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第9話 こんな事になるなんて

 俺が朝起きると、柔らかい双丘が目の前にあった。

その双丘はいい匂いがして………優しい気持ちになるような………


「んんぅ♡」


 俺が動くと、目の前の双丘がしゃべった。そうしゃべったんだ。

………んなわけあるか。これはおっぱいだ。

状況からして、最近俺が気になってる、おっぱいに違いない。


「おーい。サオリ起きろー。起きないとおっぱい揉むぞ」


「……………」


 反応がない。ただのおっぱいの様だ。


 仕方ない、肩の辺りを触って体を揺らす。

あ、目の前の膨らみがユサユサしてます。ありがとうございます!

このおっぱいで俺をドロドロに甘やかして欲しい。


「おーい。時計確認したいんだけど」


………もういっその事、揉むか。


 でも、それで『責任取ってよね! アンタはアタシの下僕なんだからねっ!!』

とかツンデレっぽい事を言われても面倒だ。

そんなんで、対等な関係になれるとは思えない。

エロゲとかエロ小説の展開的には、

とりあえずヤッてから考えればいいんだろうけど。

童貞の俺には、幼馴染みを快楽落ちさせられるとは思えない………な。


…………もういいや。無理やりおきよう。


「ぬぬ。んんんぅ」


 なんとか、抜け出す事が出来た。

とりあえず、顔洗いたい。。。。。


 そう思ってスマホを手に持って洗面台に向かう。


 時間は・・・・・遅刻はしなくて済みそうだな。

サオリにも声かけよう。


「おーい、サオリおきろー」


「んー? あれ? アタシのいっくんが居ない」


「いや、お前のじゃないからな」


ため息ついちゃうぜ。全く。


「ほら、起きろって。まだ時間大丈夫だけど。女の娘は時間かかるだろ?」


「ふぁーい」


 目をしょぼしょぼさせながら、洗面台に向かっていった。

最近ツンツンしてるけど。起きたばかりは昔と変わらねぇなぁ。

元々、中学までの頃は・・・なんていうか芋っぽい? 感じだったんだよな。

とりあえず美味しい物食べてれば幸せ。みたいな。

でも、急激に胸が大きくなって・・・・高校デビューして変わってしまった。


 昔の方が、気楽でいいんだけどなぁ。

しかし本人が変わりたくて変わったんだから。俺にはどうしようもない。


----------------------------------------------------


 とりあえず朝食を用意した。ダイエットを意識しはじめてから

朝は、ヨーグルトと低カロリーのシリアル、そしてバナナだ。

ちゃんとした物を作るのも面倒だし。


 今日はサオリもいるが、時計をみた感じ、そんなに時間はない。


「いっくんおはよ」


「おはよ。目醒めた?」


「んー。まぁまぁ」


 サオリが向かい側に座ろうとするが俺が止める


「今日はこっちに座ってくれないか」


 そう言って、 隣の席を勧める。

そしてテーブルの上の水差しからコップに水を入れて手渡した。


「ん。ありがと」


ごくごくと水を飲んでいる。俺もコップに口をつける。


「ねぇ、昨日さ。なんであんなに遅く帰ってきたの? なにかあったの?」


「遅くなったから。リナを家に送って来たんだ。そしたら思いの外遅くなった」


「ふ、、、ふーん? それで?」


「いや、なにもないよ。マックで話したあと、カラオケ行っただけだ」


 まさか、俺がお前の事でストレス抱えていて、

事情を話したらリナから変な提案されたとは言えない。。。。

あと、エロゲの事とか・・・・。


「山本さん………とはその。仲良くなったの?」


「そうだな。思いの外、仲良くなれたと思う」


「へぇ。アタシのメッセ無視してた理由にはならない気がするけど?」


「………見た時にびっくりしたよ。突然来るなんて………だから気づいたあとに心配になって急いで帰ってはきたんだ。24時超えてたけど………」


「あっそ。心配してはしてくれたんだ」


気になって隣に目線を送ると、幼馴染がニヤニヤしていた。


「あ、そういえば、アンタ洗濯物と洗い物、また溜めてたでしょ! 待ってる間に片付けてたんだからねぇ! あと、ちゃんとゴミの日にゴミ捨てなさいっ!」


あぁ………そういやまた溜めてたわ………


「ありがとう。助かります………」


「もっと感謝しなさいよねっ」


「本当に助かってます。いつもありがとうございますっ」


顔をみると。ドヤ顔をしてやがるっ。可愛いっ。

ツンツンはしているが、こうやって二人だけで話している分には、

ストレスは感じない。


とすると『みんな』が関わるとストレスを感じるのか。

昨日、リナにボッチ仲間だと言われたけど。本当にそうなのかもしれないな。

俺はこの幼馴染がいなければ、きっとボッチだ。


「まぁ、そういう事だから。今度一緒にどこか行こうぜ。カラオケ以外なら多分いけるから」


「えー。結局カラオケは行けないの? 山本さんとは行ったんでしょ」


「リナと三人ならいいかもしれないけど。本人に聞かないとわからないな」


「そのリナって呼んでんのも気になるんだけど………んー。まぁ3人でもいいけど」


「それはそう呼んでくれって言われたからだよ………まぁ聞いて見るよ」


 そういや、俺はリナとメッセのID交換してなかったわ。今日聞かないと。


「じゃ。話はこれでいいな? 準備して学校行こうぜ」


「はーい」


----------------------------------------------------


 幼馴染が化粧するのをリビングで待ってると、突然叫び声が聞こえた。


「ちょっと!!! これはなんなのよ!!???」


 ???? なんだ? ゴキブリでも出たのか?


「これ見て! 説明しなさいっ!」


 血相を変えてスマフォを見せてくる………なんなんだよ。


『男友達が出来ました』


 そんなメッセージとともに、顔は隠されているが

リナっぽい女の子と男のツーショット写真が載っていた。

………これ俺じゃね?………

日記って………ネット上にアップする日記だったのか………。


つづく

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挿絵(By みてみん)

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