<5>魅惑の空間に手を入れたい
彼女はいったい、いつから泣いていたのか。
パッチリとした大きな瞳がこすられて、赤く色付いていた。
「ごめんなさい。すぐに泣き止みます。ごめんなさい」
頑張って止めようとしているみたいだが、涙がどんどんとあふれている。
というか、この子、
おっぱい、最高じゃね!???
布が大きく押し上げられていて、横乳が大きくはみ出している。
というか、ギリギリまで出ちゃってる。
ちょっとだけ前傾姿勢なため、幸せな谷間がバッチリと見えていた。
あぁ、もうダメだ。
そこに見えている小さなホクロを指先でつつきたい!
ふにゃんと押したい!!
どう見ても、むにむにのプリプリだ。
そんでもって、胸の下にあるあの隙間!!
布とお腹と胸で作られた、あの魅惑の空間に手を入れたい!
そんでもって、あの膨らみを両手で持ち上げてみたい!!!!
もし出来るなら死んでもいい!!
今まで見て来た中で、1番エロくて可愛い!!
超可愛い!!
「この子は!?」
「ミノタウロス族の、終身雇用を希望して自らを売りに来た子ですね」
「しゅう、しん……」
「はい。生涯をお客様に捧げるかわりに、食料と身の安全を求める契約者になります。小金貨200枚ですね」
……。
…………。
きたーーーーーーー!!!!!!!
このあふれたおっぱいの子と、
一緒に、
楽しく、
死ぬまで、
生活出来るってことだよな!!!!
「買います! この子をください! ひゃっはー! ふるっふーーーー!!!!」
神よ、あぁ、神よ!!
あなたは、マジで神なのですね!!
彼女がクシクシと手を動かす度に、谷間がむにむにとゆれて、形が変わっている。
いつ布からこぼれ落ちてもおかしくない!
でも、こぼれない!!
その姿が、俺のエクスカリバーを熱くしやがる!!!!
「ですが――」
「奴隷とお客様、双方の同意が必要となります」
……………。
…………え?
そう、ほう??
それって、あれ?
この子が、『お前なんかヤダ』って言ったら、買えないってことか…………?
『アンタの奴隷なんか、死んでもヤダもん!』
って言われたら、買えないってこと!?
『嫌よ、どうしてアンタの奴隷なんかにならなきゃいけないのよ』
って言われたら、げ@2かんs「djsな:;kdんふぇじぇjf:あ !!!!!!!
「…………なぁ、お嬢ちゃん」
「ひぅっ!」
優しく爽やかに声をかけたんだが、やばいほど怯えられていた。
なぜだ? 俺が何をした!?
「……ちょっとタイム」
手をTの字に重ねて、少女に見せる。
彼女の反応を見るより前に、店員を引っ張って檻の前を離れた。
「なっ、なぁ、……あの子、買えると思う?」
「正直申し上げますと……。厳しいと思います」
「なぜ……?」
「お客様の叫ぶお姿に、怯えていたように見えました」
「だよな……」
俺にもそう見えた。
だって仕方ないじゃないか。
最高のおっぱいだったんだぜ?
こぼれ落ちそうなおっぱい様だったんだぜ?
布からはみ出る横乳も、隙間から見える下乳も、見下ろす谷間も最高だったんだぜ!?
叫ぶに決まってんじゃん!!!!
でもなー。だからと言って、あのグレートなおっぱいを逃すわけにはいかないよなー……。
終身奴隷! 俺が死ぬまで、あの幸せが詰まったエロかわ少女と暮らせる!!
でもって、俺の命令は絶対!!
まずは、俺の妖刀村正を静めなければ!!
そんでもって、どうにか説得しないと!!!!
「あの子の名前は?」
「モモですね」
「さっき、自分から売りに来たって言ってたが?」
「お金がない、食べ物がない。奴隷になれば食べ物がもらえて、屋根の下で眠れる。そういう話です」
…………。
「子供を飢えさせるくらいならと、親が売りに来ることもあります。ですが、彼女はひとりで来ました。恐らくは身寄りもないのでしょう」
……なるほどな。
「つい先ほど、彼女の同部屋だった子が買われていきました。引退した貴族のおばあさまが老後の道楽に羊を飼い始めるらしく、そのお手伝いついでに孫のような存在が欲しいからと」
若くて多少の知識があった者がたまたま同じ部屋に固まっていて、彼女だけが残されたそうだ。
どんな人間が買いに来るのか知らないが、引き取られた先としたは幸せな方なんだろうな。
食べ物に困って奴隷になって、友達もいなくなり、ひとりで涙を流す少女か。
「わかった。なんとか説得してみるよ」
どうしよう。さっきよりも彼女が――モモが魅力的に見えて困る。
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