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婆様の重い その2







「あ…あれは!!!!伝説の果実だわい!!!」



「「「えぇーーーーーっ!!!!!!???」」」




「一口食べれば 一年長く生きられ


 二口食べれば 十年長く


 一つ丸ごと食べたら 不老不死間違いなし!!」




「そ…それはなんと凄いものでしょう!!」




若妻達が走り出す


「流される前に 急いで 取りに行かなきゃ!!」




「待ちな!!!!!!!!」




「えっ!?」


足を止め 振り返る若妻達!!




「あそこは 魔のトライアングルのある川の中州よ!


ひと足踏み外せば 水流によって川の底まで引き込まれるのさ!!


さらには


辺りを見回してごらん!!


そこら辺に河童がうじゃうじゃおろぅ………!


奴らは、私たちが川の奥に入るのを今か今かと待っておるのじゃよ………………


一体、何人の村人が川に引き込まれ 尻子玉を抜かれたことか……………」






「「「えっ…………………!!!!!」」」




怯えの表情が表れた 村の若妻達……………






「どぉれ、後先ない年寄りが見本を見せてやるでのぅ……… 待っておれ!!」




言いながら 股引ともんぺを上にたくし上げ




洗濯籠から昼飯用のきゅうりをありったけ手に取り川へ入った




まずは カッパ共の猛攻がくる!!




そこで 大好物のきゅうりを連続スマッシュしてやる!!

もちろん カーブや消える魔球りもありだ!


カッパ共は 大喜びで飛びついてくる!!

顔面ストライクシュートされた時の歓びもハンパない!!

よって、

クリ○ピーチャムばりの真っしぐらだ!!




「きゅうりよ!!いい仕事するね!!

あたしゃ、給料の方が大好きだがね!!

はっはっはっ!!!」




中には尻子玉を狙いに来るしぶといやつもおるが




そいつらには尻に手を出そうとした瞬間に




こちらから 手刀に蹴り 時には頭突きを食らわす


時に 間に合わない場合には 最終手段の自前スメルパワーマックスを大好きなお尻からお見舞いしてやるのさ!!!




このガスを浴びれば カッパどもは 気絶してあとは流れに漂うのみさ!!




あっはっはっ!!!!!!




伝説の桃まで あと5メートル!!!




もうすぐだよ!!


もうすぐ!!


私が不老不死になって 世界を掌握する時が来るのは!!!




「おっほっほっっほ!!!!!!!!」




目の前に迫る桃に笑いが止まらない!!!!






おっと、魔のトライアングルだ!!




此処はね、流れを間違えなければ大丈夫なのさ!!


一足踏み外せば 間違いなく川底へ流れるものがあるから


間違えないよう………




そろり、そろり…………………




な、なぜじゃ!?


ついつい片方の手を水面に平行にし、

胸の位置よりまっすぐ前に遠くへ伸ばしたくなるのは…………???




一体、何の力が働いておるのじゃ!?




この婆にまで影響を及ぼすとは


一体何者の力じゃ…………?


不思議なものじゃて……………




おっと、



そろり、そろり……



その おかげか すんなり魔のトライアングルを超えることができたわい!!






さ、伝説の不老不死まで あと、1メートル程!!!




待っていて!!


ももちゃん!!


私がママよ〜〜〜!!!




ん!?桃がブルリと揺れたように思うが


気のせいじゃろ!!!








あと少しで桃に手が届く その時!!!






「待ちな!!!」





ガシッと腕を握られた…………………………!!








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