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ティアドロップ・クライノート 〜グッドモーニング、ティア〜  作者: 秋葉ぬき
第1章【少年と少女は運命に導かれて】
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少女の可憐さは風に乗って

〜王都アルフラン〜



「わぁ〜……大きな国だなぁ。それに賑やかだ!」


 街中では露店の呼び込みがそこら中で飛び交っている。

 街路には大勢の人で溢れかえる。


 この少年の名はレノン


 くすんだ灰色の髪に可愛らしい中性的な顔つきしている


 身長は160cmといったところか


 親の顔も知らず天涯孤独の身


 普段は山に暮らし動物たちと触れ合いながら生活をしている


「山で生活している身としてはちょっとうるさすぎるかな……」


 その喧騒に都会を知らぬレノンはだいぶ疲れているようだ。


「さ、買い物買い物!まともな薬が()()にしかないだなんて不便だなぁ」


 人混みをかき分け、幾度(いくど)も通行人とぶつかりながら薬屋を探し歩く。


 ドン! 


「うわっと……ごめんなさい!」


 これでぶつかるのは何人目だろう。


「通して下さい……! ふぅ……なんとか通りは抜けられたけど、あれは?」


 レノンが遠くを見渡すと小ぶりな山ほどの大きな城が見えた。


 それはたくさんの塔に加え、館・城門・城壁など荘厳(そうごん)な作りに加え


 見事な防衛機能も兼ね備えているようにようだ


「おっきなお城だ! すごい人たちが住んでるんだろうなぁ」


 アルフラン王城をボーッと眺めていると老人とその孫であろう少女が話しかけてきた。


「おや若いの。アルフランは初めてかの? 大きいじゃろ、アルフラン王城は!」


「お城にはねー、綺麗なお姫様がいるんだよぉー! いいなぁ〜私もお城に住んでみたいなぁ〜」


「初めてきたけどみんな笑顔ですごく楽しそうな国ですね! お姫様かぁ……どんな人なんだろう?」


「あのねあのね! 金色の綺麗な長い髪でね! 目がキリッとしててね、すごく綺麗なの!」


「それでね! 白いドレスがすごく似合ってるの! 泉にいる女神様みたいなの!」


 泉に女神様?レノンは不思議に思ったが隣にいた老人がすかさず補足してくれた。


「アルフラン自慢の名所に【原初の泉】というのがあるんじゃ。そこに女神様の像があるんじゃよ」


「何でもアルフランの成り立ちに関係しとるとか……まぁお前さんも一度行ってみるといい」


 老人達と少し会話をしてアルフランの名所や薬屋の場所を聞いたレノンは、アルフランを見て回ることにした。


 老人に聞いた話によると王都アルフランには5つの名所があるらしい。


・アルフラン随一の観光名所

【原初の泉】


・そのスケールは圧巻!巨大時計塔

【マーリツ時計塔】


・家族連れから観光客まで

【ウィンダム公園】


・名のある芸術家たちの歴史の結晶

【 マリンベルク美術館】


・歴史ある知識の倉庫

【コーヴィズム図書館】


 レノンは老人が言っていた原初の泉に向かうことにした。


 石が敷き詰められた地面になれていないレノンは足を少し痛めながらも、ゆっくりとした足取りで泉へ向かう。


 すれ違う人々は皆、原初の泉に行ったのだろうか。


 聞こえてくる会話は泉の事ばかりだった。


 20段程度の階段を上ると凄まじい人だかり。


 だがレノンにはそんなことも気にならず、目の前の大きな泉に目を奪われた。


「うわぁ……! すっごいや! もっと近くで見たいなぁ」


 そう言って人混みをかき分けてなんとか泉の目の前に来ることができた。


 透き通った水が(ただよ)い、その中心には精巧に作られた像が建っている。


「女の子が言ってた女神様ってこれの事だ!手にはリンゴ。あと蛇……?」


 とても美しい顔立ちの女性像には大きな翼があり、手にはリンゴを持っている。

 

 そして向かい合うように大きな蛇の像が建ってた。


 レノンが像に見とれていると隣から独り言が聞こえてきた。


「はぁ〜……やっぱり()()は落ち着くわね。これで1人になれたらもっといいんだけれど」


 その声の方を見ると、レノンより少し背の小さくフードで顔を隠した少女が泉を見ていた。


 フードから整った顔がちらつき、金色の前髪が風でさらりと揺れた。


 すると兵士の様な風貌の男たちが「姫様ー!!出てきてください!!!今日という今日こそは逃がしませんよー!」と大声で叫びながら泉の周りを走り回る。


「っっ!!また来たのね!少し自由な時間があってもいいじゃない!」


 隣にいた少女はそう言うと逃げる様に走り出した。


 焦っていたのか走り出す瞬間にレノンと少女はぶつかってしまう。


「ごめんなさい!今急いでるの!許して!」


 少女が振り向きざまにそう言うと、風でフードがめくれ金色の長い髪がなびいた。


「あれって……」


 レノンは声をかけようとしたが少女はすぐさま走り去って人混みへと消えて言った。


「いたぞー!追え!追えー!!」


 そんな兵士達の声もレノンは聞こえていなかった。


「あの子が………お姫様……」


 一瞬だったが少女の可憐さにレノンはどこか惹かれている様だった。


 その騒動の後、レノンは薬屋に寄り目的の物を手に入れてアルフランを出ようとしたが門の前で立ち止まり、街へ振り返り一言つぶやいた。


「また、会えるかな」


ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 それから半年の時が経った


「はぁはぁはぁ……何でこんなことに……ごめんなさい、本当にごめんなさい……!」


「逃げなきゃ……逃げて……生きるのよ……!」



 ここから運命に導かれた少年と少女の物語は始まった

王道ファンタジーが好きで書き始めました。

たくさんの人に見てもらえると嬉しいです!

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