俺がなろうの王になる
「ここは...」
俺は眩い光に包まれたと思ったら森の中にいた。
俺は地面の土を手に取り一舐めする。
「こ、これは!間違いない!異世界だ!」
※説明しよう!異世界なろうは圧倒的順応力があるのだ!
ちっ、よくわからんが俺は異世界に転移させられたわけか。
異世界転生じゃない分、今ある力だけでどうにかしないといけないか...
「キャー!」
おっと!早速俺のオナホ候補が悲鳴を上げた!
※説明しよう!異世界系ではメスを助けると圧倒的強さに惚れる。
一人の女性がリザードマンに囲まれていた。
「ふん!」
俺は圧倒的強さで全てをワンパンした。
※説明しよう!なろうでは何らかで強い!この世界では転移しただけで圧倒的強さを手に入れたぞ!
「助かりました、ありがとうございます!」
「よかったです!」
※説明しよう!会話は馬鹿丁寧に!
「私は第一王女です」
※説明しよう!まず出会うのは権力者から
「じゃ王女様、なんやかんやあったから惚れて下さい」
「はいいいいい、惚れますううう」
「嫁は何人も作るけどいい?」
「はいいいい、いいですううううう」
※ハーレムは基本
こうして主人公は王になり、四人の嫁を手に入れた。
めでたし~めでたし~
「いや、まておかしいだろ。こんなご都合主義」
「この違和感を俺は断ち切る、見てるんだろ?出てこいよ神様?」
「こざかしい!このなろうの世界に逆らおうと言うのか!?お前は黙って!幸せになっていればいいものを!」
「いいや、これでは幸せになれねえ、これじゃ売れたい模造品が増えるだけだ、俺は自分が面白いと思う本物を書き上げてほしい」
「売れなくていい、ただ面白いと言ってくれる一人のファン...そんな小さなことに幸せを覚える奴の作品を読みてえんだよ!!!」
俺は神殺しの剣「無銘」を使い、神を切り裂いた!!
「ふっ、私を殺して終わりと思ったか・・・?じゃが!」
「いいや終わりじゃねえ!」
俺はとっさに異なる次元に向く。
※え?
お前だよ、作者。
※なんだ!お前!俺のキャラクターのくせに!俺に逆らう気か!
俺はもう、この駄作を終わらせたい。
※そんなことをしてもハッピーエンドにはならないぞ!
もういいんだ、俺には物語の終りを自分で決められれば最高のハッピーエンドなんだよォ!!!!
うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
全力で投げた剣は時空を超えそして何かに刺さった。
※こ、今回はこれでエンディングにしてやる!だが!次はお前にバットエンドをくれてやる!なろうが続く限りな!!!
ああ、何度でも来いよ、なろうが終わるまで付き合ってやるよ!本当のハッピーエンドは俺自身が作る。
ああ...体が消えていく...作者が消去したんだろう...
でもよぉ...俺は間違いなくここに生きた...
四人の女をご都合だとしても愛した...この流れは作られたがこの気持ちは本物だと思いたい...
次は...自由に...生きてぇな...
※ふん、俺に勝てるかよ。終わりだ!こんな駄作!
10年後
よお
あ?誰だよお前
10年前お前に消された者だ
ん?え?
じゃあな
カッ、ひゅーひゅー
俺もようやく眠れる...ぜ...