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冒険者とダンジョンマスターの二刀流  作者: 月を好むもの
転生したら、ダンジョンマスターになりました。
19/26

出会い


あれからは毎日毎日、ダンジョンに挑んだ。


朝早めに起きたら、朝早く旅に出る旅人と共に朝食をとり、ギルドに行き、ダンジョンに潜る。

そして、夜の10時ぐらいまでずっと潜り続ける。

帰ったら、置いといてくれる夕食を食ってそのまま寝るという生活だ。


初日は、10階層から20階層の間をずっと周り続けた。


次第に慣れてきて、囲まれたとしてもレイピアを使うことでサクサクと周りのモンスターを殺していけるようになった。首元に入れれば一発でこの層のモンスターは死ぬ。


そして、深度を上げていき今では35階層のあたりを周回していた。


と言っても30階層からはゴブリンナイトやボアナイトが出てくる。


さらに、35階層からはバイソンナイトが出てくる。


ゴブリンナイトやボアナイトには慣れてきたが、バイソンナイトはとにかく速くて群れで突撃してくるので

きついのだ。


もっと奥に行くと、ゴブリンナイト・ボアナイト・バイソンナイトが同時に混合で出てくるらしいので

35階層でまずはバイソンナイトに慣れようとしていた。


やっぱり前回潜ったのとは全然違う。


やはり、前回と一番違うのはMP計算をしないといけないところだろう。前回は何の問題もなくただ魔法を打つだけでよかった。でも、MPが少なくなってからは

次使えるまでのタイミングとかが計算できないといけないし、ちょっとでもごたつくと一瞬でつめられてしまう。


逆に、そのおかげでレイピアの使い方はこの1週間でだいぶマシに扱えるようになっただろう。


さらに、スキル暗殺術というのまで手に入れてしまった。。

多分首元ばかり狙って、モンスターを殺しているからこんな物騒な名前になっちゃったんだろう。

効果的には、首元に入れた時低確率で即死させるといったものだった。


《アキト・ハシモト》


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


気力:35

MP:189


筋力:8

耐久力:4

速力:3


物理攻撃:9

物理防御:4


魔法制御:15

魔法抵抗:12


――――――――――――――――――――――――


◇武術スキル◇

        暗殺術


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

(※増えたスキルのみ掲載しております。)


筋力が3上がり、物理攻撃も4上がった。

それに魔法制御も魔法抵抗も1ずつ上がっている。

MPに至っては、40も増えている。


はっきり言って順調ではある。


ただ、速くこのダンジョンをクリアしてしまいたい。

レトルトダンジョンに潜りたいからね。

あそこは、たしか獣の称号を持つあのバトルをしなくちゃいけないダンジョンだ。

それだけに入念に調べておきたい。

それに、(泥)の勇者にも会えるかもしれないからね。


急がないといけない理由はそんなにないけど、

もたもたしている暇はない。


とりあえず、この1週間で宝箱から出たアイテムやモンスターが落としたアイテムなどを売りに冒険者ギルドに行こう。ずっと貯めてきたのだ。それなりの量になっている筈だ。



並んでいたので、しばらく待ち、

受付嬢がいるところの横のアイテム買取所のところに行く。


受付をしてくれたのはお爺さんだった。


「買取だね。この器に出してくれるかね?」


拡張魔法袋からじゃらじゃらじゃらと

中の物を出していく。

モンスターからドロップしたバイソンの毛皮や魔石

宝箱から入手した剣や魔法杖などを並べていく。



「おおっ。大量大量。」


「おっこれはダンジョン転移石かね?」

僕が宝箱から見つけたものだ。

なかなかレアらしく、一番高い値段がついた。

効果としては、危険が迫った時ダンジョンから転移して入り口に戻ることができるらしい。


「なかなか、すごいじゃないか?何日潜っていたのかね?」


「ちょうど一種間です。」


「そりゃすごい。これだけの量を集めようと思ったら一ヶ月はかかる筈なんだがね。金貨2枚だね。

これからに期待しているよ。ふぉっふぉっふぉっ」


「ありがとうございましたー。」


思ったより金になってよかった。

これで普通に杖に頼らずとも生きていけるな。

いや、心配だったのだ。

「ねぇ。」

冒険者で生きていけるのか?と。

でもこんだけ有れば生きているだろう。

確かにみんな冒険者やってるんだから稼げて当然かな。命をかける割にはもし、あの爺さんの言うように

一ヶ月に金貨2枚しかかぜけないのだとしんどいかもしれない。


「ねぇってば。」


「えっ僕ですか?」

最初にねぇって言葉は聞こえていたがまさか自分だとは思わなかった。


「そうだよ。突然ごめんね。あのさ、一緒にパーティー組んでくれない?」


「えっ?僕と?」


パーティーと言うと、冒険者同士が組んでダンジョンに挑むことだ。


「私の名前はミア。私はずっとソロでやって来てたんだけど、最近勝てなくなって来たからパーティーを組もうと思ったの。あんた、一人みたいだし強そうだから。ちょうど良さそうだから。それに、ラッキーガイって言われてるけど25階層には到達したんでしょう。なら、実力もありそうだから誘ったんだけどどうかな?」


なんだなんだなんだ。

強そう。それは誤解です。強くはないよ。

それにズルしてるし。

えーと後、ラッキーガイって何だよ。

色々と頭の中でぐるぐる回っていたけど、

最終的に話したのはこんな言葉だった。


「一度試してみてもいいかな?」


「いいの?よっしゃ。じゃあ今からいける?」


「うっうん。」

と勢いに任せて返事したのだった。


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