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自分の葬式に参加して台無しにするイタズラはやりすぎですか?

イタズラは大体三種類に分類される


程度も感性も子供の様なレベルのイタズラ


性的なイタズラ


頭を使い巧妙に仕組まれたプロのイタズラ


だが、この物語の主人公は

驚かす事と楽しむ事だけを目的に動く

いたずらっ子だ

ミュンヒハウゼン症候群という精神病の一種を知っているだろうか?


まあ、所謂――


病気や怪我をした時に心配される事を望むが為に自分自身を自傷行為や仮病等で偽るというのがミュンヒハウゼン症候群


つまりは、犬や子供が飼い主や母親の気を惹きたいが為に仮病を使ったりするような感じと大体同じだ


厄介なのが、代理ミュンヒハウゼン症候群というモノで――

病気や怪我をする代理を選び看病をするという行為をする行為で

相手が普段から世間体を気にする母親の場合、生きてる内に周囲に助けを求めた処で

「まさか〜そんな事するような人じゃ無いわよ〜」

とか

「母親を悪く言うものじゃないの!

心配してくれてるのよ!」

等で身内の信用は得られず

病院で点滴にトイレで採取したであろう細菌入りの汚水を入れられ命を奪われても抵抗のしようが無いわけでして――

精神の病気だから減刑とか関係無く

甲斐甲斐しく看病している私を見て!

健気でしょ?

悲劇のヒロインよ私!


的な理由で代理にされた方は死人に口無しとはいえ、たまったものじゃない

仕返ししたり苦情を言ったりしたいじゃない?


――今、そんな僕は別の世界から自分の葬式を横目に大きな大きな神様のお爺さんを前にしています


  ▽▽▽


「な〜んで、自分で殺しといて泣くかね?

そして周りも何?

背中擦ってるの?

慰めてる相手、murder motherだよ?

でもマーダーマザーって、なんかゲームのボスキャラでいそう

神様、どうして僕はここにいるの?」


『ふむ、お前は神に見えるのか

どんな神だ? イエスか?

それとも、日本的な神か?』


「白い髭で〜

やたら大きい……何だろ?

七福神にいそうな〜

いや、ゲームでいそうな感じかな?

もしかして人によって違う姿に見えるの?」


『ああ、人々の心に依存して喋り方や姿形が

デーモンや九尾の狐や

キリスト、邪神、魔神……悪魔……様々な見え方をする

後、子猫』


「何?

僕、天国行くの?

それとも親より先に死んだから地獄?」


もっと楽しく生きたかったな〜


『そうか、確かにな

お前の生前を視たところ……

ずいぶんな、イタズラ好きだったようじゃないか?

理不尽な目に会わせた相手に仕掛けたイタズラにより、その者に虐げられた者に喜ばれたが

母により、問題児を抱える母という周囲から同情される為に利用されたか

ふむ……ならば、お前の好きなイタズラを出来る

更に、邪魔をする親も居ない世界へと転生させてやろう』


「なにそれ、ご都合主義な展開だね〜

転生って何にさ?

後、どうして僕はここにいるのさ?」


『単純な事よ、この地球上の人々……

実に愚かで醜い心の者の多い事……

金の為に心汚れし者、見栄の為に身内を使い

虎の衣を借る狐が如く所業、有名人に成ったり宝くじを高額当選した途端

現れる親戚……

成績優秀で高学歴の配偶者や子供が自慢で、他者を見下す者……』


「あ〜確かにアレだよね〜

早く孫の顔を見せろ嫁見付けろって

言って、その癖

自分が、子供の結婚の邪魔する親とかもいるらしいね」


『そうだな……

私は認識により変わる概念的存在だ

だが、同時に罰も与える存在……』


「僕がイタズラ好きだから地獄に落とすの?」


『地獄に逝きたいなら逝かせてやるが

違う……

少子化や

不妊の原因の一部……

それは私の力だ』


「人類滅亡しちゃうね」


『いや、相手を変えれば不妊では無くなる場合が有るだろう?

運命の相手以外との子供が悲惨な目に会い心が穢れる宿命にある子供がなるべく増えない様にしているが……

不妊治療とやらで強引に産む者もいる

だがな、種を成せずとも幸せだと言う夫婦がいずれ

奇跡が起きて産まれたという話は大半が私だ

起きないなら、その子供が運悪く穢れるか、子供に入れる魂が不足という事だな』


「そうか〜

確か、仏教とかって

輪廻転生って言葉道理なら魂って使い回しというか、リサイクルしてんね

僕、輪廻転生させなくて大丈夫なの?

そして何で僕が選ばれたの?」


神門コウド 刃紅バグ

私はお前にとって悪戯の神だ

お前はどんな種族へ転生したい?』


「種族だけ?

能力も無きゃすぐ死んじゃうよ僕、イタズラ特化の能力が使える種族が良いな〜

変身とか

後ね、何も知らない出来ないままに別の世界に行っても死んじゃうよ?

ゲームみたいなら楽なんだけどね」


『その点は問題無い

変身が出来る種族として


完璧に変身や擬態が出来るモンスターのミミックにでもしてやろう

後はお前の知識を能力としてやろう

【特殊スキル:ゲーム脳】

【特殊スキル:絵師】

【特殊スキル:ギャグ漫画補正】

この中から選べ』


選べって?

僕に? ゲームの名前決めるのに30分以上費やす事もある僕に?


「選び切れないなぁ……」

『お前の知識の能力だ、最初に付与する能力を選ぶだけだ

残りはいずれ手に入る』


「じゃあ、ゲーム脳で

僕は生前から、ゲームのシステムウィンドウの妄想して受け答えしてたら

いつの間にか生物や物に、LV.1とか

名前とか見える様になって探し物がアイテムみたいにキラキラしたり

攻撃される前に、●●のこうげき

とか見えたから

おいら知っているよ!

人工精霊やタルパとかトゥルパって言うんでしょ?」


『そうだな、それを基礎にした』


「すごいや!

ああ……でもミミックになるなら僕は宝箱以外にも何にでも変身出来るって感じの凄いミミックが良いな〜」


『そうしようか

それにしても、お前の様な奴は初めてだな

大抵が、もっと生きたいから蘇らせろ等と言うが

お前は、もっと楽しく生きたかったな〜っと思うだけで

特に死を認めない訳じゃない……

葬儀に乗り込み復讐させろ!

道連れだ!

とかは無いのか?』


僕が唯、黙ってるわけないよ

「その点はまあ……ね

イタズラしに行きたいけど

同じ様なイタズラ好きな人をね

看護婦さんがちょうど馬が合う感じのね

イタズラ好きな性格なのを直感的にね

通じるモノが有ったから、こっそり撮影お願いしたからね

代理ミュンヒハウゼン症候群だから隠し撮りしておいてってね

警察に持ち込まれて捜査に協力って事で、感謝状とか貰えるんじゃない?」


実母が仕組んでた最期のイタズラで吠え面かくとこ見たかったけどね

僕ちゃんったら、親不孝!(ハァト♪)


「ううう……どうして……うううっ……刃紅……うううっ!」


何泣いてんの?

えーんえーん!

人の同情を得るための道具が死んじゃったよ〜(ToT)

みたいな? それとも、実の子に先立たれた私可哀想!!

慰めてよ! もっと私を慰めなさいよ!!

的な? 流石!

元演劇部だけあって、素人な出席者は騙されてるよ


『面白そうだ、ちょっと行って出席してこい』


「ほへ?

良いの? パーティーしちゃうよ?」


『お前の葬儀だ

主役はお前だ、燥ぐも壊すもお前次第だ

悔いの無いようにな、済んだら合図しろ』


「じゃあ、我が葬式が一辺に台無し!!

または、我が生涯に一辺の悔い無し!

って言いながら、拳を上に突き上げるのが合図で!」


『わかった』


▼▼▼


さて、僕は今自分の葬式に来ています

本人が座布団に座ってる事は誰も知りません

「親より先に死ぬなんて大変ね……」


何慰めてんのさ?


「えーんえーん

僕ちゃんどうして殺されちゃったの〜?

それは、所謂コラテラルダメージにすぎない

代理ミュンヒハウゼン症候群のマーダーマザーが人の同情を得るための致し方無い犠牲だ」


「な……!?」


おっ?

怒ろうとしたけど、僕に気付いたかな?

マーダーマザーは、人に泣き付いてるふりしてるから見てないか


「葬式よりもパーティーしようぜ!

坊さんよりもピエロを呼べ〜♪

息子が死んじゃったから同情を最大限引き出せて内心嬉しいんでしょ?

HEY! OK!!

レッツパーリィィィー!!」

「お前なんて事を言うんだ!!」

おっ? 鈍くて、僕が誰か気付いて無い

真面目君が怒ってら


「うううううう!!」

何さ?

嘘泣きしちゃってさ、それとも死んじゃったから反省してるの?

失って初めて重大さに気付いたかな?

まあ、だからと言ってイタズラは止めないけどね


「息子を失って泣いているんだぞ!

何のつもりだ!!」


「ナンマンダブ……ナンマンダブ……」


気付いてる人いるね


「余の顔を見忘れたか!

遺影〜♪」

「ああん!?」


遺影と僕を交互に見まくってる


「ひっ……」


気付いたか〜


「その泣き付いてるふりしてるマザー、同情を得るために人一人ムッコロしたマーダーマザーだよ?」


「あああ!

酷いよぉ!!

子供を失って悲しんでる人にそんな酷いことを……」

「コッチヲ見ロォ!!」


オカーン!

振り向いたな〜?


「な……何でここに居るのよ!?」


「やあ、僕だよ!

この葬式の主役……」


変身のやり方とか、わかんないけどもしかして

まだ、変身出来ないかもしれない……

とりあえずイメージしてみたら出来るかな?


「バグちゃん!」


変身は出来ないね、巨大な虫に変身してやろうって思ったけど


「早く成仏しなさい!!」


「何で?

余計な事言って、僕を殺した犯人が実の母親だって知られたくないから?」


「私は殺してな……」


「おやおや?

僕が生前に仕組んでた最期のイタズラで、殺人の証拠を警察に知られて葬儀に乗り込まれても

そんな事言える?」


「さ……殺人の証拠!?

何よそれ!!

母親を脅かすつもり!?

この親不孝者!!

死人は黙ってなさい!!」


周囲が、ざわついてるね

もう一押しかな?


「僕に細菌の含まれた水を混ぜた証拠のVTRが有るって言ったら?」


「っ!!」

おっ?

走って出ていくつもり?


でも、残念〜♪

取り押さえに参加者が組み付いて妨害してるね


「離しなさいよ!!

証拠さえ……証拠さえ消してしまえば!!」


「すいません、神門 梨夏さんという方は?

私、こういう者で」


警察手帳!

ポリスメン来た!!

グッドタイミング!!


「嫌っ!!

嫌あああ!」


「この人です!!」


どうか僕の殺人事件の件であります様に……


「神門 梨夏さん?」


「違います!!

あっ……あの人です!!」


「苦し紛れの嘘は止めなされマーダーマザー」


「失礼、貴方は?」

警察の人に説明して通じるかな?

「僕?

僕はね、この代理ミュンヒハウゼン症候群の

殺人母さんにコロなんとかされた

葬式の主役にして被害者の神門 刃紅さんだお!!

良かったね!

死んだ人を見るのは初めて?

ここに掛け布団が有れば、死んだ人が見えるんだって

ネタをやれたけど、ここは座布団しか無いよ!

残念だったね♪」


「いったい何を……」


「あれ見て〜

ポリスメン!

僕の遺影だよ♪

イエイ♪

でも、ちょ〜っと

写真のチョイスが駄目だね〜

ハロウィーンの時の仮装してるやつ無いの?

燃やす方の火葬じゃなくてさ」


「ゆ……幽霊なんですか……?」


「exactly!!

看護婦さんから、僕の点滴に汚水を注射器で入れるオカーンのVTRをキューッ!!

して来たのかな?

それとも、消失バグか何かで行方不明の

デバッガー千登世チトセ姉ちゃんの件かな?」


「病院関係者からの映像の件です……

遺体を運んで!

鑑識に回して!!

神門さん、署の方でお話を」


「死人連れてったら混乱するよ?」


「母方の方です」


「そっか」


「嫌!!

離して!

この親不孝者!!

バカ息子!

アンタの所為で犯罪歴が付いちゃうじゃないの!!」


「アハハハハ♪

これで悔い無く逝けるよ〜♪

わーい!

たーのしー♪」


「刃紅……本当に刃紅なのか?」


パパス?


「とーちゃん?

どったの?」


「すまなかった……信じてやれなくて……

父さんな、民主主義なんだよ

周囲の人達も含め意見が多い方を尊重する性格なんだ……」


「大丈夫だよ?

最期のイタズラが成功したからね!

満足だよ♪

じゃーね!


我が葬式が一辺に台無しィィィ!!」


▽▽▽


「ただーいまっ♪」


『お帰り

……異世界へ行くんだな?

他に要望は有るか?

あの女の本性が露見した時の顔が愉快だったからな

思い付く事を言え』


アレ?

神様の見た目が変わって長身美女になってる


「そだね、現代に慣れた僕は

不便そうな異世界で躓きそうだし

言語の違いとかも有るし、金目の物を狙う盗賊とかファンタジーRPGに有りがちなモンスターを倒す仕事の人達に討伐されそうだし〜

未来の国から来た猫のロボットみたいに、何でも無限に収納と取り出しが出来て

みたいな?」


『なるほど、全言語完全修得と無限の収納と想像した通りの見た目で望む結果や効果が有る物を出す能力か叶えよう

他には有るか?

そこの扉を潜ればファンタジーRPGな世界だ』


「うーん……あんまり欲張るのもなぁ……それくらいでイタズラして楽しんだりする分には充分だし〜

ところで神様見た目変わってる?」


『見た目か、変わってるというならば

さっきのイタズラで変わったのだろう

認識の違いというモノで変わる存在の私は

いわば、月だ

日本では餅をつくウサギだが

他の国では、蟹やワニ

少女と認識により変わり

満月は人の精神状態や海にさえ影響力が有るからな』

「そっか、ありがとうね月の神様

僕はそろそろ行くよ」


『ああ、ん?

ちょうど現代アニメが放送しているな

観てくか?』


「わーい♪

アニメだ〜♪

観る〜」


▼▼▼


このあと、僕は

神様とアニメを観たり漫画を読んだりDVDを観たりゲームしたり対戦して

満足して異世界に行った、そしてなぜか

気に入られたのか連絡先を付与された


至れり尽くせりだね


人からの評価や賛同を得る為に他者を下げて自分を上げているつもりになっている

そんな人と会った経験は誰しも有るはずです

いわば、自分を良く魅せたい人

この物語の主人公は学生時代そんな性格の母親の元に産まれ、犠牲に成った者である

主人公は周りに知らしめる様に叱られたり、大袈裟に嘘泣きされて周りを味方に付けて同情を得ようとする母親に

抑圧された自由を解放する

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