最終話 二人の幸せ
怒涛の連続投稿です。ぶっちゃけこれ書いてるの夜中の2時です。(はよ、寝よ)
宜しくお願いしまああす!!(深夜テンション)
で。そのずっと後。
どうなったのか、と言うと。
私たちは旅をしている。
今は遠くにそびえ立つ雪山を目印にして、東へ進んでいる。
あれから、日本のことを聞いたり、有名な学者さんを訪ねたりしていた。
けれども、収穫はなかった。
落ち込む度にルブラさんに励まされて気付くと好きになっていた。そのうち、両思いになって夫婦になって寂しさは幾らか和らいだと思う。
でも、やっぱり故郷のことも忘れられなくて。
わたし、ルブラさんに言ってみたの。私の故郷はないかも知れないって。
そしたら、
「それでもいい。お前と初めて会ったあの日、声をかけなければ、そのまま消えていきそうだった。思えば、あの時から、惚れていたのかも知れない。
俺はお前とずっと共に生きたかった。願いはすでに叶っているんだ」
「ありがとう、ルブラさん。私、貴方に会えて幸せだよ。最期まで一緒にいたい。でもね、一つ不安なの。」
「何が不安なんだ?」
洞穴のなかで二人、毛皮に包まれて幸せを噛み締める。
だからこそ、不安も押し寄せる。
「あのね、私。いきなりカネッサに居たでしょ?だから、ある日、突然、消えてしまうのではないかと思っちゃって。その漠然とね、その、考えるの」
「例え、お前が消えたとしても、俺はお前をさがし出す。どんなに時間がかかろうとも、必ず。一度、会えたんだ。俺たちは離れていても繋がっている。」
「うん。愛してる、ルブラさん。私の運命の人」
「俺も愛してる、永遠に」
外は視界が霞むほどの大吹雪。
二人の足跡と声を書き消していく。
だから、誰も二人の行く末は知らない。
けれども、二人は幸せである。
たどり着いたか着かなかったかは大した問題ではない。
END
ここまで読んでいただき、ありがとうございます!
なに気に、あらすじ詐欺してる気がします。
ちょっこっとその他
雪山は一応、エベレストをイメージしてます。
世界設定は紀元前の異世界。旅はシルクロードを通ってる感じです。あくまでイメージです。
いつからシルクロードあるんだっけ?世界史は弱々な作者です