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『風葬の教室』

 先ほど、いじめに関する興味深いエッセイを読んだ。


 被害者と加害者について、第三者の視点から冷静かつ丁寧な分析がなされていて、いろいろと考えさせられた。


 最も印象的だったのは、加害者側の心理や状況についても深く踏み込んだ記述がされていたことだ。


 誰もが、加害者になり得る。

 今現在、自分自身が誰かにとっての加害者であるかもしれない。

 それも、無自覚に。


 そのことに気付かされて、久しぶりに考え込んでしまった。


 マイページの評価をつけた一覧(2023.12.28)の中にあるので、もしよろしければ是非。



 いじめをテーマにした小説で思い出すのは、山田詠美の『風葬の教室』だ。


 小学五年生の主人公は大人びた思考をする美しい少女で、家族に愛されて幸福な日々を送っていた。

 しかし、転校を機に彼女の人生は暗転する。

 初めの頃は上手く立ち回っていたものの、人気のある体育教師から特別扱いされたことで、クラスの中心人物から反感を買ってしまう。

 そこから始まる、屈辱の日々。

 死を考えるほどに追い詰められた主人公だったが、母と姉の会話を耳にしたことで、深い絶望の底から這い上がる。


 後にも先にも、これほど素敵な反撃の物語を読んだことはない。


 図書館や図書室にも置かれていると思うので、こちらも興味のある方は是非。

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