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異常な中学生7人の面白会話。  作者: ぱんだひぃろぉ
4/4

松ロト、発狂

 昼休みになった。

 

 やれやれ、ようやく心が収まるか……と思ったら大間違い。


 今日も異常な中学生たちは教室を荒らしまわる。


 

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――



 「いやー、お前の弁当うまそうだなー」


 昼休み、隣で弁当を食べていた太井が声をかけてきた。


 うちの学校は昼休みに、休憩と昼食時間を兼ねている。


 早く体育館に行ってドッチボールがしたい太井は、食べ始めたかと思ったらまるでブラックホールの如く昼食がゴミの様に吸われていった。


 「一口よこせよー!頼むぜ、俺は腹が減って死んでしまいそうだ」


 そのまま死んでしまえ。


 人類の未来のためだ、仕方がない。


 「松ロトにでも頼んで来いよ、あいつは少食だぞ確か」


 「おっナイス!さすがは帝王!」


 そういって太井は走っていった。


 おーい、そんなに走ったら校舎が消し飛ぶだろー、やめろー。


 案の定、木造27年目の校舎は不快そうに軋みを立てて唸っていた。


 その音を吹き飛ばすようにして上書きするこの高めの悲鳴は……?


 松ロトに違いない。



       ―――――――――――――――――――



 「やめろ怪獣!ガソリンを奪うな!うわぁぁぁあああ!!!」


 「……怪獣じゃねえって言ってるだろ!太井だよ、太井!」


 「うわぁぁぁああああ、やめろ、豚骨ラーメンにでも使われて死ねー!!」


 「……豚でもないから落ち着けって」


 



 ……見ると、松ロトがもの凄い形相で太井を襲っていた。


 あーあ、あいつ寝起きを襲ったのか。


 松ロトは目が悪いから、寝起きの時はよく見えてない。


 それにしても、太井が怪獣とか……ブフッ(爆笑)


 「怪獣はさすがにひどくないか……ふええん、橋元ぉ」


 泣いて近寄って来た太井。


 その顔は、よく見るとひっかき傷であふれていた。


 「……近寄んな」


 光田がぼそっと呟いていた。  



  


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