↓ ↑ページトップへ
表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
100/103

9-9 落ちたところは、、


柔らかく、頼りがいのない感触が伝わってくる。


「た、助かっ、た?」


恐る恐る、目を開けて下を向いてみる。


そこにあったのは半透明の床、つるつるでひんやりしていて、それでいて何かの暖かみがあって、、疲れ切っていた私はそこで眠りについてしまった。


________


少し前のこと


今日の空は黒い。


昔から黒いものは不吉の前兆などといわれていた。


「急に出てきたよな、あの雲」


「悪いことでも起きるんじゃないか?」


「ははっ、やめろよ、、しゃれにならねぇからな」


今もまわりの部下たちがそんなことを話している。


俺が率いているのは魔物の定期討伐を頼まれている冒険者だ。


今のところは順調、だがこの後何が起きるかは全くわからない。


「何も起きなければいいが」


そんな願いは消え去った。


先行していた騎馬隊がもどってきた。


人数が減っており、かなり慌てているのが見て取れる。


「大物が現れたか」


「はいっ、スライム・エンペラーの亜種です」


スライムは誰でも倒せるようなモンスターだが、『・エンペラー』がつくとその力の差が大きく覆る。


『スライム・エンペラー』には伝説がある。


「城食いの化け物の、それも亜種か」


城食いもその伝説の一つだ。


かつて大いに栄えた大国があったらしい。


だが、忽然とその大国は姿を消した。


後の調査により、それは一匹のスライムがやったと判明した。


それが、それこそがスライム・エンペラーだ。


「一人最も早い馬に乗りこのことを伝えに行け!

俺たちはここで、できるだけやつを食い止める!逃げたいやつは今すぐ逃げろ!罰したりはしない!全員、食い止めつつも自分の命を最優先に考えろ!いいな!」


「「「「「はいっ!」」」」」

数え切れなものたちからの返事。


それが「逃げる」という意味ではないことを密かに願いながらも、光も届かない雲の下、城食いにむけて歩き出す。


「ん?なんだあれ」


「なんか落ちてきてるぞ」


冒険者たちが空を見上げながら話している。


俺はそれを見て歩くのをやめた。


一人の、まだ年端もいかない少女が落ちてきていたのだ。


「なっ!」


どんどん落下していく。


この場にいる誰もがその謎の少女が死んだだろうと思った、が突如大きな地響きが連続して発生した。


冒険者はバランスを崩すことなく、体制を整えるとその光景に驚愕した。


落ちてきた少女を助けるように城食いが。自信の背中に乗せたのだ。


少女が城食いにぶつかったとき、すさまじい。衝撃がそこにいた全員を襲う。


「うぐっ」


何とか踏ん張り、再び城食いのいる方を見ると城食いを中心に巨大なクレーターができていた。


そんな人知を越える出来事を前に、誰一人として動けず、喋れなかった。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。