2-10 嬉しいお知らせ
私は目が覚めた。
よく眠れて良かったのだけれど、すべて木魔法で作った部屋付きの船なのでベットも木製で身体中が痛かったのでストレッチした。
軽く体を動かして部屋から外に出る。
外はまだ暗闇に包まれていて船についているライトだけが光っている。
「はぁ〜。」
思い返すと今までずっと忙しかった気がするようなしないような気がする。
こまめに休んでいたが精神的にはまだまだ足りなかったようだ。
少し、夜空の星と月を眺めていた。
「あ、流星。」
夜空には流れ星があった。
案外近くに落ちる気がしたがそんなことはないと思いなにか願い事を探した。
(やりたいことがすべてやれますように。)
それだけ祈って流れ星を見ていると、流れ星の軌道が変わって私の方へ向かってきた。
(え、え?何でこちらに?)
少し慌てながらどうするか考える。
だが時間がそんなになく目の前に流れ星が迫ってきた。
そして船が砕けて私達4人は全員海のもくずとなった。
はずだった。
いつまでたっても来ない痛みに違和感を感じて目を開けると目の前に赤毛の女の子がいた。
「やっはろー!」
と、元気に挨拶してきた。
「どもども、どう?元気にしてた?
私、あなたをここに転生させた人だけど?」
「え!そうなんですか?」
「ほんとーだよー。」
そこで私をこの世界に転生させた人に初めてあった。
「あなたのおかげで楽しく過ごせてますよ。」
「もう完璧に女の子じゃん!」
男の心はもう捨てた。
王城での教育のたわものだ。
「それで、何か御用があったんではないでしょうか?」
「その通りだよ!」
「何でしょうか?」
「これから君は魔王を倒しに行くでしょ?
終わったら学校に行ってほしいんだよね。」
「学校ですか。」
学校、私は卒業出来なかったやつだ。
「どこの学校ですか?」
「日本の学校。」
「日本!」
まさかの日本な学校ときた。
私はすごく驚いた。
異世界に来て元の世界に戻れるとは思ってなかったのだから。
「日本の学校だよー。
今君は14歳で、ちょうど中学校3年に行けるんだよねー。」
たしかに私は今14歳でもうすぐ15歳だ。
なかなか素晴らしい提案だ。
「でもでもー、高校からは無理なんだー。
だから3ヶ月間だけ中学に行けるようにするよー。」
「行かせてくれませんか?」
「おけおけ。じゃあ魔王を倒してから時間がたったら中学に届けるから、気長に待っててねー。
ちなみに親がよく引越しをする。という設定だからー。」
「ありがとうございます。」
「それじゃあねー。」
すぐに赤毛の女の子はどこかへ行ってしまった。
(中学生か〜。)
とても楽しみで待ちきれない。
やりたいことがまたひとつ増えたのでノートに書いておいた。
その後暇だから海に雷撃を放って魚をたくさんゲットして眠りについた。