9-6 うっちゃんと冒険者
文の表記で間違えている部分を見つけたので修正させてもらいました。
混乱をさせてしまい申し訳ありませんでした。
(見つけたら教えてください、、ない方がいいんですけどね)
転転
9-6
お兄ちゃんについて行くこと5分、目の前にあるのは大きいドーム型の宮殿っぽい場所にやってきた。
「あれ?ここって」
そう呟いたのはアルドだった。
「そう、冒険者ギルドだよ」
お兄ちゃんはそう言いながら中に入っていく。
扉は大きかったけど思ったよ軽かったみたいで前に転びそうになったお兄ちゃんがそこにいた。
ギルドに入って、と言うより扉を開けて最初に思ったことは興奮や緊張ではなく、不快な気分だった、、言ってしまえば、お酒臭い。
「おわ」
お兄ちゃんからそんな声が出るくらい衝撃を受けた。
体のいろんなところに傷をつけた強面のおじさん達がこんな早い時間帯からお酒を飲んでいる。
「なんかイメージと違う」
そう思うのも無理はないかもしれない、、
「おっ?どうしたガキども、迷ったのか?」
そこまで酔いが回ってなさそうなおじさんがしっかりとした足取りでこちらに歩いてきた。
その後ろでは金属の擦れる音がする、喧嘩中だろう。
その中の1人が大声で叫んだ。
「路頭に迷ってんのはお前だろぅ
あ、ちょ、いたいいたい!」
言ったそばから髭を引っ張られている。
それを見ている周りの人は大きな声で笑いだし騒がしくなっていく。
先程までギルドの外はこんな音聞こえなかったのに、、防音設備すごいな。
「冒険者になりたいんだけど」
お兄ちゃんが1歩前に出て大声で言う。
「え、まじ?」
アルドが驚いたように聞く。
でもその聞いた理由は本当になるのか、と言うよりも、冒険者登録ができるのかって言うほうだと思う。
「そりゃ無理だぜ坊主!
おいうっちゃーんこいつらに教えてあげなー」
そう言ってカウンターにいる男の職員さんに声をかけた。
「あの、そうやって僕の仕事増やすのやめて貰えませんか?僕はもっとこう、楽に行きたいんですよ。
それと、ツケ払ってくださいね」
「げっ、お、おい、お金貸してくれない?」
うっちゃんさんに言われたおじさんは近くの人にお金を借りに行った。
「僕はうっちゃんと呼ばれているものですけど、本名はちゃんと別でありますからお間違えなく。
それと、冒険者になりたいんですよね、冒険者になるには必要なものが3つあるんですけど、知ってますか?」
うっちゃんさんが話し始めた。
「金と権力と統率力」
お兄ちゃん即答!だけど違う!
「えーと、それは支配者に必要なものですね、必要なのは武力と知力と、あともう1つは時間が経たないと必ず手に入らないものです。何かわかりますか?」
「時間、時間」
「年齢でしょ?」
アルドが答えた。
「正解です。15歳にならないと冒険者の選抜試験を受けられません。詳しい内容は言えないんですけど、年に2回の試験でそれを行う各支部で毎回100人の合格者が決まります。
前はここに300人ほど来て大変でした。」
時間がこもっているから試験官だったんだろう。
でも毎回300人来ると考えてもいいだろう。
そのうちの100人が合格、でも冒険者はいつ死んでもおかしくないもの、この国の人口大丈夫かな?
「この国は他の場所に比べて多いだけですよ。」
途中から声に出ていたのか、うっちゃんさんから返答が来た。
「それじゃあなれないね、冒険者」
「まあ街の散歩の最初の方だからな。
うっちゃん、この街にある観光名所教えてくれない?」
「観光名所?いいよ、君たちはこれからそこに行くのかい?」
「今こいつにこの街を案内してるんだよ」
アルドくん、こいつ呼ばわりされて少し落ち込む。
名前くらい覚えようよ、お兄ちゃん。
まあ、観光名所が知れたから結果オーライかな?
「お兄ちゃん、まだ時間は結構あるからたくさん回れるね」
「どんな場所か期待してしょぼかった時の落胆は辛いから気をつけろよ」
お兄ちゃんからそんな言葉が飛んできてそうかもって納得した自分の価値基準の高さを気にしつつ再び、お兄ちゃんとアルドの後を着いて行こうと歩き出した。




