メディッシュ編7~平和を壊す手紙~
気がついたら2015年になってました
すいません
トップバッターを無事勤め上げたあたしとレント。
そして出番を終え.観客席にいる家族たちのほうへ戻る。
本当は日本舞踊とか或いは三味線でセッションをとか思ってたんだけど…。
「舞踊だと着物の裾ふんずけて転びそうですし…」
そしておなかを打つとベビーさんが…。
セッションでもよかったんだけど…。
「ところどころで見つめあうのが許せません!」
と奥様の猛反対にあい…。
ならば花踊りなら子供の頃から慣れ親しんだ物だし
父もいることだしなにより…。
「花踊をしてる母さんに俺は一目ぼれをしたんだよな。」
とダイナが目を細めながらはなすとおり.この踊りのおかげであたしは生まれたんだ。
だから…。
「いつかうまく踊れるようになったら父様に見せたいってずっと思ってたんだ。」
本来は未婚の女性しか踊れないんだけどそこはあえて目をつぶってもらったわけです。
というかコレは意図があってやったんだけど…。
肝心の奴は気づいてないご様子で…。
でもせめてほめてくれても良いのにそんなことより…。
「妊婦時にあんなことやったらまた厄介なことになるんじゃないのか?」
と.違う方向に心配していたりする。シクシク。
でも.奴のいう事ももっともなんだよね…。
「お目当ての王族だけでなく観客にまでフェ○モンぶちまけちゃった形ですね…。」
とシズクさんも渋い顔をなさってます。
でも…。
「信者集めにはいいかもですね。さすがにその体じゃ魔族増やし作業は出来ませんし…。」
とレントがいうとおりこの国でも信者集めはせねばならんのですよ!!
しかも…。
まだ他の演技者がいるにもかかわらず
王様の代理として伝言に現れたバジルに
「王様があなた達に興味を持たれたようです。
再来週の日の曜日に城で晩餐会を行いますので正装でいらっしゃってください。」
と招待状をいただく結果に。
だがなぜか招待状は2枚あり…。
中身を確認すると1枚目にはあたしとレントの名前が
そしてもう一枚には
「シズクとトウヤも?!」
とあたしがめをしぱしぱさせながらたずねるとおりそこには
トウヤは武道大会に出たからいいとしてシズクの名前まであったのだ…。
その問いにフっと笑いながらうなずき.
「では後日城でお会いしましょう。」
とマントを翻し用件だけを述べてバジルは足早に去っていった…。
つまり
「ある程度こちらのことをリサーチ済みって事か」
ってなわけかもしれない。
「問題はどこまでこちらのことがバレているかですわね」
とまた出来た難題にため息をもらしながらいうしずく。
バレているのならやはり懐柔できればやるべきか…。
あるいは…
「既に神族の息がかかってる可能性もあるのでそうなった場合
芽は摘まねばならんでしょうね」
とほくそ笑むチラフ。
…まだ契約してないのになんて腹黒いんだこの兎は!!!
でもそうだな。やられるまえにやってしまうしかないか…。
あたしもチラフに同意の意をこめてクククと笑い出す。
それをみて
「とりあえず慎重にな?殺戮は最終手段にすべきだろ?」
と一人冷静なダイナに諌められ…。
また会議だなあ。
「一週間後の剣王との話し合いしにかり
2週間後の晩餐会にしかりやることが目白おしですね♪」
しっかり準備しないとですねとなにやらうれしそうなレント。
また忙しいのがうれしいとか思ってるの?!
だが違った。
「この招待状を見る限り向こう側はレントとアリサ様が1セットで
私とトウヤが夫婦だとでも言わんばかりですわね」
ひどい誤解ですわ!とご立腹なご様子のしずくに
「誤解はともかく姐さんの名前の横におれっちの名前があるってのは
部下として最高の名誉ですよ」
と火に油を差すようなことをいうレント。
つまりそれがニコニコの原因でした。
だがこのままだと仲間割れフラグゆえ
「他意はないでしょ!それはともかく父様のお話って何でしょ?」
と別の話題に転換を試みるあたし。
二人して逃げたなって舌打ちしてたけど気にしなーい!!
そこでコホンとせきをしたダイナが
「とりあえずここじゃ何だからお前らの家にいかないか」
とその場をとりなしてくれた。
そして…その後無事優勝商品のドレスとタキシード後賞金5000ダラスを受け取り…。
てかご丁寧にも2着ずつあったんだけど!!
一旦あたしらはしばらくの宿となるレントの家へ…。
「もっと遊ぶのー!!」
ってマリルが駄々こねたけど
「明日もお祭りはあるんだし.いい子にしてたら
じーじが好きなもの買ってやるから!」
と太っ腹発言をしたダイナ。
それで
「まーちゃんじーじだいすき!」
って感じでダイナに抱きつきおとなしくすると約束してくれた。
普段必要最低限しか買い与えてないから
マリルの頭の中は何かってもらおう?ってことでいっぱいだろうな…。
マリイの子供時代を思い起こして頭が痛い…。
あの頃のあたしにだんだん似てきた気がするんだマリルが…。
駄々こねる→ババ登場→いうことを聞いてもらえるって甘ったれていた頃のあたしに…。
そのたびに母上が『何でも買い与えてたら我慢できない子になります!』
ってばあちゃんに苦情言ってたっけ…。
そして見事そんな子になったあたし☆ええ.自業自得ですよ!
親の立場になると母上の苦労が身にしみます…。
我慢できない子なのは今も変わらない気がするがね!
まあ最もこの世界に来てあたしは本当に欲しいものは自分で取りにいってるが…。
「…やっぱりそろそろ教育が必要ですね。
親にべったりのままだとマリルまで駄目な子になってしまう…。」
子離れの準備するにもいい時期なのかもしれない…。
「そうですわね。思えばワタクシ達が幼稚園に通いだしたのもこの時期ですし…。」
懐かしそうに目を細めあの頃に思いをはせるシズク、そしてあたしととうやも…。
そこであたしたち3人は始まったのだから…。
しずくは初めての友達で.とうやはいわば敵だったあの頃…。
「マリルにもそういう出会いが必要ってことか…。」
すこしさびしそうにつぶやくトウヤ。
まだ早いといわんばかりだ…。
「まあ今だけは甘々でいいだろ?」
とマリルを肩に乗せてデレデレ顔なダイナに
「今だけですよ!」
と釘を刺してその話はいったん終了したが…。
だが和やかなムードだったのはここまでだった…。
帰宅すると気を利かせたレントとチラフはマリルをお風呂へつれていき…。
会議室にはいるなり父が差し出した2通の手紙に顔面蒼白状態になるあたし。
一通目は我が家から…。
内容はヨシノの容態が悪化したという知らせ。
「治療にアレクが全力を尽くしてるがこのままじゃ覚醒する前に…。」
伏せ目がちに言うダイナ。
「もともと高齢だから覚悟はしていたけど…。」
出来れば見取りたい。でも今は帰れない…。
そしてこれはわがままなのだが…。
「無駄なあがきかもしれないけど彼女を死なせたくないのよ。」
なんとしても延命したいのだ。
彼女だってもう私らの家族の一員なのだから最大限あがきたい。
そしてそこにもこの国に来た目的があるわけで…。
「女神の泉ですか…。」
まゆつばものだと思っていたんですけどね…。としずくがため息混じりにいうとおり.
”見つけることが出来ればひとつだけ願いが叶う”という伝説があるのだ。
そしてその泉は…
「あの霧の中にあるってわけだな」
命を落としかねない事実に流石のトウヤも表情が暗い…。
しかも霧が出てる間だけ姿を現すというのだ。
「だから数多くの冒険者が危険を顧みずあの霧の中に入っていくんだが…。」
無事生き延びたものは鳥人『バジル』と宮廷魔術師となった『エミル』だけ。
ダイナもこのうわさは知っているらしく話しに加わる。
「”普通の人間”じゃなければもしかしたらって思ってるんだけど…。」
魔のものであるあたしらなら死なずにたどり着けるのではないか…。
そんな思いもあるんだ。
だがもしこの伝説が本当なら…。
「ナーザ様がとっくに魔族再興を願ってるはずだけども…。」
むしろこの伝説を教えてくれたのはナーザで…。
「欲深なものの願いは聞き入れられないのだ…。」
おまけに自分のことを祈れない。そういうわけもあって…。
「無垢なものの願いしか聞き入れないってなると…。」
一同はため息をつくばかり…。
そう…。マリルに頼むしかないんだ…。
しかも霧にも3種類あるらしく
「コンフュドファグが出てる間だけが泉にいけるんだっけか…。」
部下に調べさせたところ次それがでるのは半年後…。
今現在ヨシノは.我が家の一室で
「アレクにタイムマジック教えといて正解だったな。」
とトウヤがいうとおり時が止まった部屋で軟禁状態なのだ。
だが半年もとめとくとなると相当の魔力が必要なわけで…。
「また我が分身はむしられてるのね…。」
そしてとうとう使い魔がポコン状態に?!
「まあ.緊急事態ですし許して差し上げますわ。」
でも4倍がえしですわよ?ってかんじで微笑んでるしずくさん。こええよ!!
「…着実に家族が増えていくな…。」
ちなみにおれも4倍がえししてやるからなって感じでトウヤまで!!
毎年妊○になれってこと?!マジ簡便!!
今夜もねかせてくれないのね…。しくしく。
まあそこは説得が必要ですね!
「目標達成まではその調子でいってもらう」
っていつのまにかあらわれたナーザが微笑んでるのは仕様です…。
「不仲ってわけではないのだな」
それはよかったと一人安堵するダイナ。
そして気を取り直してもう一通の手紙のほうを読むようにとあたしを促す。
どうやらこっちの手紙が彼の突然の訪問のわけだったらしく…。
ざっとめをとおしたあたし。そして…。
「アイツが明日この街にくるそうです…。」
足の振るえが止まらなくなった。
前世の関係者さがしに躍起になってて.厄介な人をわすれていたんだ…。
「てっきり俺はアイツと話をつけたんだと安心してたんだがな…。」
お前ってやつは…と呆れ顔でいうダイナ。
「アイツって誰!!」
奥さんとトウヤに詰め寄られ…。
やつの事を話した。
ヤツ襲来であわてるアリサ。
明日も出来たら更新します




