6-11 不正暴露
レニールくんを起こして領主邸に戻った頃には既に夜になっていた。
「今日はここで泊まっていったらどうかな?」
夜ご飯をご馳走になっている時にレナードさんがそう提案してきた。
「ご飯までもらってるから悪いよ。」
「だが、この時間帯だと宿は空いておらんぞ?」
「いえ、ここに来る前に宿をとっています大丈夫です。」
「そうでしたか、」
レナードさんはそれで静かになった。
「レナードさん、この家族のことで少しだけ話したいことがあるんですよ。
この後2人きりになれる場所で時間をください。」
「家族のこと!いいですよ。それではこの食事が終わったあと書斎で話しましょう。」
何か勘違いをしているようだが、こちらからして見れば好都合なのでそのままにしておく。
「ルティちゃん、その話が終わったら、その、俺の部屋まで来てくれないかな?」
「なにかお話でもするの?」
「適当な食べ物を用意するから俺ともお話をしよう。」
「わかったよ。」
レニールくんにそう言って私は食事を進める。
(そういえばこの食事この前テイナーから聞いた平均的な貴族の食事よりも高い気がするな。)
今になってそのことに気づいた。
気づいたことを頭の片隅に入れつつも食事を終えて、食後の休憩を挟んでからレナードさんと話し合うことにしたのだが、レニールくんが先に話したいと言ってきたのでそうすることにした。
レニールくんについていき部屋につく。
そこには既に瓶に入った飲み物とツマミが置いてあった。
「そこの椅子に座って。飲み物は俺がいれるよ。」
レニールくんに促された通りの席に座り、レニールくんが私に飲み物を渡してくれた。
「とりあえず、乾杯。」
「乾杯。」
私も同じことを言って注いでくれた飲み物を飲む。
(あ、れ?なんだか頭がくらくらしてお腹のあたりが熱くなっていくような、、)
私はよくわからない感覚に襲われ、もじもじし始める。
「ルティ、俺君のことが好きなんだ。」
私が飲み物を飲んだ途端口角を釣り上げたレニールくんがそう言いながら席を立ち私に近づいてくる。
そう言いながら私にキスをしようとしてくる。
「あっ、、ダメ、だよ、、」
肩を掴まれただけで、なんだか気持ちよくなる。
身体中が敏感になっていくのがわかる。
先程よりもさらに、頭がくらくらして、真っ白になっていく。
(これは、媚薬?)
こうなった原因を突き止めた時にレニールくんが私をベッドに押し倒した。
「んっ、」
ベッドに倒れた時に声が出た。
どうにかしてこの状況を終わらせる方法を考える。
するとレニールくんが覆いかぶさるように私の上に来る。
レニールくんはいつの間にか服を脱いでいて、その下半身には大きくなったソレがあった。
「俺もうガマンできないや。」
レニールくんはそう言いながら私の腕を撫でてくる。
「うう、あんっっ、」
私のものとは思えない声が撫でられるたびに反応して口から出てくる。
私はそんな状況で時空魔法でレニールくんを止めることに成功した。
「まだ、頭がくらくらする。」
でも、まだ身体中が敏感なのがわかる。
(今まで、一度もやったことがなかったけど時間が惜しいからやろう。)
私は防音の結界をその部屋に貼り鍵をかけた。
(まさか、する日が来るなんて。)
私は自分が今着てる服の上から胸を揉み、下着の上からあそこを弄り、声を上げ、快感に震えながら最後には下着を濡らしてしまった。
「はあ、はあ、」
(まさか、こんなに、気持ちいなんて。
でも、その代わりに、少しは冷静になれた。)
私はアイテムボックスから替えの下着を出して着替え、まだ敏感さが残っているが、さっきの状態が嘘のようにこれからすることを考えられた。
(媚薬を使って私を襲う。
ひどい。媚薬は初めて知ったけどとても危なかった。
自動で作動する解毒魔法作っとこ。)
そう心に決めながら、レナードさんのいる書斎に歩いて向かう。
ちなみにレニールくんは精を作れないようにして、媚薬も回収、1日くらいは眠ってもらうことにした。
「レナードさん入っていいですか?」
「ああ、いいよ。」
レナードさんに言われた通り中に入る。
「レナードさん、話というのは、会計書類の間違いについてなんですよ。」
それを聞いたレナードさんは持っていた本を落としてしまった。
それでも気にせず話し始める。
「シャルティア・テスカトルが女王になってからあなたの領地からの会計書類が2回ともあなたの手元にあるはずなんですよ。」
「は、はあ?何を言ってるんだね?」
「簡単に言いますと、不正にお金をあなたが得ているんですよ。
本当はわかっていたんじゃないですか?
心当たりがなければ、会計書類とだけしか言ってないのに本を落とすというそんな反応を示すわけがないと思うんですよ。」
そう指摘するとレナードさんが黙り込んでしまった。
「レニールくんがこの髪飾りを買ってくれたんですよ。」
そう言って髪飾りを机の上に置く。
「これ結構高かったんですけど、お金はあるの?と聞くとあなたが沢山稼いでくれると言っていたんですよね。
それに、私が食べた料理、子爵の平均的な食事よりも豪華だと思うんですけど、私が来たからそれを出したと考えたんですけど、全員普通に食べていたんですよね。
おかしいですね。」
私が疑問に思ったことを、喋り方を戻して話していく。
「シャルティア・テスカトルならまだ女王になったばかりだから騙せると思ったんですか?」
さらに続ける。
「それ以前に、まさか王族を媚薬を飲ませて犯そうとする息子さんがいるとは思いませんでした。」
「そ、それは知らない!」
やっと口を開いた。
「本当ですか?
心の中では、なんで失敗したんだ?
と考えているんじゃないですか?」
「な、、それは知らないはず、、」
「それ言ったら自分が認めたことになりますよ?」
レナードさんは俯きまた黙ってしまった。
(あれ?レナードさんバカなの?なんでこんな簡単にぼろを出すの?まあいっか、らくだし。)
「どうしてバレたんだ!上手くやったはずなのに!どうしてだああああ!」
急にレナードさんが騒ぎ出した。
(録音用の魔導具持ってきてよかった。
これで証拠になるね。)
「おい!誰かいないか!こいつを捕らえろ!」
「いやいや、ここ防音ですよ?」
「くそおお!」
レナードさんは混乱した挙句発狂し出して私を捕らえる、この事実が外に出ないようにしようとした。
(そろそろ種明かしをしようかな。)
「チャイル子爵、この処罰は私と大臣たちで話させてもらいます。」
変装魔法を解除してレナードさんにそう告げる。
「な、女王!ルティじゃないのか!」
「まさか子爵に様付けされないとは思わなかったです。
それでは私はこれで、逃げても無駄ですよ。」
最後の方は少しだけ低めの声で告げて転移をして王城に帰った。




