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恋愛シェアハウス【一時休載】  作者: 鏡水 風火
雪姫の人見知り改善計画
7/15

第七話 二人の作戦が交わるとき 2

 先週、少し投稿が遅れたので早めに書き続けてたら一週間で出来上がったので投稿です。


修正点

 第一話の登場人物紹介、音海 リアの体重を変更(増幅)

 第二話の登場人物紹介、神野 雪姫の身長を変更(上昇)

 第六話の登場人物紹介、月島 羽依の体重を変更(減量)

「どうでしたか?」


 リアは雪姫と合流するとすぐさま収穫を聞きます。


「大分話せるようになったよ。ありがとね」

「いえいえ。大したことはしていませんよ(私は悠希さんの心を開くことが出来なかったというのに烱至さんはこの短時間で…!)」


 リアは雪姫のの反応から嘘を言ってないと判断し、表面上は冷静に受け答えをしましたが内心はとても動揺していました。




「カタコトだったけど、リアちゃんとそこそこしっかりと話せてたじゃん!えらいえらい」


 烱至は悠希の事をほめて伸ばそうとします。雪姫が心を開いて悠希が心を開かなかった。烱至が心を開かせられてリアが心を開かせられなかったという差はこの方針からきているのでしょう。


「そうですかね?」

「そうそう。で、話してみてどうだった?怖かった?」

「はい。怖かったです」

「そうか…。うーん。たしかにちょっと気が強いかもしれないけど、いい子だと思うな」


 烱至はリアの事を仄かにディスりながらもフォローします。


「ところで、どこらへんが怖かったんだ?」

「全体的にです」


 烱至の質問に対して悠希は驚くほど迷いなく即答します。


「そ、そうか…」


 その答えを聞いて自分の弟子は思った以上に重傷だと認識し直しました。




「今、私が悠希さんに抱きついたらどうなるのでしょうか?」


 リアはその頃、雪姫に対して意味不明な問いをかけていました。


「え?リアちゃんって意外と積極的だね」

「そうでしょうか?肉体の距離が近づけば精神の距離も近づくと思うので」


 雪姫の疑問にリアはさも当然だとでも言うように返答します。


「大胆な考え方だね。…ん~今抱きついたら失神するんじゃない?ほら、驚きと恐怖で」


 雪姫は今まで見てきた悠希の性格から結果を推察します。


「でしょうね。では、そのまま私の部屋に連れ込めば距離はぐっと近づきますね」


 事実確認と事務報告を混ぜ込んだように淡々とした口調でなかなか考えないことを口走ります。

 雪姫は先ほどまでと変わらない口調で過激なことを言われたため、反応が遅れます。


「………!?え!リ、リアちゃん、まさかとは思うけど、襲う気!?」


 雪姫は、今までのリアの言動と外見からは考えられない言葉を言われて困惑一色になってしまいました。


「それもいいですね。ですが、悠希さんは私の上にのってくれるでしょうか?」


 雪姫に質問するかのような口調で話します。


「リアちゃんって、全然そんな感じしないのに…」


 雪姫はと言うと、驚愕で動作全てが遅れてしまう上に何をすればいいのかもわからず、慌ててしまっています。


「ふふ。冗談ですよ」


 そこでリアはからかえて満足とでも言うような表情をして一連の言動を撤回しました。


「いや~、よかったよ。リアちゃんは可愛いんだから、大事にしてよね」

「ん?もしかして、心配してくれてたんですか?」


 リアは雪姫の頬をつついてからかうようなトーンで尋ねます。

 その言葉に気分を害したのか、雪姫は少し声を荒げて返答します。


「もしかしなくても心配するよ!当然じゃん!」

「ッ!…あ、ありがとうございます…」


 リアは雪姫の返答に頬を赤らめてうつむいてしまいます。


「やっぱり雪姫お姉さん、カッコカワイ過ぎます。…襲うなら雪姫お姉さんですね。断然」


 リアは自身の心の声を小声でつぶやきます。

 リアが言葉を発したことはわかった雪姫は少し気になり質問をします。


「え?今、なんて言った?」

「聞こえなかったなら別にいいです。雪姫お姉さんには関係のないことです」


 リアは声に出してしまっていたことを認識してしまい、更に頬を赤らめてしまいます。


「そ、そう」




「だったらさ、次は雪姫ちゃんと話せば?」


 烱至は今思い浮かんだことのように前から考えていた案を提案します。


「え?何でですか?」

「リアちゃんの気が強いところが怖かったなら、雪姫ちゃんみたいな穏やかな娘なら大丈夫だと思ったからだよ」


 本当のことを言うのもどうかと思い、今考えた表向きの理由を並べます。


「そうですか…。今日はもう十分頑張ったし、開放してほしいとは思いますけど…」


 最後の方はほとんどの人には聞こえないほど小さな声でしたが、烱至は鋭い目つきで悠希の事を睨みます。


「いえ。何でもないです。ちゃんとやりますよ」

「そうそう。ちゃんと頑張りな。自分で言いだしたことなんだしな」

「わかってますって。自分から言い出したことですね」


 悠希はもう既に半分以上諦めたように苦笑いしながら言葉を発します。


「自分で言ったことにはしっかりと責任もたなきゃいけないよね」


 烱至は悠希の言葉にうなずき賛同しながら目線を雪姫に向けます。




「あっ。烱至さんに呼ばれたから少し行ってくるね」

「ちょっ!」


 雪姫はリアの声にも気付かずに行ってしまいます。


「(烱至さん…。雪姫お姉さんに命令してたんですね…。フフフ。後でどうなるか分かっていてのことなのでしょうね?)」


 リアは器用に対象を烱至にだけ絞って殺気を放ちます。

 殺気に気付いてしまった烱至は冷や汗を流しながらリアから目を背けて何手か先まで読みます。

 …残念ながら、どのような手を打っても最終的には詰みしかありませんが。

登場人物紹介

天上(てんじょう) 瑠愛(るあ)

 性別…女

 髪型…薄茶色のボブ

 年齢…16

 身長…161

 体重…54

 性格…明るく、裏表なく男女ともに好かれる

 備考…服飾系の専門学校に通っている

    部屋着はとてつもなください

    ただし外着はとてつもなくオシャレ

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