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恋愛シェアハウス【一時休載】  作者: 鏡水 風火
雪姫の人見知り改善計画
1/15

第一話 コンビニ

 

「おはよ~」

「おはよ!」

「おはようございます」


 このシェアハウスでは様々な性格の人たちが暮らしています。

 朝早く起きて、リビングに来るのはいつも瑠愛(るあ)羽依(うい)、リアの三人です。


「のどかわいた~。お茶飲も」


 瑠愛はリビングに来ると決まって冷蔵庫の中を漁ります。


「あ、瑠愛さん。私にもお茶ください」

「うん。どうぞ」


 リアは瑠愛にお茶を注いでもらいます。

 二人でお茶を飲んでいるとそこにスタイルが良くて目を髪で隠している女性がリビングにやってきました。


「おはよう…ございます」

雪姫(ゆき)ちゃん、おはよー」

「おはようございます」


 二人は朝の挨拶をしたのに羽依はしていません。リビングのソファで二度寝をしているのです。


「みんなおはよ~」

「オハヨウ…ゴザイマス」


 その他の人も続々と起きてきます。


「コンビニ、行こう」


 雪姫は人が多くなってきたので、逃げようとします。


「私も行きます」

「じゃあ、私も行こうかな」

「あっ、なら私も行く」


 でも毎回朝が早いこの三人がついてきます。


「着替えてくるからちょっと待ってて」


 瑠愛は着替えようと自分の部屋に行こうとします。

 いつもは圧倒的に速いのですが今日は少し寝坊してしまい、着替える時間がなかったのです。


「?着替える必要ってあるのでしょうか?」

「リアちゃんはパジャマも可愛いからそう言えるんだよ。私はこのままじゃ外出れないような服なの」


 瑠愛はデフォルトされているウサギの刺繍が施されているTシャツにズボンのパジャマ。

 リアはゴスロリチックなワンピース(ドレス)のパジャマ。

 どっちが可愛いかは意見が割れるでしょうが、瑠愛の方がださいのは確実です。


「あ、コンビニ行くの?じゃあ適当に美味しいもの買ってきてくんない?」

「プリン買って来て~」

「俺も」


 他の皆も思い思いの要望を言います。


「はい。わかりました」

「任せときな!」


 そう言って瑠愛は部屋に戻りました。

 ちなみにリアは全員の要望を完全に覚えましたが、瑠愛はその場に合わせていっただけです。

 リアも先ほどはああ言いましたが、それでも女の子です。身だしなみはある程度しっかりとしておきたいので、ブラシとクシで髪を整えてフリルの付いたカチューシャで髪を止めます。

 そして全員の着替えが終わってコンビニに行くため、シェアハウスを出ます。

 道中、羽依と瑠愛は同じ高校に通っているので高校の話で盛り上がっていますが、リアと雪姫は話すことがないので無言を貫いています。

 そして、コンビニにつきました。

 そこからはある程度別行動です。


「あ、チーズケーキだ。たしかそろそろ無くなりそうですし、買いだめしておきましょう」

「抹茶プリン!三つぐらい買っておこう」

花子(はなこ)君はプリン好きですし、三つ買っておきましょう。柊哉(しゅうや)さんは一つでいいでしょう」


 リアと瑠愛はもう既に自分の世界に入ってしまいました。

 ですが、雪姫だけは淡々と他の人が頼んでいたものを籠の中に入れていきます。

 しかし、雪姫も人間。好きなものが前になると夢中になってしまします。

 

「ここにもあるのですか…。少しだけ。少しだけです」


 雪姫は幼○特集に向かって行きました。

 これで雪姫も自分の世界に入ってしまいました。

 ですが、その瞬間にリアと瑠愛は元に戻りました。

 リアは頼まれていたプリンを買いにプリンコーナーに向かいます。


「柊哉さんは一つ。花子君はどうせ今日だけで食べてしまうのですし、十個は買っておいても問題はないでしょう」


 その間に羽依と瑠愛は会計を終えて帰ろうとします。


「じゃあ、帰ろっかー」

「!?ちょっと待ってください。私、まだお会計してません!」

「あ、ごめんねー」


 この三人、完全に雪姫の事を忘れています。一度自分の世界に入ってしまうと些細なことなど忘れてしまうのです。

 リアは覚えていてもいいと思いますが。

 そして、この三人はシェアハウスに帰ってきました。

 雪姫はそのとき丁度我に返ってお会計を済ませて帰ります。

 …ちゃっかり幼○特集を買って。


「ただいま~」

「ただいま戻りました」

「あ~帰ってきた~!プリン。プリン」

「花子君、そんなに急がなくてもプリンは逃げませんよ。それに十個も買ってきましたから」


 そんな会話をしながらリビングに向かいます。


「柊哉さんにはプリン。一つでいいですよね」

「ああ。問題ない。こいつに食べられなければの話だがな」


 そう言って柊哉は花子を指し示します。

 

「え~そんなことしないよ~。だってリアちゃんが十個も買ってきてくれたんだもん」

「じゅっ!?おい、音海(おとみ)。お前あんまりこいつのことを甘やかすな。大人になった時、ロクな奴にならん」

「はい。善処します」


 この流れも結構何度も繰り返しています。


「で、琉希(りゅうき)さんは適当に美味しいものですよね。チーズケーキでよかったですか」

「おう。ありがとな」


 琉希は白い歯を見せて笑います。

 それにリアは少し寒気を覚えます。

 そこで雪姫が帰ってきます。


「今、帰りました。みな、さん、ひどい、です。私の事、置いて行ってしまう、なんて…」

「ごめんなさい」

「いい、ですよ。自分の、世界に、入ってしまった、のは私なん、ですから…。でも…このプリンどうしましょう…」

「じゃあ、私と雪姫お姉さんと花子君で食べません?」

「やった~!いっぱい食べれる!」

「そうです、ね。でも、花子、君はなぜそんなによろ、こんでるんでしょう?プリンぐらい簡単なのに」

「え!?そうなんですか!?じゃあ、今度作り方教えてください!私、作り方わからないので」

 

 リアはプリンのようなぷるんぷるんな食べ物を作ることがどうも苦手なのです。


「は、はい…。わかり、ました」

 

 そして、リビングに行ってプリンを冷蔵庫に保管します。


「じゃあ、私、は、部屋に、戻り、ます」


 そう言って雪姫は自分の部屋に戻りました。

登場人物紹介

 ・音海(おとみ) リア

   性別…女

   髪型…銀髪でウェーブロング

   年齢…16

   身長…137

   体重…29

   性格…人なつっこく、からかい好き

   備考…基本敬語。

      甘味が大好物。

      学校以外の時は基本的にゴスロリを着ている。

      父親と兄を小さい時に亡くしている。

      また、母親も病気で死にそう。

      一人称は「私」と「ボク」


 今後もここで登場人物紹介をしていこうと思います。

 登場人物紹介の順番は出てきた順番じゃなくて、重要度順です。

 また、作品中のキャラが本人以外知らない情報は表記しません。

 しかし演出上、表記する場合もありますので紛らわしいかと思われますが、なにとぞご容赦を。

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