8-8 学校1
ここからしばらくは大陸から離れます。
ノウに勉強を教え始めた後日、私はすぐに大臣たちを集めて算術(数学)のテストをやらせた。
内容は1桁から3桁のの足し算引き算、1桁から2桁のかけ算割り算だ。
すべて25問ずつで各4点。
時間は30分と多めにとっておく。
「じゃあ始めて。」
「女王、算術なんてすぐに終わってしまいますよ?」
「30分も必要じゃないと思いますが?」
紙を裏にさせている間に自分達の思ったことを言っている大臣。
「それなら全問正解した場合、そうですね、私のできる範囲で1つ願いを叶えましょう。」
そう言うとみんなやる気になり、始まるのはまだかまだかと待つようになった。
「それじゃあ今から30分、スタート。」
全員が問題を解き始めた。
それからピッタリ30分後全員の紙を集めて採点を始める。
結果は分かっていたが、足し算引き算は2桁まで終わっていたけどそれ以外は全く終わっていなかった。
「こんな問題とけるんですか?」
「知らない記号がありましたよ。」
口々に愚痴を言っている。
「私は解けるんですよ。
それじゃあこの国に計算能力向上用の学校を建てましょう。」
「学校?」
「はい、そこに行けば誰でもその計算ができるようになります。」
「本当ですか!?」
「はい本当です。
そしてそこで勉強を教えるのは私です。」
「女王様にそのような仕事をさせるのは、」
「それではあなたはその計算の仕方を教えられるのですか?」
そう言うと大臣たちはみんな自分の解答用紙を見つめながら黙った。
「まあ、最初はあなた達に教えるとしましょう。」
元々考えていたが、今ほかの人たちに計算を教えてしまったら大臣たちが変わるかもしれない。
平等ではない、そう思うのでまずは大臣たちに教える。
魔法で黒板とチョークを作り出してそこに筆算のやり方を書いていく。
「3桁の計算が全くできてなかったです。」
「あんなの出来るわけないだろう?」
「そういう時に使うのが筆算です。
計算の式を左の数字を上に、足すの記号を数字の右下に、左の数字を上の数字の下に書いてその下に1本の線を引けば筆算の立て方は終わりです。」
言いながら黒板に矢印を使いながら段階順に書いていく。
それを見て聞いて書いて覚えていく大臣達。
ぴったり再び30分、全員が筆算を覚えた。
足し算と引き算か出来たが、かけ算と割り算は1から9までの式と答えを書いた受験者が使うような、めくるカード?を渡しておいた。
会議を終え、ノウのいるところに行く。
「お姉様おかえり、かけ算覚えたよ!」
どうやらもう覚えてしまったようだ。
「ノウ、これから学校を作るからそこの生徒の代表になってくれないかな?」
今度、ではなくこれからだ。
ノウには頼んだが、1国の王女に国民と接してもらうのもいいことだ。
国民の気持ちがわかればその後の政治活動も楽になる。
「わかりました。もちろん教師はお姉様ですよね?」
「うん、そうだよ。よく分かったね。」
「この計算を知っているのはお姉様くらいですよ。」
簡単な推理だが、それができたのはすごい事だな、と素直に感心する。
会議をし終わってすぐに1人の大臣に王城の近くの土地を買ってもらった。
椅子に座って紙を取り出してある人たちに宛てた手紙を書く。
伝えたい内容は少しだけなのですぐに書き終え、封筒に入れる。
用意したのは31枚ほどで、ルティの姿でギルドに行き依頼を作ってもらう。
依頼主が有名なので、すぐに依頼は受注され、冒険者が走っていった。
(最初の用意はこんなもんでいいかな。)
異世界での学校建設へ少し進んだのだった。




