獣のダンジョンマスターとの契約
〈星々の間〉での、パーティーが始まった。
それぞれの、ダンジョンマスターが派閥ごとに分かれる。そんな中、俺たちはどうしたらいいかわからず
ただただ、立ちつくしているだけだった。
ちなみに、どうやら俺以外のダンジョンマスターはそれぞれ、(ゴブリン型) (スケルトン型) (スケルトン型) (スケルトン型) (カタツムリ型) (カマキリ型)(人魚のような姿をしているの) (ウサギ型) (ミノタウロス型)牛の頭を持つ巨人 の9人?のようだ。
「同じ種類のダンジョンもあるの??」と、とても驚きながら声を出さずに念話で賢者の水晶に尋ねる。
「ランクが、低ければ低いほど同じ種類のダンジョンが生まれやすくなります。早く死ぬことも多いですし。」
「なるほど、ってことはヴァンパイアのダンジョンって今はないの?」
「昔は、ありましたが今はいないです。」
そんな会話をしていると
「君たちも、どこかの派閥に入るといい。基本的には、自分に一番近い派閥に入るといいが
まあそうだね。ウサギくんとコウモリくんは、獣の派閥に入るといいよ。あとは、スケルトンは、さっきのデュラハンの派閥に。あとは、自由にしたらいいよ。別に入らなくてもいい。」
と神は気楽そうに言う。
すると、まず最初にスケルトンたち3人が動き始めた。
俺たちもウサギ型ダンジョンマスターと動き始めた。
すると、こちらに大きな獅子を連れた小さな少女がやってきた。
誰だろうと思ってると、
「ようこそ、獣の派閥へ。」
と言う。
この場にふさわしくない女の子だ。完全に場違いな存在でありながら、妖艶な雰囲気を醸し出している。
「我は、獣のダンジョンマスター リンセス
と言う。君たちは、獣の派閥に入るので良いかな?」
と。
えぇーーーーー!?
これがダンジョンマスター?
それも、三代派閥のうちの一角と言われている???
「はい、そうです。」
聞いたつもりはなかったけれど、律儀に水晶は答えてくれる。
さっきの神は、オーラが出ていたけどレンセスさんは、また違うオーラを持っている。
「この度、新しくダンジョンマスターになりましたアキトと申します。この派閥に入らせていただきたいと思いますので、どうぞ宜しくお願いにします。」
というと、
「えっえーっと、えー新しくダンジョンマスターになったリズでででですしゅ。よよろしくお願いにししましゅ。」
と噛みまくりでウサギが言う。
ちょっとかわいい。
「私たちは、歓迎しよう。」
いつのまにか、たくさんのダンジョンマスターが集まくる。
「君たちは、ウサギ型と蝙蝠型のダンジョンでいいんだよな?」
とカラス型のダンジョンが尋ねてくる。
「 、、、 はい。」「はいー。」
「よーし。じゃあ俺たちも紹介しよう。と言いたいところだが、みんなだと多すぎる。トップの十人だけ言おう。」
俺は、混乱していた。はいって言っちまったけどヴァンパイアって言わなくてよかったのか?そもそもなんで蝙蝠だと思ったんだ?まあ、あながち間違いではない⁈⁈⁈
いや、そうか。俺は今蝙蝠の格好のままだ。
間違えられても仕方ない。どうしよう今からでも言うべきか?いや、意外に勘違いしてくれていた方がいいんじゃないか?
「なあ。水晶?純粋な蝙蝠のダンジョンってあるのか?」
「はい、現在5人います。」
「いるんかー。よしとじゃあその路線でそのまま通しちゃおう。」
「じゃあ、まず俺からだ。俺はカラス型ダンジョンマスターのクリスだ。この派閥では、指揮官をやっているよろしく頼むぞ。」
「私は樹のダンジョンのハウム。宜しく。」
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とどんどん続いていく。へぇそのままダンジョンの型の姿をしていることが多いんだなぁっとどうでもいいことを考えていると、
「我は、蝙蝠と個別に話したい。いいか?」と、突然リンセスさんが言う。そして、俺の方を見て手招きをする。
「えっ?こっちに来いってこと?」何か嫌な予感がするが、どうやら俺に拒否権はなさそうなのでついていく。
パーティ会場から抜け出し、廊下を歩くと、扉が何枚か見えてきた。リンセスさんはたったとその中に入ってしまう。
どうやらそこは個室になっているようだ。
「単刀直入に言う。我の手下にならないか?」
んんんんんんんんん?空耳かなぁ?手下にならないかって聞こえた気がするんだけど「今なんとおっしゃいましたか?」
「我の手下にならないかといったのじゃ。我には、いっぱい手下がおるがコウモリはおらんだ。毎月支援はしてやる。だから、手下になれ。」
俺が?
いやいやいや。そうしたら、 嘘ついたことバレるじゃあないか?それに、派閥に入ることと手下になることとは違う。手下になると言うことは、ダンジョンコアの権限を獣のダンジョンに移すと言うことだ。つまり、最強になる夢が潰れるし、何より自由にやっていけなくなる。それは困る。でも怒られそうなんだけど…仕方ない。思い切って言うか。
「申し訳ないですが、同盟と言う形にしてもらえないですか?」
「何??我の言うことに断るのか?毎月10000ほどやるぞ。どうじゃ。手下になれば安泰じゃぞ。狙われる心配もない。」
「いえ、申し訳ないですがそれだけは。」
「そこまでして、こだわるか?なら、3年後に、ゲームで勝負しないか。お前が勝てば、同盟を認めてやる。だが、負ければ手下になれ。どうじゃ?」
「は!わかりました。
よ、よろしくお願いします。」
では、と言って和紙のようなものでできた古い紙を取り出し、契約を結ぶ。そして契約を神に誓う。そして指を切って血を数滴2人が垂らす。すると、光り輝き模様が生まれそしてすぅーっと消えた。
「三年後が、楽しみじゃ。」
ゲームとは、同じDPを使い新たにダンジョンを作り、先にダンジョンコアに触れた方が勝ちというゲームだ。別に死ぬわけじゃないし、DPを差し出さなければならないわけではない。だが、こうして契約してしまった以上これは確実に執行される。守らなければ、死ぬのがオチだ。
はっきりいって、ゲーム自体は差が出ないようになっている。だが、経験の差は大きい。それに、完全に平等なわけではない。ダンジョンコアの中にあるものは、使うことができるのだから。
だが、俺は負けない。絶対に勝ってやる。
最強なるって決めたんだから。
少しでも
面白い。
次の話が読みたい。
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