桃食べに行こう
ま、爺さんの酒のことをぶつくさ言っても日が暮れちまうだけだからな……
「さぁ、今日は桃を拾ってきたんだ!!
切って食べるとするかの」
サッとちゃぶ台の上にちゃぶ台よりも一回り大きかった桃を置く!!
みりみりみりっっ!!!!!
ちゃぶ台の足と天板が悲鳴を上げている……………
「ば、婆さんや、この桃?は、一体!??」
「なぁに、さっきの、村の若い衆と川で洗濯をしておったらの、
どんぶらこ〜どんぶらこ〜 と、流れてきての
若い衆に後れを取ることなく
全員を引っ剥がして奪ってきてやったわい!!!!かんら!かんら!!」
「な……、なに、若い衆はもとより、カッパどもとは、どう対峙してきおったのか!?」
「かんら、かんら!!
奴らも たいしたことなくてのぅ………
爺さんがいつも 持って行けと持たせてくれる弁当のおかげで楽勝だったぞい!!」
「おぉ…!!あのきゅうりが効果絶大だったとは!!
伝説は本当であったか!!」
「そうさの…………
カッパのきゅうりへの飛びつき様は
伝説のクリ〇ピーチャムばりであったぞい!!」
「なに!!
かの、伝説のクリ〇ピーチャム!!
ううむ…………わしも、入手してあれやこれや活用してみたいものだ!!」
「じいさん、一体何に使うつもりなんだい!?」
「ふぉっふぉっふぉっ!!!
それは、ひ、み、つ、…。ってものだよ!!」
人差し指を立てて横に振り 更にウィンクされた……………
若い娘がやるのなら 可愛らしい仕草だが
じいさま………………!!
うん…………見なかったことに……………………………!!
くすん………
わし、かわいいじぃさん 目指しとるのじゃ
なんてったって
ニックネーム モモジ じゃし!!
アイドル級のかわいさじゃいっ!!