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冒険者とダンジョンマスターの二刀流  作者: 月を好むもの
転生したら、ダンジョンマスターになりました。
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魔神の教え

〈星々の間〉



意識が、はっきりするとぐるーっとモンスターに囲まれているのがわかる。

そのさまざまなモンスター、例えば、スケルトンやライオンみたいな魔物、サルにモグラみたいなの 他にもたくさんの種類のモンスターに見られていた。本当にいろんなモンスターがいる。ここはどこなんだろうと思っていると、



「よく来てくれた!我が子達よ。〈星々の間〉によう

こそ。」と聞こえてくる。



そこには可愛い男の子が空に浮かんでいた。

とても可愛らしい。

だが、只者でないことは雰囲気からわかる。

オーラが違うのだ。

そして、さっきまでこちらを見ていたモンスターたちは、皆一斉に頭を下げた。

一緒に下げておく。こういうのは周りに合わせるのが得策だ。多分神だろうし。



「魔神様。お久しぶりでございます。神が、望むならワシはいつでも来ますぞ。」


と老いたドラゴンが話した。だが、決して弱そうではない。むしろ、老人独特のオーラが出ていて逆らえそうにない。どうやら彼が、ダンジョンマスターの中で一番偉いようだ。


それとこちらを見ていたモンスターは、全員ダンジョンマスターのようだ。そして、それぞれのダンジョンマスターは一匹ずつモンスターを護衛につけている。

どれも、強そうなのが多い。



「皆もわかっていると思うが、新しく10体のダンジョンマスターが生まれた。そして君たち、ようこそ。新しい星々よ。祝福しよう。」そこで、全モンスターが拍手をする。もっとも、手のないモンスター達は尻尾を地面に叩きつけたり体をうならせたりして音を出していた。


「君たちにはやらねばならないことがある。それは、強くなることだ。生き残るために。しかし君たちはまだ、生まれたばかりだから何もわからないだろう。だが安心するのだ。今からダンジョンマスターについての基本をおしえるのでしっかり聞くように。」



「それなら、私が代わりにおしえましょう。神がわざわざお教えするには至りません。」


と強そうなデュラハンが言う。



「それなら、頼もう。よく聞くんだぞ。」



「まずダンジョンとは、自分である。この認識をまず持つことが大事だ。その感覚を身につけないとあっという間に死んでしまう。つまりこの世界は弱肉強食だ。ダンジョン同士で戦うこともあるし、人間が攻めてくる時もある。そのためには、強くなる必要がある。神様からのお言葉が、あったがそのためでもある。」


「そしてそのためには、モンスタを作り出すことによって強くなる。そのモンスターを生み出すにはDPが必要だ。主にDPを集める方法は二つある。まずは、ダンジョンを人を集めて貯める方法だ。これは、比較的集まりやすい。殺せばたまるからな。だが注意すべきことがたくさんある。

一つ目は、殺しすぎないこと。人は殺し過ぎると、本気を出してくる。そうなると、ほぼ確実にコアを壊される。コアを壊されたら、自分のダンジョンは壊れるからな。もし壊されたら、自分はもうダンジョンマスターではいられない。卵を生み出すこともできなくなるからな。逃げても、なかなか生きれるものじゃない。

二つ目は、宝箱を置く必要がある。これは、階層を作れば作るほどつまり下に行けばいく報酬を増やす必要がある。人間は、宝箱目当てでダンジョンに挑むからな。これも大事なことだ。もっとも、集客型を選ぶと強制的に宝箱を置く必要があるのだがな。

三つ目は、一回層は弱く、そして下に行けばいくほど徐々に強くしていくことが重要だ。初心者から、上級者までが集まるようにするためだ。他にも、安全地帯を作るとかいろいろやらなきゃならないことがある。


もう一つの方法としては、他のダンジョンと【試合】をすることだ。ダンジョン同士で戦うのは、他にも【ゲーム】や【戦争】があるが、試合が一番ポピュラーなやり方だ。自分のダンジョンと敵のダンジョン同士で戦い、先にダンジョンコアを壊した方が勝ちだ。もちろん、偽のダンジョンコアが設置されるので壊れてもダンジョンが崩れることもないし、マスターが死んでも試合中なら終われば生き返る。負ければ、半年間毎月DPを支払うか、卵を渡すか、またはその両方を半分半分渡すか。しなければならない。

逆に勝てばそれがもらえる。その辺は交渉してくれ。それから、勝てば10000〜50000追加でもらえる。

ただし、君たちは3年間ゲーム・試合・戦争のどれもできない。まあ、準備期間だ。その間は、誰からも狙われないし、狙うこともできない。また、ダンジョンコアが壊れることもない。逆に三年間たてば弱い君たちは、狙われやすい。頑張ってくれたまえ。まあ、アンデット系はうちの派閥に来るといい。人間を何たって飼ってるんだから。そんなことをしなくてもDPが入ってくる。ハッハッハッー。神さまこんなところでよろしいでしょうか。」



「ああ、わかりやすい説明どうもありがとう。そういうわけで、君たちにはまずはダンジョンの一回層を作ってもらうよ。君たちには、一回層を作るためのDP100000を渡す。まずは、手本を見せよう。」



というと、小さな土の空間中央にできた。



「まず、ステータスオープンと叫べば、ステータスが出るはずだよ。その中にあるダンジョン拡張を押せば、一回層ダンジョンを作るってのが出るはずだ。

それを押してくれ。そうしたら、こんなふうに階層ができるのさ。」



さっきまで小さな土の空間だったのが、一気に拡張され大きな部屋が三つできる。



「簡単だろう。まあ、その前にデュラハン君が説明してくれた二つの型、集客型と戦闘型を選ぶ必要があるのだけれど。まあ頑張ってね。早く死んじゃうと面白くないからさ。よし説明は、以上。では新たなる星々が、最強のダンジョンになることを祈る。さあ、みんなお待ちかねのパーティだ。今日は、1日楽しんでいってくれ。じゃあ、舞踏会の始まりだ!」



綺麗で優美な音楽が流れ始める。

そしてさっきまであった、ダンジョンがなかったかのように一瞬で消え、テーブルが次々に並べられ、たくさんの食事と飲み物が運びこまれてくる。どうやら、本当にはパーティが始まるようだ。





補足 デュラハンとは、首無し馬に乗った黒騎士で自分の頭を抱えているモンスター(ダンジョンマスター)です。

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