8-16 陽光と月光
これは、約30分ほど前の私のお話。
宇宙、それは広がり続けているもの。
その中で生まれた人間が、宇宙空間に出て太陽を目指す。
「宇宙旅行かなー。」
軽くいえばそんなものだ。
でも、軽く言っただけで本当はとても難しいものだ。
まず空気の作成。
これは亜空間があるのでオーケー。
次に宇宙空間での移動。
空気がないので風魔法での飛行は不可能。
それじゃあどうやって移動するか。
ここはロケットの真似をして爆風を利用して進む。
他にも細かいところはあるが、最も大きいのが太陽にどうやって近づくか。
太陽の表面が確か、約6000℃で、そこから中心に向かっていくにつれて400万℃、700万℃、1500万℃だったと覚えてる。
どこに小屋があるかわからないから、少なくても6000℃の中を長時間いることになる。
今まで温度を調整してきたけど1000単位の調整はしてこなかった。
「どうしようか、」
月の方が昼は100℃~125℃前後で夜がマイナス160℃~233℃にまで下がる。
どちらに行くにしても過酷だ。
「あ、月に空気と水を作ればいいんだ。」
あまりにも非常識なことだったので思いつかなかった。
でも、私は今無制限の魔力と無限に水が湧き出る深海の大陸を持っているので出来なくもない。
空間魔法を今いる執務室から月まで飛ばして地形を把握してから亜空間の水をそこに落とし始める。
地形を確認した時少しだけ頭が痛くなったがまだ耐えられる痛みだった。
ここで、ついでに太陽も把握してしまおうという気持ちになったのがいけなかった。
最初の方はよかった。
だけど、突然流星が通りそちらも把握してしまったのだ。
結果的にぎりぎり太陽を把握していた途中で余分なものが入ったので頭がショートした。
とても頭が痛かった。
執務室全体に防音結界を貼ってから亜空間に移動して転がり回った。
どれだけ私の魔法が強くても、どれだけ私の魔力が多くても、その体は人間なのだから限界というものがあった。
そして、私は亜空間で気絶した。
それから30分、私は目を覚ました。
先程までの記憶はきっちりとあり、太陽の全体像も覚えていた。
ついでに流星の方も覚えていたが、そちらの方が驚きだった。
流星の軌道は太陽の周りをぐるぐると回るもの。
そしてその流星はなにか見覚えのあるひし形で、というより、浮遊大陸にものすごく似ていた。
きっと小屋があるんだろうと思いながらも月の改造を進める。
こういう時、人は性格が出るんじゃないだろうか。
私は早く終わらせたいので時空魔法なども使いながら空気と水を月に広げていく。
と、ここで思ったのが自身の体の周りを亜空間で覆うことが出来ればこんなことをする必要はなくない?
とりあえずやって見る。
自分を亜空間で包む。
すると、温度を感じなくなった。
でも呼吸はできているので空気はある。
転移をする前に、10秒後に転移するように魔法を発動させ、すぐに月に転移する。
周りが闇に包まれる。
(呼吸はおっけー。
火魔法の爆風での移動は、、よし、出来る。
空間の把握も問題ない。)
10秒間の間にある程度実験を行い危惧していた事態が全く怒らないのを確認できたので翌日調べに行くことにした。




