ミミックとの遭遇
空から、UFOで村を目指して飛ぶ
下からは魔法が飛んでくる
「制空権とか有るのかな
この世界?」
【謎の飛行物体が飛んでいれば、撃ち落とそうとされる】
【――当然の事ですよ( ̄^ ̄)】
「とうとう顔文字まで出し始めたよ……
もうゲームのシステムウインドウじゃないよ!
メッセージ版だよ!!
チャットだよ!!
SNSだよ!!」
「おい!!
大丈夫なのかこの乗り物は!?」
「さあね〜
なるべく避けてるけど
オラ、わがんねだ」
【目的地上空に到着しました】
「降りるよ〜ん」
「ああ……だが
村で暴れたら斬るぞ!?」
「あっそ、そういう事言うんちゃうんだ〜
へーっ……
クリエイト!」
【触手スライムインナー服作成:成功――】
【アイテム欄に追加】
「アイテム欄から……
女騎士の鎧の中で出す……と」
「あああああああ!?
やっ……止めろォ!!
ウヒィィァアアア!!」
【▼えげつない】
はい : YES
「だって、僕が村で暴れるとか言うから……
僕は悪くねえ!
僕は悪くねえ!」
とりあえず降りよ
▽▽▽
「やあやあ!
皆の衆〜!
ウサギ星から来た、トリックだよ〜」
「ヒイイイ!?
ウサギだあああああああ!!
殺されるウヒィィァアアア!!」
「ま……待て!!
私だ!!
トリック!!
貴様ァ!!
ふざけるのは止めろ!!」
「はいはい♪
そんなに、びちゃびちゃお漏らししてたら凄みも無いよ♪」
「誰の所為だ!!
誰の!!」
「僕を疑った
全身性感体の感度3000倍で触手スライムインナー着た変態淫乱女騎士かな」
「そこまで言うか!?
さすがに泣くぞ!?
大人のガチのマジ泣きするぞ!!
可愛げもクソもない獣の様に泣き喚くぞッ!!」
「あぁ……うん、なんかゴメン」
【ドン引き】
はい:いいえ
はい、ドン引きです
「おい!!
急に引くな!!
私が頭のおかしい奴みたいだろ!?」
「え?
おかしいじゃん、頭
出会い頭に、自分がまるで優位にいるように偉そうに強気で振る舞ってさ
エロ同人ならオークの餌食だよ?
むしろ僕で良かったって感謝してほしいくらいだね」
「誰が感謝なんかするか!!」
「僕が何で来たか忘れたの?
馬鹿なの?
脳味噌まで性感体なの?」
「何故貴様は急に毒を吐くんだ!?
何故来たか!?
貴様の目的はイタズラだろ!!
何をするつもりだ!?」
「まーずは、君のママァンとパパァンの容態と井戸水チェックね
汚染されてないか
汚染されてたら治して
その後は、ちゃんと仕送りは届いてるかを調べる」
「何故そこまで考えてるんだ!?」
「君が考え無しなの
イタズラするにも、心理的トリックを仕掛けるのに
頭を使うんだよ?」
「はあ……
こっちが私の実家だ、後
脅かせて悪かったな、コイツはトリックという自称ミミックの
よくわからん危険な奴だ」
「は……はぁ……」
「謝って!
僕にも謝ってよ!!
傷付いた!
すっごく傷付いた!」
「具体的にどれだけ傷付いたんだ?」
「若手お笑い芸人が面白い事を言おうとしてる時に
大御所タレントが喋り出して話を遮られた時の
若手お笑い芸人くらい傷付いた!」
「喩えがわからん!!」
▼▼▼
「あ……アンジェラ……帰ったのか?
ゴホゴホ……」
「ああ、弟のアキは?」
「名前ヤベェ……」
【姉と弟が揃えば別の人名になってしまいますね】
「アキは……働きに行ってるよ……」
「何故だ!?
仕送りは届いてないのか!?」
「一向に来る気配が……無いから……アンジェラ……は騙されて働かされてるんだ……ろうな……
俺がこんな……身体じゃ無かったら……」
「すまないね……あたしゃ先に……逝くよ……」
「トリック!!
な……何とかしてくれええええ!!」
死神に擬態……と
「はいはい〜
どーも、お父さんと奥さん〜
知ってるでしょぉう?
死神でございます……
おい魂取られねえか?」
「ああ……お迎えが……やっと楽に……」
「トリック!!
さすがにこれは悪ふざけが過ぎるぞ!!」
「はいはいわかりましたよーだ!!
クリエイト!」
【万能薬×2作成:――成功】
アイテム欄に追加
「はいよ、万能薬」
「飲んでくれ……」
▽▽▽
「はあああああああ!!
元気だ!!
ムキムキだあああああああ!!
うおおおお!!
ムラムラするうおおおお!!
母さん!!」
「アンタ!!
二人目を作るよ!!」
「あのあのあの……
さすがに、実の娘がいる前で親の生々しい会話はそのさすがに止めたげて……」
【変なところでお人好し】
「二人とも止めてくれ!!
金もないのにどうやって育てるんだ!?」
「そっちかーい!!
デリカシーとか恥じらいとか無いんかーい!」
「肩凝りすらも無くなったんだよ!?
これは大儲け出来るよ〜!!
金の心配も無くなるよ〜!!」
「ああ!!
母さんも若々しくなって最高だ!!
良い奴だな〜この黒い奴!」
「このオカンがめついなぁ……帰ろ」
「待ってくれ!!
俺達を治してくれたから何かお礼をさせてくれ!!」
「待ちな金蔓!!
逃がしゃしないよ!!」
「ムキムキパパァはともかく
この恩知らずママァめ……」
「さすがに金蔓は言い過ぎでは……」
「お黙り!!
アンタを娼婦にして稼げる様な身体にしたのに
一向に仕送りすら送らない役立たずよりも
この万能薬を作れる金蔓とアキの方がまだマシだよ!!」
うわぁ……
なにこの人……治して後悔したよ……
「私は騎士団の団長になったんだ!
娼婦に成れと言われたが
一生懸命に剣や槍の修行をしてたにもかかわらず突然身体が敏感になったのは
母上の仕業だったのか!?」
「だからなんだい!!
今まで病に臥せてたってのに一銭も入れないなんて親不孝者が
親に文句でも言えた立場かい!?」
「か……母さんもうそれくらいに……」
「金さえ有れば二人目処か百人目も作れるんだよ!?
何の問題が有るってんだい!?」
「僕が思うに〜
人格と人間性に問題が有るかな〜」
【トリック、逃げましょう】
そだね、ここまで言われちゃ
施しも要らないって事だよね
「井戸の水質チェックとか、鉱脈とか温泉を探したりとかしてあげようと思ってたけど
僕もう帰るね」
「待ちな金蔓!!」
遅いね〜
【▼トリックは回避した――成功】
「ふふーん♪
素早さMAXカンストのトリックさんに追い付けるものか〜♪」
時間停止
▽▽▽
「さーて、ウサギさんたちー?
UFOに乗って新天地に行くよ〜♪」
「「「わーい♪」」」
▼▼▼
「き……消えた!?
金蔓!!
出てきな!!」
「母さん……言いにくいんだが気配そのものが完全に無くなった……
逃げたようだ」
「まだそこいらにいるだろ!?
まだそう遠くに行ってない筈だよ!!」
「わ……私はどうやって騎士団の仲間の元に戻れば良いんだ!?
トリーーーーック!?」
▽▽▽
「さーて、目指すは……
えっとね〜
とりあえず草の有るとこ」
【転移します――】
【到着しました】
「早いなぁ……
みんなおいで〜
着いたよ〜」
「わーいわーい草だ〜」
「いただきま〜す!」
あ〜平和だなぁ〜
平原だ〜
ヒラハラじゃないよ
ヘイゲンだよ
「空気が美味いなぁ……
草も……なにこれ?」
【上級薬草】
――説明:極めて品質の良い薬草
上級の回復薬になる菠薐草の様な味と栄養素が特長
「ファー!!
アイテム欄に入れとこ〜!!
多いとはいえ全部はダメだから
他の人も採れたり、採り尽くさない程度に〜」
【上級薬草×50をアイテム欄に追加しました】
「よーっし!!
完了!!
それじゃ暇潰しにダンジョンでもクリエイトで作ろ!!」
【暇潰しで作るようなモノではありません】
【入り口を指定しましょう】
「大きな樹を作って入り口にしようかな〜
中にも草生やして、しばらく住めるようにするの♪
野宿は危険だからダンジョンをキャンプ地とするの♪」
【入り口の大樹――作成しました】
【入り口を入って直ぐ草原は外と変わらないので
階層は奥にしてください】
「ダンジョンまで作れるなんてクリエイト様々だね〜
月の神様に感謝感激〜」
まずは〜入り口の中に〜
宝箱だね♪
【宝箱を作成しました】
「何を入れよかな……」
次回!
暇潰しで創ったダンジョンが難攻不落だった件