9-7 誘拐
〜近況報告〜(読まなくても本文とはなんの関係もありません)
最近表現の仕方が乏しくなってきたので、いろんな表現の方法を探しに行っていました、えーと生存報告というか、とりあえずの近況報告は以上です。
まだ死ぬ気ないんで勝手に殺さないでね?
さすがに高校生になるから忙しいんだよ?
改めて、すいません、あと生きてます。
長くなってしまい申し訳ありません、読んでくださった皆様特に意味の無い文なのに貴重な時間をもらいすいませんでした。
歩きだそうとした。
「んぐっ!」
口に何かが当てられ声を出せなくなる、それと同時に何かを被せられ、担がれる。
それから直ぐに意識が遠のいていった。
「美術館があるらしいから行ってみよう」
楽しそうに笑うアルドの声だけが最後に聞こえた。
ツンと鼻につく匂いで起きた。
手足が自由に動かない、目が締め付けられているような感覚があり、目の前が見えない。
「起きたか」
聞いたことの無い声がすると足音が近づいてきた。
「これで周りが見えて状況がわかるだろ」
目に光が入ってきて1度眉を閉じかけるがもう一度見てみると小綺麗な部屋があった。
そこには高そうなツボや絵がたくさん置いてあった。
声が聞こえていた後ろ側を向くとそこにいたのは赤い髪で切れ長の目の男性だった。
「少し目をつぶってろ」
訳が分からなかったが、言われる通り目を目をつぶる。
ぽふっ、とやわらかそうなものが落ちた音がした。
「開けていいぞ」
開けてみたものは赤い蛇だった。
「ん??」
(ちょっと待って意味がわからない、状況の整理。
えーと、お兄ちゃん達と街の観光、それからここに連行、起きてから赤い人にあってそれから蛇に会った。
うん、全くわからない。
でも謎すぎるおかげで恐怖とかの感情よりも冷静な方の感情が出てきたおかげでかなり楽かも)
「お前はこの姿を見てなにか思わないか?」
「え?赤い人?どこ?」
急に声が聞こえて混乱、冷静さはどこかへ行ってしまったみたいだ。
「俺が話している、目の前の蛇だ。
それよりも俺を見てなにか思わないのか?」
言われて納得、納得してはいけないんだろうけど納得。
「なにか思わないかって言われても、、」
目の前の赤い蛇をじっと見て考える。
その体は私の知っている蛇よりも太く、長い。
「マフラーにぴったり」
「ま、まふらー?」
あれ?マフラーを知らない?
「首に巻いて暖かくするやつ」
「試しにやってみてくれないか?」
「嫌だよ気持ちわるい、それに蛇噛むし毒持ってるし」
手足が縛られているので後ろには下がれないがその状態での全力拒絶アピール。
「それは偏見だが、まあそんなところか
お前には生まれる前の記憶があるんじゃないか?」
(それは、どういうことだ、この人は、じゃなくてこの蛇は私のことを知っているのだろうか、でもどうやってそのことを知ったんだ?)
「俺の名前はサラマンダー、火の精霊だ。
この名前に覚えはないか?」
「ない」
出てきたのは有名な名前、でも見た目はしょぼい。
「それじゃあ、シャルティア・テスカトルという名前に聞き覚えは?」
それは例えるなら落雷が落ちたかのような衝撃だった。
その名前、シャルティアと言ったところで私の中の何かが、テスカトルと言うまでの間に、確認するかのように、その衝撃は体の中を駆け巡って行った。
「なぜ泣いているんだ」
「え?あ、なんで、涙が」
赤い蛇が言うまで気づかなかった、目から暖かい液体が流れてくる。
でも、何故涙が出ているのかがわからない。
「とりあえず、涙を拭け」
そう言ってどこから出したのか、ハンカチのようなものを貸してくれた。
「自分のが、あるからいい」
そう言ってポケットからハンカチを取り出して、涙を拭う。
「え、なにこれ」
白かったハンカチが、赤色に染っていた。
「お、おいどうした」
「は、ハンカチが赤く、、」
そう言って、赤い蛇にハンカチを渡そうとしたが、赤い蛇が見えなかった、というより視界が真っ赤に染っていた。
「本当にどうしたんだ、お前」
「ハンカチ、赤、見えない、」
パニックに陥っている、そう誰が見てもわかるくらいにパニックになっている。
状況が理解できない、把握出来ない、意味がわからない、分析ができない。
「あ、あああああああ」
「おい正気になれ!何があった!説明をしろ!」
誰かが叫んでいる、でももうそんなこと関係ない、意識を手放せば、捨てれば楽になれる、そう直感的に思った。
あとはもう簡単、その気持ちに身を任せるだけだった。




