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青春部。  作者: シャピア
6/6

第5話 ミーティング


あの『青春部』から呼び出しをくらっていた。


「放課後、青春部部室に集合!!」とのことだった


部室は俺たちのクラスがある1階の裏の少し離れた人気(ひとけ)のない場所にある。


このまま何も言わず帰るのも悪いと思い、とりあえず行ってみることにした。


部室に向かう為、教室を出ようとした時…


「あの…!」


振り返ると、クラスメイトの杉森が居た。


「一緒に部室に行きませんか?」


どうやら杉森も同様に青春部から呼び出されているようだ。


「ああ、いいけど」





「あの青春部とかいう部活、入るのか?」


「まだわかりません。希島くんは入るの?」


「いや…俺もわからない」


「…希島くんが入るなら私も入ろうかな………なんて」


「え?」


そんな会話をしている間に、部室に着いてしまった。


「来たなーーっ二人共!もう皆集まってるぜー?ほら、入って入って」


無理やり背中を押され、部室に入室した。


室内には、胸元ぐらいの高さのローテーブルと複数のイスが真ん中に置かれていて、周りには漫画が並べられた本棚がある。見たところ、学園物が多いようだ。


そのローテーブルの席には、既に宇佐美と青春バカと一緒に居た女子が座っていた。


俺たちも席に座らされたが、


「遅れましたー」


とそこに、さっきの金髪男子が遅れて登場した。


「遅い!遅刻だぞ〜」


「いや〜、本当はボイコットしようかと思ったんだけどね。その方がヤンキーっぽいじゃん」


でも、来たのか。


「じゃあ、皆揃ったから___、自己紹介してくれ!」




 【席の並び】

  

 [ホワイトボード] 太星はホワイトボードの前に移動

   

 ↗→___

太星 | |未来

ひな | |春斗

月奈 | |直樹

    ↑

 ローテーブル




「まずは青春部部長のオレから!

オレは“青春”をこよなく愛す男、金田太星だ!以上!」


      ••••••••••。


一瞬沈黙した後、\/ パチパチパチパチ /\


まだらで小さな拍手が鳴った。

奴は三白眼で前髪のいち部がツンツン跳ねているのが特徴的だ。


「えぇっとー、あたしは太星の幼馴染で

柴咲未来。未来(みらい)って書いて"みき"って言うの。よろしくね」


ずっと青春バカと一緒に居たクリーム色のウェーブのかかった髪型の女子だ。

  

  \/ パチパチパチパチ \/



「私は杉森月奈です。

えっと、図書委員をやってます。よろしくお願いします」


俺と同じ図書委員で黒髪おさげの、さっき不良に絡まれてた眼鏡っ子だ。


  \/ パチパチパチパチ \/


       •••••••。


「次!お前だぞ!ヘタレの!」


「ひゃい!?へ、ヘタレじゃないよ!

僕は…じゃなくておれは、高野直樹っていうヤンキーなんで夜露死苦(ヨロシク)


無理やりだが、一応(自称)ヤンキーらしい。

真ん中分けの金髪をしているが、性格はヤンキーには見えない。


「私は宇佐美ひな。

外国から転校してきました。よろしくお願いします」


「気になってたんだけど、外国ってどこの!?」


「え…え〜っと……ヨ、ヨーロッパ…かなぁ?(昔本に書いてあった…)」


「そうなんだ!」 \/ パチパチパチパチ \/


        •••••••••。


「次、希島くん」


宇佐美に言われて、ハッとした。


なんだかんだ皆の自己紹介を聞いていたら、俺が最後になってしまった。


「…俺は希島春斗。…よろしく」


自分で言うのも何だが、そんなに性格が暗い訳ではないのだが

特に言うことがないだけだ。



「今日はここまで〜!また明日の放課後全員集合!解散!」


「ちょっとまて。まだ入ると決めたわけじゃ…」


「鍵閉めるから皆出ろ〜」


皆ぞろぞろと帰っていく。俺も帰るか…。



こうして青春部の1回目のミーティングが終わった。

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