも時々手紙のやり取りをしていた。


 割と毎回、ボリュームのある枚数の手紙をくれて、一番多かった時は七枚くらいあったと思う。

 手紙だけではなく、私の好きそうな景色の写った雑誌の切り抜きに、文章を添えて同封してくれたり、気に入っていた絵本のイラストを描いてくれたりもした。


 今は疎遠になってしまい、どこでどうしているのかも分からないが、元気でいてくれたら嬉しい。



 主なSNSの中で利用しているのは、LINEとYouTubeくらいだ。

 YouTubeは音楽を聴きたい時だけアクセスする。

 LINEは必要に迫られて使い始めたものの、付き合いの長い友人とは相変わらずメールでやり取りをしている。メールの方が、手紙をやり取りする感覚に近い気がするからだ。


 LINEは既読がつくので、すぐに返信しなくてはいけない気がして焦る。

 その点、メールなら内容だけ先に確認しておいて、落ち着いた時に返信することが出来るから、LINEよりも気楽だ。

 たまに、すっかり忘れてしまって数日経ってから返信することもあるけれど、向こうも同じような感じなので、お互いにあまり気にしない。


 しかし、LINEだとそうはいかない。忙しい時にうっかり既読をつけてしまうと、非常に焦る。

 しかも、返信の内容を考えているうちにグループ内でどんどん話が進んでいくから、ちっとも返信が追いつかない。

 みんな、何であんなに速く返信出来るんだろう……。会話と同じ感覚なんだろうか。



 文字だけで気持ちを伝え合うことは、やっぱり難しい。

 だけど。だからこそ。

 言葉を尽くして心の内を伝えようとする手紙は、私にとって特別なものに感じられるのかもしれない。

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