7-1 異変と探索1
チャイル子爵はあの後爵位と領地を取り上げられた。
そしてそれを聞いた他の貴族達は『ルティ』という王族が来たら自分な悪を認めよう。という風潮?が出来上がっていた。
そしてその後から私のところに来る会計書類がとても綺麗になっていた。
(私からしたら嬉しいんだけど、大変じゃないかな?)
と少し不安になる私がいた。
そして今日も会議をして先程思っていたことが挙げられていた。
「これが最近変わったことです。」
「まあ、いい事じゃないかな?」
「でも大変じゃないでしょうか?」
「計算を間違えなければいいとだけ言うのはどうでしょうか?」
私は貴族達が楽になるようにそう提案する。
「まあそれでいいですかな。」
大臣たちが賛成する。
「もう1つの議題なのですが、」
大臣の1人が最後と思われる議題を出してきた。
「勇者キサラギにまかせた国からの通信が途切れた。
そして噂では異世界からものすごく強い魔物が現れて勇者は倒されたと。」
「そうなんですか!?」
私は驚いた。
他の異世界から強力な魔物が来るという事と、勇者が死ぬということに。
「誰かが調査をしに行かなければいけません。」
「それなら俺が行きます。クリストも今はこの国にいるので2人で見てきます。
女王様は仕事があるので働いてください。」
昔の仲間が行くと言ってついて行こうとしたらすぐに拒否された。
「わかりました。ではお願いします。
自分の命1番で行ってください。
それでは今日の会議はここまで。」
私がそういうと大臣たちはテイナーのいる場所に行き一言二言話して会議室から出ていった。
「テイナーさん、死なないでくださいね。」
私もそう言って自室に戻る。
(よし、支度をするか。)
もちろん私はそんなに危ないところにいかせるわけがない。
私も隠れながらついていくつもりだ。
書類は昨日のうちにすべて確認し終えていたので仕事の方は大丈夫だ。
どんなふうに変装魔法で姿を考えながらベッドに入る。
翌日になり、昨夜考えた姿へと変わる。
(変装だからほかの生き物に離れないんだ。
でもそれに似せることは可能。
色々と難しいな。)
見つかる気は無いが、それでも保険をかけるために変装することにしていた。
「えーと、名前どうしよう。」
今は黒髪の髪で少しキツめの目以外は特に変えず、上からメガネをかけて服装は黒いドレスアーマーで靴とかも全部黒。
(魔界ってこと前行った時も黒かったからこの格好だったら馴染めそうだな。
風景に溶け込む的な?)
断じてそんなことはないが、そう思うことにしておく私。
光学迷彩を光魔法で真似てテイナーさんたちが乗る予定の馬車の上で寝転がる。
(一度やってみたかったんだよねー。)
やりたいことの一つを達成しつつ、2人が来るのを待つ。
「あれ?眠っちゃってた?」
気づいたら寝ていたらしいが、目を開けても何も変わらない場所だった。
あっ…(察し)
「やばいやばい。透明のまま空飛ぶか。」
今思い出してみれば私が上に乗った馬車は馬がいなかった。
「どうしてこんなミスをしたんだろう。」
反省しながら魔界に続く道の上空を飛んで行く。
(良かったあまり進んでなかった。)
嬉しいことにあまり進んでいなかったようで神眼で透視するとテイナーさん達がいた。
(セーフ。)
質量魔法で私の質量を極限まで少なくして風魔装で風が吹いても飛んでいかないようにした。
馬車に揺られながら魔界に近づいていく。
(これ何日かかるんだろう。
このあと森を通って砂漠を超えて海を渡って、って長い!)
私はこの時間をどうやって短縮するか考えていたが、魔物が近寄らないようにするだけにした。
というよりそれ以外に出来ることがない。
やっと森が見えてきた。
少しだけ馬のペースが落ちた気がしたので治癒魔法をかける。
「お前達、今日は元気がいいな。」
御者の人が馬を撫でながらそう言った。
快調に進んでいく。
「あまり魔物が出ないな。」
「ああ、不思議なくらいだ。異世界から来た魔物というのに関係があるのかもしれないな。」
と、テイナーさんたちの話し声が聞こえてくる。
「まあ戦わなければ早く着くからいい事だろ。」
「それもそうだな。マイナス方向に考えても何も変わらないしな。」
そんな感じですぐに話は終わってしまった。
その後も馬車は走り続けて周りが暗くなる頃には森を抜けていた。
「魔王退治をする時よりもはやくつけそうだな。」
「馬の調子がいつもよりいいおかげでしょう。」
「それに魔物にも合わないしな。魔物、これはこれで怪しいけど。」
馬車にいた3人はテントや食事などの用意をしがらそう話し合っていた。
私はまだ馬車の上にいる。
(やっぱり温度が快適のままだ。
それにアイテムボックスに沢山食料詰めといてよかったー。)
私は亜空間に移動する。
そこで光学迷彩を解いて調理済みの出来立てほやほやの物を取り出す。
そこでひとつの疑問を覚えた。
(あれ?夕食の時間に私が王城にいなかったら騒ぎじゃない?)
私は慌てて執務室に転移してメイドを呼んだ。
「夕食をくれないか?」
「はい、ただいま。」
メイドの人が早歩きで扉のそばから離れていくのが足音でわかる。
メイドは部屋にはいつてきてないようで一安心だ。
メイドが運んできた料理を食べ終えてメイドに声をかけておく。
「私は疲れたからもう寝ます。」
「良い夢を」
そう言われて執務室の灯りを消す。
(さ、馬車の上に戻るか。)
転移して馬車に戻る。
「てやっ!」
「ちっ!まさか食事をとってる時に魔物が来るなんて!」
誰かが言った状況説明に感謝しつつ何故こうなったのかを考える。
(あ、私が離れたから魔物がよってきたのか。)
私が近くにいなかったせいで結界がなくなり魔物が来ていたようだ。
「この魔物普通のやつよりも強いぞ!」
「連携までとってきやがる。」
「やっぱりこいつらも強い魔物の影響か?」
「考えるのはあとだ!今は倒すことに集中しよう。」
2人は剣を構えながら再び敵を見据える。
(オーガか、たしかに強そう。
死にそうになったら手伝おう。)
そう思っていたが苦戦はしたものの難なく倒してしまった。
2人は少し休むと交互に見張りをしながら寝ることにした。
(それじゃあ私も寝ようかな。)
亜空間に移動してベッド(自分で購入したもの)を取り出して寝ることにした。




