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うら






 羨ましかったんだ。




 灯ってさえいれば、凛々しくなるはずの目が。

 若草と老草色が交互に配色されて大きく波打つ前髪の裏にある、人を呪いそうな目つきの俺にとっては至極。

 けれど、ああ、何故、どうしてだ。

 どうしておまえは死んだ魚の目をしているんだ!?






 羨ましかったんだ。




 呼吸、運動、生産、食事、排残。

 億劫な必要最低限の生命維持活動をこなしつつ、一つのことを追求し続ける君が。

 僕はただ薬草を護る結界縄の生産しかできないのに。

 けれど、まあ。

 それ以外したいとも思わないから、君の薬草への熱量が羨ましくもあり、すごく鬱陶しい時もあるんだけどね。











(2021.9.17)



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