6-8 会談終了
ドワーフ国から転移して人魚の国に行く。
転移をする前に風魔法で、薄い幕を作り水で服が濡れないようにした。
「ようこそシャルティア女王様。お待ちしておりました。」
私が転移してから少しの間海の中を歩いていると、人魚の兵士?っぽい人が、私に気づいて案内してくれることになった。
(あー、お腹すいたな。)
兵士についていきながら周りを見てみると時刻は夕方くらいで、昼食をとっていないことを思い出した。
(今日最後の会談だし張り切っていこう。)
話をスムーズに進めるために人魚姫がテスカトル王国にどんなものを望むのかを考えていると、兵士が止まって、「この先にある部屋です。」と教えてくれた。
私が中に入ると人魚姫が待っていた。
「時間を頂きありがとうございます。今回の会談は貿易についてです。
テスカトル王国は人魚の国の魚が欲しいのですが、そちらは何を要求しますか?」
「でしたらテスカトル王国唯一の特産品的な魔導具ですかね。」
私は驚いた。
テスカトル王国で、魔導具の開発が行われているのは他国に宣伝しているが、あまり高度なものを作っている訳では無い。
「なんで魔導具なんですか?」
「ははー、会談が始まる前に大臣と話し合ったのよ。
そしたらテスカトル王国魔導具がほしいって技術大臣がうるさいから、」
「そうだったのですか。
それでは交渉成立ですね。私は帰ります。」
「また来てねー。」
友達みたいな感じで私にそういってきた。
私は手を振り、転移で執務室に戻った。
「メイドさーん。」
私がまあまあな声でメイドを呼ぶ。
「ご要件はなんでしょうか。」
すぐにメイドさんが扉から入ってきた。
「会談が終わったので会議室に大臣を呼んでください。」
「わかりました。」
メイドさんは早足でその場を去っていった。
私は、執務室にあったまだ確認をしてない書類を持ってゆっくり歩きながら会議室に向かう。
会議室についたがやはり誰もいないので席に座ってから書類の確認とサインをしていく。
持ってきた書類に目を通していると、今まではなかった金額会計の間違った計算が見つかった。
(ほんの少しだけ違うけど、なにか怪しいな。)
その会計だけ残して、ほかの書類を確認する。
数分で確認し終えてサインもし終えたので、問題の書類をもう一度見る。
(これは一度現地調査をした方がいいかな。)
その書類に魔法をかけてみると、その計算の違いは悪意によるものだった。
(元々桁が大きいからほんの少しの違いでもかなり大きなお金が手元に行ってることになる。)
私がそう考えていると、会議室の扉が開いて中に大臣たちが入ってきた。
「すいません、忙しい中集まっていただいて。」
大臣たちは「そんなことは無い」とか言ってくれて優しい。
私が会談をして交渉した結果を大臣たちに話していく。
「なにか問題があったりしたでしょうか。」
「いや、完璧すぎる、、」
大臣たちは文句がないようだ。
(ふぅ、勝手に貿易品を決めちゃったから怒られるかもと思ったけど何とかなってよかった。)
報告が終わったので、大臣たちが会議室から出ていった。
「はー、疲れた。
でもこの後、明日にでもこの会計書類を提出した人のいる領地を確認しに行かないと。」
そう考えていたが、本格的にお腹がすいてきたので私室に戻ってからメイドに頼んで私室に食事運んできてもらった。
私はそれを食べながら明日どうするか考えていた。




