表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
ゾンビの恋人  作者: 鳥原 麻生
17/61

生ける屍

 優介は深い眠りから目を覚ました。

「ここはどこだ」

 ゆっくりと起き上がると、目の前に学生服の沙織が立っていた。横にはさっき真

里から紹介された母親の占い師が立っている。


「沙織! お前、どうしてここに」

「真里は私の変装」

「なんだって! どうしてそんなことを」

 祭壇に気づいた優介は、不安げな顔を二人に向けた。


「何なんだ、これは。いったい何をしたんだ!」

 ラーナが不気味な薄笑いを浮かべ、

「驚かないで聞いてちょうだいね。あなたの息の根をいったん止めたのよ」


「息の根を止めた……って殺したって事っすか? 変なこと言わないでくださいよ、

お母さん」

「この方は私のお母さんじゃないわ。エル・ラーナ先生よ。占いも魔法もできる、

すごい方なの」

「占い……そうだ、食べた後にお笑いで成功できるか占ってもらうんだった」

「残念ながら、お笑いにはなれないよ」


「占ってもいないのに、なんで断言できるんですか」

「それはね、この子がそれを望んでいないからさ」

「沙織が? 沙織が僕とどういう関係があるんです」

「関係? 大ありだよ。二人はね、今や夫婦以上の関係があるんだよ」

「夫婦以上の関係……? 身に覚えがありません!」


「そりゃ、そうだろうねえ。何しろあんたは死んでいたんだから」

「死んでいた……? さっきからいったい何を言ってるんですか!」


「まあまあ、落ち着いて聞きなさい。あんたの心臓は一度止まったんだよ。そして

今、あんたの心臓を動かしているのは、この沙織さんの想いなのさ」

「えっ……なんすか、それは」


「つまり、私が優君に送っている想いが、優君の心臓を動かしているの」

「な……なんだって」

「ごめんね、でもマジそうなの」

「し……信じらんね―――っ」

 優介の絶叫が地下室に響き渡った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ